前回のあらすじ


服部平次と仕事中に買い出しに行ったラフィーナ


しかしその途中誰かにつけられてる視線を感じる


最初は気のせいだと思っていたがそれが毎日毎日続き、不審に思ったラフィーナはシェゾやみんなにそれを告げる


そして遂に犯人らしき人物を見かけ、ラフィーナがストーカーされていることが確定する


そんなある日、平次は来店したコナンにその事を伝え、コナンはラフィーナに直接話を聞き、ラフィーナとの会話から犯人がラフィーナを誘拐しようとしてるかもしれないと推理しそれをラフィーナに告げる


ラフィーナはコナンから聞いたことを更にみんなに告げ、遂にシェゾとレムレスと平次は3人で犯人に立ち向かおうとする


犯人は本当にラフィーナを誘拐しようとしてるのか


犯人の目的はなんなのか


シェゾや平次たちは犯人を無事に捕まえる事が出来るのか


みんなは無事に事件を解決する事が出来るのか





シェゾ「いつもこの辺りで見られてるんだよな?」


ラフィーナ「ええ…おそらく今日も…」


レムレス「あれ、誰もいないよ?」


平次「ほんまや、なんや、今日はストーカーはおやすみかいな?」


ラフィーナ「いや…毎日毎日いるんですもの、それはないんじゃ…」


平次「でもいつもの場所に居ないんやろ?諦めたとちゃう?」


シェゾ「毎日毎日しつこく付きまとってるやつなんだぞ?そんな急にストーカー辞めたりなんかするか普通…?」


レムレス「確かにね…」


平次「でも今日は怪しいヤツは誰もおらんぞ?」


レムレス「んー、でもさすがに毎回毎回同じ所には居ないでしょ、だって1回その犯人と軽くだけどやり合ったんでしょ?それならきっと他の所から…」


ラフィーナ「…!?いたわ、あいつ!!」


シェゾ「…あいつ…また…!」


ラフィーナ「今日は場所を変えてあそこから隠れて見てたのね…」


レムレス「ふふふふ、み〜つけた…みんないくよ!」


平次「おう!こらー!逃がすかボケー!」




シェゾ「どこに行った!?」


平次「クソー!相変わらず逃げ足が早いのう!」


レムレス「何とかして見つけないと!」


シェゾ「でも油断はするな!誘拐犯だとしたら拳銃とかの飛び道具持ってるかもしれないから…気をつけろ!」


平次「おうよ!」


レムレス「にしてもこんなに一瞬で居なくなるなんて…本当に逃げ足早すぎるでしょ…」


シェゾ「誘拐犯なんだから自分の足の速さぐらいちゃんと鍛えてるんだろ」


ラフィーナ「確かに…誘拐犯なのに足遅かったらすぐ捕まって意味がないですもんね」


レムレス「…!いた、あそこに怪しい人が!よし、シェゾ!」


シェゾ「ああ…!俺らは向こうに」


平次「こらー!待てっちゅーとるやろ!」


???「…!」


平次「誰かも知らん怪しいやつに毎晩毎晩後をつけられる恐怖がお前さんには分からんのかい!さあ、さっさと諦めてお縄につけい!」


???「…!」タタッ


ラフィーナ「向こうに逃げたわ!」


平次「おっとー!そっちには…」


レムレス「おっと、そこまでだよ」


シェゾ「もうこの先には行けないぜ」


???「なっ!?」


平次「残念だったな…挟み撃ち作戦や、兄ちゃん達には向こうから回ってもらたんや」


シェゾ「さあ…観念しろ誘拐犯!お前の目的は彼女のなんなんだ!」


???「…」


平次「あれ?聞こえんかったか?お前の目的は彼女のなんなんやってきーとるんや!聞かれた質問にはちゃんと答えんかい!人に何か聞かれたら無視してはいけませんって小学校かどこかで習わんかったか!?」


