レムレス「…はい!連絡は以上です!今日も沢山のお客様に美味しい料理を提供しよう!」


アミティ「はーい!」


シグ「はーい」


レムレス「それじゃあ今日の買い出し当番は…」


平次「俺や俺!俺に行かせとくれー!!」


レムレス「平次くん!?…ふふふ、わかったよ、じゃあ平次くんにお願いしようかな!」


平次「よっしゃ!」


レムレス「買い出しの手順はもう覚えたかな?」


平次「おう!この前アミティが分かりやすく教えてくれたおかげで買い出しはもうバッチリや!」


レムレス「そっかそっか!アミティもありがとう」


アミティ「それはいいんだけど、平次事件だとか言ってまた寄り道しそうで心配…」


平次「あーほ!あーゆう些細な感が大事を防ぐきっかけになる時もあるんや!」


アミティ「でもあれは全然事件でも何でもなかったし!本当はすぐに帰って来られたのに…」


平次「気になる事を無視しないに越したことはないからな!」


アミティ「なんかめんどくさーい!」


平次「ちゅーことで、俺は買い出し行ってくるで!ちゃんと2時間以内には戻るから!」


シェゾ「2時間!?さてはまた事件探してくる気だな!そんな事しないで30分で帰ってこい!」


レムレス「…あはは、んー、平次くん1人で行かせるのは心配だな、もう1人誰かつけようか」


アミティ「その方が絶対いいよ…ちなみにあたしは遠慮するね」


レムレス「うーん、そうだな…じゃあラフィーナ」


ラフィーナ「え!わたくしですの??」


レムレス「うん、平次くんはまだ分からないことが沢山あると思うから色々教えてあげて!」


ラフィーナ「なんで私がこんな寄り道なんかする探偵の付き添いなんかしなきゃ行けないのよ…」


平次「そんならよろしくなー、ピンクの巻き毛のねーちゃーん〜」





平次「今日の食材は、エビにカニにサーモンにカマンベールチーズに生ハムにオリーブ…それから?マンゴー、桃、マスカット…なんや、なんで今日はこんなに高級食材が多いんや」


ラフィーナ「皆さんそーゆう高級食材を使ったメニューをよく頼まれるからそれらの在庫がすぐに切れるのよ!」


平次「なんや、なーにそんなにイライラしとるんや、さては面白い事件が何も無いからイラついとるんか?」


ラフィーナ「違うわよ!その逆よ!あなたが事件が起こるとすぐ突っ込んで行きそうでめんどくさいからよ!」


平次「そんなに事件が嫌かいな?いやーでもな?一見大した事ない出来事に見えても、それが大事件に繋がってる事もあるんや、小さくて細かいかもしれんが、そーゆう些細な発見がすごい大事なんや」