???「…お前らなんかに捕まってたまるか!」


シェゾ「そうか…もうお前に逃げ場はないっつーのにまだ諦めないか…」


レムレス「それじゃあ無理に取り抑えるしかないね」


平次「いいか兄ちゃん達、いちにのさんでかかるで」


シェゾ「ああ…いくぞ…」


レムレス「いち、にの…」


平次「さんー!!」


???「そんなありがちな作戦にひっかかるかー!」


シェゾレムレス平次「うわぁぁ!?!?」


ラフィーナ「皆さん!」


???「ははは、お前ら俺の事なめすぎだろ!」


レムレス「あいたたた…2人とも大丈夫?痛くなかった?」


シェゾ「おれは平気だぜこのぐらい…平次は?」


平次「俺もこのぐらいなんともないっちゅーねん!それよりあいつは…!あと!ねーちゃんは!」


ラフィーナ「私はここにいますわ!無事よ!」


平次「ああ、なら良かった…」


???「…ふん、じゃあな!バカ共」


平次「しもーた!このままでは逃げられてまう!」


シェゾ「おい!まて!」


アミティ「…確保ー!!!」


???「なに!?」


ラフィーナ「アミティさん!?」


シェゾ「アミティ!?どうしてここに!?来るなっつったろ!今すぐ帰れ!」


???「なんだお前!!離せ!」


アミティ「嫌だ!おじさんなんなの!?なんであたしの大切な友達を誘拐しようとしてるの!?ラフィーナを誘拐なんかしちゃダメ!そんなのあたしが絶対に許さないから!」


???「あー!こら離せ!…なんてな」


アミティ「え?」


???「えいや!!」


アミティ「きゃー!!!」


???「俺がお前なんかに手こずるわけないだろ?お前みたいな弱い女なんかすぐに捕まえられるんだよ!」


アミティ「た、助けてー!!」


ラフィーナ「アミティさん!」


シェゾ「アミティ!」


???「さっきそこの兄ちゃんが帰れって言ってたけど帰らせないからな、このままだと無事にお家に帰れるか分からないねー」


アミティ「そんなー!」


???「おっと大人しくしろよ?じゃなきゃ自分のお家じゃなくてあの世に帰る事になるぞ…?」


アルル「そんな!アミティー!!」


りんご「やっぱり敵いませんでしたか…」


レムレス「アルル!りんご!それにみんなも…」


シェゾ「なんで来たんだお前ら!」


アミティ「だってだって!人数多い方がいいかなって思ったから!だからこっそりついてこうって話になって…」


平次「アホ!相手は誘拐犯!ここは危険なんや!」


リデル「そうかもしれませんけど…でも!」


まぐろ「みんなの事が心配だったからね…でももしかしてこれ、結構ピンチな感じ…?」


シェゾ「ああ…!かなりやばいかもな…!」


アルル「でもどうしよう、アミティが敵の手に…」


???「動くな!動くとこの女の命が無くなるぞ!1歩でも動いたりするとこのナイフがこいつに刺さっちまうぞ!」


レムレス「やっぱりそう来たか…!」


リデル「怖いです…ぐす…」


平次「おいバカやめろ!俺が人質になる!だからその子は離してやってくれ!」


アルル「いや、僕が人質になる!僕たちも行こうって最初に言ったのは僕だもん…僕があんなこと言わなければアミティは…!」


ラフィーナ「いいや私が人質になりますわ!元はと言えば私がストーカーなんかされてたから…」


シェゾ「お前達は危険だ!俺が人質になる、だからそいつは離せ!」


???「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねえ!人質は絶対に交換しねえ!」


レムレス「困ったな…」


平次「これ、もしかして絶体絶命っちゅーやつか?」


りんご「もしかしたらそうかもです…!」


リデル「ぐす…ぐす…うわあーん!!!」


まぐろ「リデルちゃん!大丈夫だから泣かないで!」


???「1回このナイフはしまって…今度はこれだ、お前達にはこれがなんだか分かるか?」


シェゾ「それは…!」


レムレス「…拳銃!…やっぱり持ってたか…」


???「そうだ…この拳銃が本物か知りたきゃ動いたり騒いだりしてもいいぞ、但し最初はこの女からだ!」


アミティ「やだ!助けてー!!」


シェゾ「やめろ!そいつに手を出すな!」


レムレス「今すぐその子を解放しろ!じゃないと…今回はちょっと甘くないかな」


シェゾ「俺はどうなってもいい!だから人質は俺にしろ!そいつは離せ!」


???「うるっせえ!言ったろ!人質は絶対に交換しないって!」


シェゾ「…くっ!どうすれば…」


???「そうか…お前そんなにこの拳銃が本物かどうか知りたいのか…ならいい、そんなに知りたきゃお前からやってやるよ!」


シェゾ「…!」


???「そんなに人質になりたいのなら先にお前からあの世へ送ってやる、そしたらその次はこの女だからな!」


平次「おいやめろ!」


レムレス「シェゾ!」


シェゾ「…くっ!(やられる!)」


灰原「ねえ!」


???「ああん!?」


灰原「おしりが呪われたら何になると思う?」


???「はあ…??」


シェゾ「お前は…!」


レムレス「君は…灰原哀ちゃん!?え!なんで!?なんでこんな夜遅くに!?」


???「何意味のわからないこと言ってんだてめえ!そんなふざけた事言って俺を油断させる気ならたとえガキであっても容赦しないぞ!」


灰原「ふふふ」


???「…あ?なんだよ、何笑ってんだよ」


灰原「…みんな伏せて!!」


アルル「え!?あ…はい!!」


コナン「いっけぇー!喰らえー!!」


???「うわぁー!?!?」


アルル「バケツが飛んできた!?」


レムレス「アミティ!今のうちに逃げて!」


アミティ「う、うん!!」


灰原「おしりが呪われたら何になるか、答え分かったかしら?さあ、正解は?」


???「ば…け…つ…」


灰原「ピンポーン♪」


コナン「やれやれ、またくっだらねぇの蹴っちまったな」


りんご「コナンくん!」


平次「よう!まっとったで工藤!」


コナン「おい!」


平次「あ、じゃなくて…コナンくん」


シェゾ「待ってたって…こいつらが来るの知ってたんか?」


平次「ああ、コナンくんとこのちっちゃなねーちゃんに助っ人頼んどいたんや、この2人…心強い味方になると思たからな」


シェゾ「そっか…そうだな、この2人…本当は…」


アルル「アミティは返してもらったよ!」


レムレス「11対1…これだとさすがにそちらは不利すぎるんじゃない?」


りんご「形勢逆転ですね!」


シェゾ「さあ!今度こそ観念しろ!」


平次「このねーちゃんをずっとしつこくつけ回す理由、今度こそ洗いざらいはいてもらおか!」


???「チッ…まだだ!まだまだ!」


アミティ「えー!?」


りんご「これでもまだ諦めないんですか…」


コナン「何!?あいつ…!キック力増強シューズで蹴ったバケツを食らってもまだ動けるのか!?」


灰原「さすがにヘルメットを被ってる上からじゃ…!」


コナン「…こうなったらこの麻酔銃で眠らすしか…!」


???「そうはさせるか!」


コナン「うわっ!」


アルル「コナンくん!」


シェゾ「コナン!!」


???「今度はお前だ、メガネのガキ!」


コナン「くっ…!」


???「いや、工藤新一と呼んだ方がいいか?」


コナン「…!?やっぱりこいつ…!黒ずくめの男たちの…!」


平次「あほ!誰が工藤新一や!そんなちっさい子が工藤なわけないやろ!だいたいお前さんは工藤が高校生だってって聞いた事ないんか?ちゅーことはな!工藤は高校生って事やで?…だとしたら、高校生なのになんでそんなちっさい体に…」


???「黙れ!偉そうに喋るんじゃねーよこの関西弁野郎!」


平次「か、関西弁野郎って…」


???「さっきからその関西弁普通にうるさいんだよ!超耳障りだ!」


平次「ええ…それは普通に傷つくなあ…」


???「いいか?よく聞け工藤新一…お前は確かある事件によりもうこの世には居ないって設定なんだよな?それじゃあ本当にその設定の通りにしてやるよ…さらばだ、工藤新一!」


バン!