ラフィーナ「そーゆう細かい事が嫌なのよ!ほら!さっさと買うもの買って帰りますわよ!」


平次「ああ!待ってくれよピンクのねーちゃん!」





ラフィーナ「はい買い出し終わり!さっさと帰りますわよ!」


平次「ああ!待つんや!なんでそんな急ぐんや!」


ラフィーナ「何よ!あなたが事件を見つける前にさっさと帰ってしまいたいのよ!」


平次「だからってそんなに怒らんくても…」


ラフィーナ「だいたい30分で帰る約束でしょ!シェゾにそう言われてたじゃない!」


平次「ああ…まあ、そうなんやけどな…」


ラフィーナ「…!?」


平次「ん…?なんや、急にどうしたんや?ねーちゃん…」


ラフィーナ「え、いや…多分気のせいよ、気のせいかもしれないんだけど…」


平次「…どうした?」


ラフィーナ「いや、今、そこで誰かが見てた気がして…」


平次「…!?まさか…ストーカーか!?」


ラフィーナ「ああ!ちょっと待ちなさいよ!」


平次「誰や!そこにおるのは!…って」


ラフィーナ「ちょっと!平次さん!」


平次「…なんや、誰もおらんやんけ」


ラフィーナ「だから気のせいかもしれないって言ったじゃない!!…はあ、でも気のせいか…」


平次「ま、確かにこーゆう些細な事に気づくのも大事やしなーほんなら帰るで〜ねーちゃん〜」


ラフィーナ「うるさいわね!そんなの分かってますわよ!…でもほんとに気のせいだったのかしら…」




???「危ない危ない…」





平次「戻ったで〜!!」


アルル「おかえりー!!」


レムレス「うんうん、無事30分以内に戻ってきたね!無事に帰ってきて良かった」


ラフィーナ「それはどうも!」


アミティ「ラフィーナなんでそんなに怒ってるの?」


ラフィーナ「怒ってなんかないですわよ!ふん!」


シェゾ「いや十分怒ってるし…おい平次、お前なんか怒らすような事したのか…?」


平次「いやー、特に何もしてないと思うんだがな…はははは…いや、でもあのねーちゃんの乙女心は複雑やの思てな…」


シェゾ「いや、絶対なんかしたなこれ…」






レムレス「今日も一日お疲れ様!」


アルル「おつー!」


まぐろ「みんな気をつけて帰ってね☆」


平次「おうよ!」


ラフィーナ「…!」


平次「ピンクのねーちゃんもまたな、気をつけて帰るんやぞー」


ラフィーナ「はいはい気をつけて帰りますわよ!ふん!」


平次「なーんや、まーだ機嫌直らんのかい…なあねーちゃん、余計なお世話かもしれんがそうやっていつまでも怒っとるとあんまりお肌に良くないと思うぞー?せっかくの綺麗なツヤツヤお肌が台無しになるぞー」


ラフィーナ「うるっさいわね!ほんとに余計なお世話よ!もう今日はほっといてよ!」


平次「うわぁ!おっかないの…しかしそんなに怒らんくてもええやろ…」





ラフィーナ「もう!なんなのよあの大阪の探偵さんは!いっつも事件事件だの、些細な発見が事件に繋がるから周りを良く見ろだの!そんなん余計なお世話だっつーの!全く…」





???「…」


ラフィーナ「…!?」





ラフィーナ「…やっぱり、気のせいじゃない…?いや、私きっとあの探偵さんのせいで疲れてるのかもね…」





平次「一見大した事ない出来事に見えても、それが大事件に繋がってる事もあるんや!」





ラフィーナ「……………」





ラフィーナ「…!誰!?誰なのそこにいるのは!」




………




ラフィーナ「やっぱり私の考えすぎ…?いや、でもそれが大きな事件に繋がってたら…」





平次「そーゆう些細な発見がすごく大事なんや!」





ラフィーナ「…しばらく続くようでしたらみんなに相談してみましょうか…」





次の日


アミティ「おっはよー!!」


アルル「おはようアミティ!」


りんご「今日も頑張りましょう!」


アミティ「うん!」


平次「よお!おはようさん!」


アミティ「あ!平次!」


アルル「おはようー」


平次「今日も頑張ろうなー」


ラフィーナ「…」


アミティ「あ、ラフィーナ!おはよ!」


ラフィーナ「お、おはようございます…」


平次「なんやねーちゃん、元気ないな…腹でも痛いんか?」


ラフィーナ「いや…そんなことないわよ、全然大丈夫よ…」


アミティ「いやいや!大丈夫そうに見えないよ!?」


アルル「どうしたの?具合でも悪いの?」


りんご「シェゾさんとかレムレスに言って休む?」


ラフィーナ「具合悪いとかでは無いから大丈夫ですわ」


アミティ「ラフィーナが良いなら無理に止めたりはしないけど…でもどうしたんだろう…」




更に次の日


ラフィーナ「…お待たせいたしました…カマンベールと生ハムのバルサミコサラダをお持ち致しましたわ…」


お客さんA「ああ、はいどうも…」


お客さんB「あの子何?なんか感じ悪ーい」





ラフィーナ「大変お待たせ致しました、新玉ねぎとベーコンのトマトソースアマトリチャーナになります…どうぞごゆっくり…」


彼女「あのこなーにー?テンションひっくー」


彼氏「失恋でもしたんじゃね?彼氏に振られたとか浮気されたとか!」


彼女「まじー!?それが仕事中の態度に出るとかまじウケるんですけどー!」


アミティ「…」ゴゴゴゴゴゴ


彼女「…え?なに…?」


彼氏「な…なんすか…?お姉さん…」


アミティ「ラフィーナは別に失恋とかした訳じゃないの…!!多分だけど…!!」


彼氏「ひぃぃぃ!!怖いー!」


彼女「そして多分なんかーい!」





りんご「アミティ…すごく怖かったよ…」


アミティ「えへへへー、だってラフィーナの事悪く言ってたからなんかほっとけなくてさー、でもラフィーナ今日も変だね…」


アルル「ね…ここ最近ずっと元気ないね…」





ラフィーナ「…きゃっ!?」


バリーン!