コナン「うわぁ!?」


アルル「コナンくん!」


平次「くどーう!!!!!」


コナン「…?んあ?」


シェゾ「…え??」


ラフィーナ「なに…それ?」


コナン「なんだこれ、おもちゃ…?」


???「ふふふ、あっははははははは!!!」


アミティ「え?え?」


アルル「これ…どゆこと…?」


???「…まだ分からないのか?ラフィーナ」


ラフィーナ「え?私?」


???「私だ私、ほら」


ラフィーナ「貴方は…お父様!?」


アミティ「え?」


アルル「ええー!?」


シェゾ「こいつまさかのラフィーナの父親かよ!?」


ラフィーナ「お父様どうして急に…?お父様は今長期間の単身赴任でオーストラリアに居るはずじゃ…」


お父様「少しの間帰っていいよって許可を貰ったんだ、ちなみに1ヶ月の間ね」


りんご「え?でもなんで?」


平次「なんで実の娘をストーカーなんかしたんや?」


お父様「もう何年も会ってないもんだから普通にお前の事が心配でな…こっそり見に来たんだ」


ラフィーナ「はあ…?」


お父様「それでな、ちゃんと声をかけようと思ったんだけどなんだかすごく怪しまれてしまって、遂には誘拐犯なんじゃないかって噂が流れ始めてしまってな…尚更声をかけづらくなってしまったんだ」


シェゾ「…確か、最初に誘拐かもしれないって言ったのは…」


コナン「ははは…すまん、多分俺だな…」


りんご「いや、でも誘拐犯かもしれないって勘違いされてもおかしくないですよ、実際ほんとに襲いかかって来ましたし…」


お父様「そうだな、でもその君たちの誘拐犯なんじゃないかって発言が功を奏したのか、もし本当に誘拐犯に狙われてるとかだったらお前が自分で自分の身をちゃんと守れるか試そうと思って、それで急遽この芝居を思いついたんだ!結果、お前には良い友達が沢山いるから心配いらないという事がよーく分かった!」


ラフィーナ「…お父様…あなたねぇ…」


シェゾ「てことはさっきアミティに向けてたナイフ…あれも…」


お父様「ああ、それももちろん…」


レムレス「…あ、これおもちゃだ…先が全然とがってない…これ、ひゃっ○んのおもちゃコーナーに売ってるようなやつだよ…」


コナン「なんなんだよ…」


アルル「アミティも気づかなかったの…?あれ自分にずっと向けられてたのに…」


りんご「はい…あんなに誰よりもあのナイフを間近で見たはずなのに…」


アミティ「だって!怖かったから普通にそれどころじゃないでしょ〜!」


ラフィーナ「そうですわよ!お父様だってあそこまでする事ないでしょ!?せめて怖がらせるなら私だけにしなさいよ!自分の娘を試すだけでこんな私の友達にまで怖い思いをさせるなんて…!」


アミティ「そうですよ!ほんとに○されるかと思いましたよ!」


お父様「まあまあ!そう怒るな、私だってお前が心配だったんだぞ、でも…」


ラフィーナ「なによ!まだ何かありますの!?」


お父様「いや、お前には良い友達が沢山いるなって…」


ラフィーナ「え…?」


お父様「お前が危ない時にお前を助けてくれる友達が沢山いるみたいで良かったよ、それに友達と上手くやれてるか心配だったけどみんなとちゃんと仲良くできてるみたいでほっとしたよ、この子達とならもし何かあっても大丈夫そうだな」


ラフィーナ「お父様…」


お父様「改めて君たち、いつも娘のラフィーナがお世話になっております」


アミティ「あ、はい…」


アルル「こちらこそいつもラフィーナちゃんと仲良くできて楽しいです…」


お父様「うんうん、そう言って貰えるととても嬉しいよ!こんな気の強くてうるさいお嬢様だけど、これからもラフィーナと仲良くしてやって欲しい」


レムレス「あ、はい…どうも…」


シェゾ「こちらこそ今後もよろしくお願いします…」


お父様「特に貴方はラフィーナの身の危険を案じて、いつも帰り家まで無事に送り届けてくれてましたよね?優しいんですね、毎晩毎晩どうもありがとうございました」


シェゾ「いえいえ…どうも…」


お父様「貴方だけでなく皆さんもラフィーナを助けてくれてありがとうございました!これからもこんな娘ですがどうぞよろしくお願いします!あ、そうそう」


コナン「なんだよこのおっさんまだ何か喋るのかよ…」


ラフィーナ「そうですわよ…まだなんかありますの…?」


お父様「君たち、飲食店やってるんだってね、チラシを拝見させてもらったよ、私も明日美味しい料理を頂きに行くよ!美味しい料理を用意して待っててくれると嬉しいなぁ」


ラフィーナ「あーはいはい分かりましたわ…準備しておきますわ」


お父様「ん!ありがとうな、楽しみにしてるよ、それじゃあ今日はもう夜遅いからみんな、ホントの誘拐犯に襲われないように気をつけて帰るんだよー」


アミティ「はい、気をつけます…」


アルル「分かりました…」


お父様「じゃ明日なーちなみにお昼頃に伺う予定だからな!ガッツリお腹空かせて行くからな〜」


ラフィーナ「はいはいお待ちしてますわよ…全くあいつは…」


シェゾ「なんて言うか…ラフィーナも大変だな…」


レムレス「娘が心配なのは分かるけどあそこまでするかな…」


ラフィーナ「あー見えて実はかなりの心配性なんですわ…」


アミティ「でもなんで夜だけだったんだろ?朝は見られてる感じがなかったんだよね?」


ラフィーナ「ああ…それならね…お父様は朝が苦手でいつもお昼頃まで寝てるんですわ」


アルル「あー…なるほど、納得」


りんご「私らの仕事は朝早くから…通りで朝は見られてる感じがないわけですね」


ラフィーナ「でしょ…?朝はその気配がないのは納得ですわ」


アミティ「いやーでも普通に怖かったね〜まあでも!ホントの誘拐事件じゃなくて良かった!」


シェゾ「良かったじゃねえ!来るなってあれほど言ったのになんでお前ら着いてきたんだ!」


レムレス「そ、そうだよ!みんなこれはさすがにダメだよ…」


平次「そうやそうや!確かにほんとの誘拐犯じゃなかったから良かったかもしれんけど…もし、ほんとの誘拐犯だったらお前ら今頃もうとっくにあの世行きや!」


アミティ「だってー!あたし達ほんとにラフィーナやシェゾ達の事が心配で…」


レムレス「心配だった気持ちは分かるけど!」


ラフィーナ「…でも、そんなに心配してくれてたんですわね…」


アミティ「そ、そうだよ!だってみんな大切な友達だから!」


ラフィーナ「…全く…お父様といい貴女方といい、本当にみんなして心配性すぎますわね…」


アミティ「えっへへ〜いや〜だって〜ねぇ〜?」


アルル「ね〜??」


シェゾ「ねぇ〜?じゃねえよ!お前らどんなに危険なことしたのかほんとに分かってるのか!?」


アミティ「うう、でもごめんなさい…」


アルル「うん、僕がやっぱりほっとけないからみんなで行こうって言っちゃったから…」


りんご「はい…でも皆さんのことを凄く心配してたって気持ちは認めて欲しいです…」