平次「なんや!?」


レムレス「どうしたの!?」


ラフィーナ「…ごめんなさい!お皿洗ってたらうっかり手を滑らせて割ってしまいましたわ…」


りんご「あーあーあーあー」


シェゾ「おい!大丈夫か!?」


シグ「ラフィーナ、だいじょーぶ?けがとかしてない??」


ラフィーナ「私は大丈夫…でもお皿が…」


シェゾ「皿なんか気にすんなよ…にしてもラフィーナがこんな事するなんて…珍しい事もあるんだな」


フェーリ「ほんとに…そこの誰かさんはいっつもお皿割ってるけど」


アミティ「あははは…ごめんねー…」





アミティ「ラフィーナついにはお皿割ったよ!」


アルル「んね…あのラフィーナがお皿まで割っちゃうなんて…」


りんご「すごく珍しいですよね…接客の態度もここの所あんまり良くないというか…なんだか元気ないですよね」


アミティ「なにか思い詰めてるみたいだけど…本当にどうしたんだろう」


りんご「ラフィーナの様子がおかしくなったのは確か…平次と買い出しに行ったあの日ぐらいから…?」


アルル「あー!確かに!」


アミティ「そう言われてみれば買い出しから帰ってきた時ラフィーナすごい怒ってたかも!」


りんご「て事は、やっぱり平次が買い出しの日になにかしたんじゃ…」


平次「いやー、俺が原因じゃないと思うんやけどな…でも、実は俺…少し心当たりがあるんや」


アミティ「え?なに?」


アルル「なんなのさ!心当たりって!」


りんご「そうですよ!なにか思う事があったのに隠してたんですか!?」


平次「いやー、もしかしたら勘違いかもしれなかったしな!…でもあのねーちゃんには内緒にしてな、あのねーちゃんの事傷つけたくはないんや」


アミティ「もちろん!それは約束するよ!」


アルル「うん、絶対誰にも言わないから大丈夫だよ」


りんご「さあ平次、知ってる事を教えてください」


平次「ああ、実はだな…」





数日後


ラフィーナ「シェゾさんすみません…ちょっと折り入って相談がありますわ」


シェゾ「ああ…実は俺もそろそろ声かけようと思ってた、ラフィーナお前最近どうした…?体調でも悪いのか?それとも…何かあったのか?」


ラフィーナ「ああ…やはり気づいていましたのね…」


シェゾ「当たり前だ、結構態度に出ているからな…そういえばこの前平次と買い出しに行って帰って来た時すごく怒っていたよな、もしかして平次と何かあったか…?」


ラフィーナ「いや、別にそうではありませんわ…」


シェゾ「じゃあほんとにどうしたんだ…?教えてくれ」


ラフィーナ「あの、実は…」


シェゾ「え、夜誰かに後をつけられてる感じがする?」


ラフィーナ「ええ…毎晩毎晩仕事終わりの帰り道に誰かに見られてる気がしますの…」


シェゾ「1日や2日ぐらいなら気のせいかもしれんが何日も続くのは確かに妙だな…誰かに後をつけられるような心当たりはないのか?」


ラフィーナ「ええ、そんな事をされる心当たりなんて全くありませんわ…」


シェゾ「そうか…それで最近やたらと元気がなかったのか、しかしそれはさすがに怖いな…お前、帰りはいつも1人か?」


ラフィーナ「そうね、1人ですわ」


シェゾ「分かった、それじゃあ帰りしばらく家まで一緒に着いてってやる」


ラフィーナ「え…そんな…いいんですの?」


シェゾ「かなり心配だからな…部下を守るのも店長である俺の仕事だってのもあるけど、いや…仕事だからとかではなく、大切な仲間を守りたいって理由の方が正しいな」


ラフィーナ「シェゾさん…本当にありがとうございます…」


シェゾ「絶対に大丈夫だから元気だせ…な?事件が解決するまでちゃんと家まで送ってってやるから」





シェゾ「いつも視線を感じるのはどの辺でだ?」


ラフィーナ「だいたいこの辺でいつも変な視線を感じますわ、多分今日も…」


???「…」


ラフィーナ「…!?…いるわ…!」


シェゾ「おい!誰だお前は!俺の大切な仲間にいつもコソコソ何をしている!!」


???「…!」


シェゾ「あ、逃げた!」


平次「まてーい!!!!」


ラフィーナ「平次さん!?」


平次「逃がすかぼけーい!!!」





平次「あかん、見失ってもうた…」


ラフィーナ「平次さん!」


シェゾ「お前…何故ここに!」


平次「そのねーちゃん前に言うとったんや、誰かにつけられてるかも、でも気のせいかもしれないとな、まあもし気のせいなら良かったんだが…もしつけられてるってのが本当なら大変だからな!…というか本当っぽいな…」


シェゾ「お前も知っていたのか…」


平次「ああ、いつかにそのねーちゃんと買い出しに行った時からな、俺もその事が心配で今あとをつけとったんや」


シェゾ「もしかしてその後をつけてるの、お前じゃないだろうな…」


平次「アホ!んなわけあるかいな!」


シェゾ「なんらかの理由があってラフィーナに近づくために犯人がほかにいるように見せて今の事を自作自演でやったとか、夜だし辺りが暗くて見えにくいのを利用してな…」


平次「ぼけーい!!そんな事せんわー!!」


ラフィーナ「さすがにそれは無いわ!だって平次さんと一緒に居る時からその謎の視線感じてましたし…」


シェゾ「…冗談だ、いや、お前は事件が大好きだからな、一応やりかねんと思ってな」


平次「アホ!俺はこれでも探偵なんだから自分で事件起こしたりなんかせんわー!」


シェゾ「まあ冗談は置いておいて…でもこれでラフィーナがストーカーされてる事は確定したな」


平次「せやな…しかしあいつ、一体何が目的で…」


シェゾ「どうする?もしだったら犯人が見つかるまで仕事休んで家に避難しててもいいが…」


平次「そうやな、俺もその方がいいと思う、絶対に家から出ないという覚悟でな」


ラフィーナ「いや、営業人数が欠けて皆さんに負担をおかけするのはとても悪いわ、仕事には行きます」


シェゾ「…大丈夫か?平気なのか?」


ラフィーナ「そんな事で皆さんに迷惑なんてかけられませんわ、それに確かに怖いですけど…でも明日からはまたちゃんと笑顔で元気に営業に励みますわ!だから…だから!仕事には出させてください!もうやる気ない感じで接客なんて絶対にしませんから…」


シェゾ「大丈夫なら無理には止めたりはしないが…その代わりもしやばくなったらすぐに言えよ、体調も悪くなったりしたらその時もすぐに教えてくれ」


ラフィーナ「…分かりましたわ、ありがとう…」


平次「ほんなら俺も精一杯ガードするで!大切な仲間やからな!」


ラフィーナ「平次さん…!そうね、とっても心強いわ…じゃあお願いします」


平次「おうよ!任せとき!」





次の日


平次「と、言う事が今起こっててな…そのねーちゃん1週間前ぐらいからずっとつけられとるんや」


コナン「それは確かに妙だな…なんかの事件に関わってるかもしれない」


平次「せやろ?…なあ…もしかしてそいつ、工藤が追ってる黒ずくめのメンバーじゃないだろうな?」


コナン「それはねーだろ、だいたいだとしたらなんであの子が狙われるんだ?」


平次「確かにな…あのねーちゃんが黒ずくめの男に狙われる理由がないな」


コナン「なあ服部、そのラフィーナって子をつけてるのが男か女かも分からねえか?」


平次「毎回夜遅くに出くわすらしいから姿はよく見えないらしい、夜は真っ暗で全然よく見えんからな」


コナン「なるほどな…今は別に女の子連続誘拐事件とかも特に起きてないし、ほんとになんなんだろうな…」


平次「…もしかしてキッドやないか?」


コナン「え、キッド?」


平次「ああ!キッドは変装の名人、あのねーちゃん仕事中は飲食店だからピアス外しとるけど、普段は耳におっきなピアス付けてるんや、そのピアスかが欲しくてキッドが狙ってるとか…!」