レムレス「まあそれはたしかに分かるけどね…でも…」


リデル「本当に…」


まぐろ「ごめんなさい…」


平次「俺もこんなちっちゃい子を助っ人に呼んだりなんかしたすまんな…しかも女の子まで…」


コナン「俺…いや、僕もごめんなさい…」


灰原「そうね、確かにいい事ではなかったかもしれないわね」


ラフィーナ「…で、でも!心配してくださるのは…まあそんなに悪い気はしませんわ!正直、皆さんが来てくれた時…少し嬉しかったから…」


アミティ「え!そうなの!?」


ラフィーナ「か、勘違いしないで下さる?別に、これは悪魔で私の身のため…だから…あ、でも…」


アルル「でも?」


ラフィーナ「来てくれて本当にありがとう」


アミティ「え、ラフィーナ…」


アルル「ラフィーナってそんな事言うんだ…」


りんご「心配でしたからね…いえいえとんでもないです!」


アミティ「うん!だって大切な友達だから!」


シェゾ「でーも!危険な事をしたのは事実だ!店に戻ったら説教だからな!」


アミティ「あ、やっぱりまずかった…?」


アルル「まあでもいいじゃない!みんなこうして無事だったんだから!」


シェゾ「バカ!ほんとに相手が誘拐犯だったら無事も何もねえだろ!」


リデル「うわーんシェゾさん怖いです〜!」


コナン「それってもしかして俺達も…」


灰原「怒られる対象になるのかしら…」


シェゾ「当たり前だ!お前たちも頼まれたから来たとはいえこんな危ない所にきやがって…」


平次「それは俺が呼んだから来てくれただけであってこの子達は何も悪くないんや!だからこの2人は見逃してやってくれ!ほら…コナンくんと哀ちゃんはまだ小学生のちっちゃい子供やからな…」


シェゾ「じゃあお前もなんでこんな危ない状況にこんなちっちゃい子を呼んだんだ!」


平次「うっ…!あ、えっと…それは…」


シェゾ「それとも…こいつらを庇いたい理由でもあるのか?本当はこいつらは子供じゃないとか…」


平次「あ、いやっ…!それは…!」


シェゾ「ふん、冗談だ」


平次「なんや…」


シェゾ「まあでも説教はするからな」


平次「ああ…何としてでも説教は逃れられないんやな…」


コナン「全くだぜ…まあ危険なことしたのは事実だしな…」


灰原「まあ、そうね…仕方ない、みんなで怒られましょう」





シェゾ「(でもお前らが来てくれたおかげで助かったぜ、ありがとうな、灰原哀、そして江戸川コナン、いや…宮野志保と工藤新一)」





平次「おい工藤」


コナン「…あ?なんだよ」


平次「あの兄ちゃん、お前の正体気づいとるんちゃうか?もしそうだとしたらあの兄ちゃん、もしかしたら組織の一員なんじゃ…?」


コナン「バーロ、誘拐犯から守るために家まで送り迎えするやつが組織の人間なわけねーだろ」


平次「あー…たしかにな…」


コナン「それにあいつには前に会って話した事がある、あいつは敵じゃない」


平次「そうなんか…まあそうか、あんな優しい兄ちゃんが敵なわけないか…」


ラフィーナ「平次さん!」


平次「んあ?なんやねーちゃん」


ラフィーナ「その…あの日…買い出しに行った時、怒ったりして悪かったですわ…」


平次「なんや、あんたはまだ気にしてたんかい、俺は別にぜーんぜん気にしてへんよ、でもどうしたんや急に」


ラフィーナ「平次さんあの時言ってたでしょ?些細な事が大事に繋がる事もあるって」


平次「ああ、言ったな…」


ラフィーナ「それ、ほんとにその通りだったと思いますわ、ちゃんと周りみたりする事はほんとに大事なことね、最初は事件事件うるさいって思ってたけど…貴方のこと少し誤解してましたわ」


平次「あ、いやな…分かればいいんやで?でもそうやな、確かに大事に繋がる事もあるしな…ちゃんと周りは警戒してみような、だからもう謝んな〜ねーちゃん〜」


ラフィーナ「あー、いや、その…私はねーちゃんって名前じゃなくて…ちゃんとしたラフィーナって名前があるんですから、そう呼んでくれませんこと?」


平次「ああ…そうやな、それじゃあ、ラフィーナ!」


ラフィーナ「ふふ、ありがとう、西の高校生探偵の服部平次さん」





次の日


ラフィーナ「いらっしゃいませ〜!あ、お父様」


お父様「やあおはよう、頑張ってるかな?」


ラフィーナ「ええ、頑張ってますわ、お待ちしてましたわ」


お父様「うん、お待ちされてました!カウンター席にしようか」


ラフィーナ「はいはーい、カウンター席1名様でーす!」


シェゾ「いらっしゃいませ〜!」





アミティ「あー!昨日はあの後ほんっとに疲れたよー!」


アルル「ほんとだよ!結局あの後シェゾの説教3時間ぐらい喰らったもんね…」


りんご「はい…あんな事して疲れてへとへとになってたのにシェゾさんったらほんと容赦ないんですから…しかもその説教の間ずっと正座させられましたし…」


アルル「ほんとだよね!何もそこまでする事ないよね!?」


まぐろ「まあでもしょうがないよ、悪いのは僕らなんだし」


リデル「でも…あそこまで言うのは私達のこと本当に心配してくださってるからだと思いますよ」


アルル「そ、そうだよ!あー見えてシェゾも意外と心配性だし、本当はすっごく優しいんだ!」


アミティ「優しいのは分かるし向こうもあたし達のことが心配なのは分かるけど…まあでもそうだね、あたし達のこと心配してくれてあんなにきつく…」


りんご「そうですね!もうあんな事しなければ大丈夫だよ!きっと!」


アミティ「そうだね!」


アルル「良い子のみんなも夜中に1人で出歩くのはやめよう!本当に誘拐犯に捕まったら大変だからね!」


りんご「アルル…それ一体誰に言ってるんですか…」





お父様「それでさ…」


ラフィーナ「まあ、そうでしたのね」





コナン「あのおっさん、ほんとに来てるのかよ…」


灰原「ね、ほんとに来てるとは…」


コナン「まあ自分の娘が頑張って働いてるんだ、そりゃー観に来るよな」


平次「エビアボカドサンドイッチ1つとハムエッグサンドイッチ1つお待ち!」


灰原「あらありがとう」


コナン「お前、またそれ頼んでるんか…」


灰原「ええ、ハムエッグサンドイッチ」


コナン「もっと色々なの食べて冒険しようとか思わないのか…」


灰原「私はこれが好きなの、私の推し」


コナン「推しって…それそんなに美味いのか?」


灰原「ええ、すごく美味しいわよ、これを食べたらもう他のサンドイッチは食べられなくなっちゃうかもね」


コナン「そんなに言うと気になるな…それじゃあ俺にも1口くれよ!」


灰原「だーめ、気になるなら自分で頼めば?」


コナン「ケチだな…いいじゃねえか1口ぐらい!」


灰原「ダメったらダメよ」


コナン「はぁーあ、お前相変わらず厳しいな…」


灰原「あら、それじゃ、あの薬の解毒薬、もう二度と要らえなくてもいい??」


コナン「え!あ、いや…それは困る…」


灰原「それが交換条件、もうあの薬の解毒薬が要らないんだったら1口上げてもいいわよ」


コナン「いや、それは困るんでやめておきます…」


灰原「そう?ほんとにいいの?せっかく1口あげようと思ったのに、残念ねー」


コナン「にゃーろ…こいつもなかなか手に負えねえな…めんどくせー」




アミティ「今日もお疲れ様!」


アルル「うんお疲れー!」


平次「ラフィーナ!気をつけて帰るんやぞ?もちろんほかのねーちゃん達も!」


アミティ「もちろん!」


ラフィーナ「あ、そういえば皆さん」


アルル「ん?」


ラフィーナ「そういえば昨夜、シグとフェーリさんはどうしましたの?」


アミティ「あー…あの2人はねぇ…」


アルル「眠いとか今日は疲れたとか言って真っ先に帰ってたよ」


ラフィーナ「あら、そうですの…なんか残念」


アミティ「いや!でも、2人も本当はすごく心配はしてたと思うよ?」


アルル「そうだよ!というかまあむしろあの2人の行動の方が正しいけど…」


平次「なんやー、助けに来てほしかったなーなんて考えとるんか?」


ラフィーナ「で、デタラメ言ってんじゃねえ!ですわ!来なかったは来なかったでいいのよ!…無事なままが1番ですわ」


アルル「まあ確かにそれは言えてる!」


アミティ「そうだね!昨日のあたし達の行動は決して褒められることでは無いし!」


平次「それじゃあ俺は先帰るで、ほな〜また明日」


アミティ「うん!平次も誘拐犯には気をつけて、じゃあ待ったね〜!」


ラフィーナ「お気をつけてー」





ラフィーナ「実を言うとシグとフェーリさんにも来て欲しかったかも…心配はしてたんだろうけどでもこれじゃあ心配してないみたいじゃない…!」





シェゾ「何考えてるんだよあいつは…」


レムレス「ははは、まあラフィーナはツンデレさんだからね…」


シェゾ「一体どの辺がデレなんだ…?」




おわり