コナン「…ははは…まあそれだとまだ良い方かもな…」


平次「キッドの可能性は…やっぱ、なしか?」


コナン「ねえな、だいたいあいつがそんな可愛らしい事するわけねーだろ!あいつならあんなピアスなんかじゃなくてもっと大胆な物盗むだろ!」


平次「はははは、ですよね…」


コナン「というかそもそもだけどよ、キッドは男だぞ?キッドがそんな女子が付けるようなピアスなんか取ってどーするっつーんだよ」


平次「ええーなんやろな…意外とあーゆうのが好きだったりして?」


コナン「んなわけねーだろ…」


ピンポン


アルル「はーい!只今お伺いします!」


コナン「…あ!お姉さんすみません!」


アルル「はい!どうされました?」


コナン「あの、背中にゴミが…」


アルル「え?ああ…ありがとう!」


コナン「うん、急に呼び止めてごめんなさい…


アルル「そんな事ないよ、ありがとう!」


平次「なあ、今のねーちゃんに付けたのって」


コナン「小型の盗聴器だよ、後でみんなでそれについての話し合いするだろうと思ってな」


平次「なるほどな…」





レムレス「え!誰かにずっとつけられてる!?」


まぐろ「夜遅くに?」


シェゾ「ああ、1週間前位からずっとみたいなんだ」


レムレス「それって要するに…ストーカーって事?」


リデル「ストーカー…ってなんですか?」


りんご「ストーカーって言うのはね、好きになった人の事をしつこくつけ回したりする事だよ」


フェーリ「そんな事する人がいるのね…!ストーカーとかほんとに許せないわ…!」


アルル「いや、よくよく考えるとフェーリもあんまり人の事言えないかも…」


アミティ「うん…確かにフェーリの事みたい…」


フェーリ「人が困る事して何が楽しいのかしら!全く…!信じられないわ…」


りんご「フェーリ、言えば言うほど全て自分に返ってくるのでそれ以上は言わない方がいいと思いますよ…」


レムレス「それで、後をつけられる身に覚えはやっぱりない?」


ラフィーナ「ええ、誰かにそんな事される身に覚えなんか全くなくて…」


リデル「その…お仕事来るの平気なんですか?」


ラフィーナ「ええ…夜はシェゾさんが家まで着いてきてくれますし、朝はその気配はないから…まあ何とかなってますわ」


まぐろ「うーん、しかし妙だね…そんな狙われる理由なんて思い当たらないのに」



ピンポン


ラフィーナ「あ、4番席の方がお呼びですわね、行ってきますわ」


アルル「あ、うん…」




ラフィーナ「はいお待たせいたしました、お伺いいたします」


コナン「桃の紅茶のチーズタルト1つちょーだい!」


ラフィーナ「はい、桃と紅茶のチーズタルトひとつですわね、かしこまりました」


コナン「ねーねー、ひとつ聞いてもいい?」


ラフィーナ「はい、どうされました?」


コナン「お姉さん…今なにか困ってる事ない?」


ラフィーナ「え、困り事…?」


コナン「お姉さん今、誰かにストーカーされてるんだよね」


ラフィーナ「…何故それを?」


コナン「さっきの会話、聞こえてきちゃってさ」


ラフィーナ「裏で話してたのによく聞こえたわね…まあそうね、実はそうなのよ…」


コナン「1週間前ぐらいからでしょ?そして後をつけられるような身に覚えもないんだよね」


ラフィーナ「そうね…わたくしがそんな誰かに何かした覚えもありませんし、だいたい家族が借金してるとかだってありませんわよ」


コナン「…借金…?それにこの子の口調…ねえ!もしかしてお姉さんのお家ってお金持ちのお家じゃない!?」


ラフィーナ「そうですね、確かに私はお金持ちの家のお嬢様ですわ!でもなんでそれを?」


コナン「口調だよ口調!お姉さんさっきから語尾にですわって付けてたり、一人称がわたくし、だからどこかのお嬢様なのかなーって、ほら!お嬢様系の人ってだいたい家がお金持ちじゃん!」


ラフィーナ「まあ…だいたいの人がそうでしょうね」


コナン「だよね!…それでさ!お姉さんの家がお金持ちならさ、もしかしたらそのお姉さんの家のお金が狙われてるとかじゃないかな!」


ラフィーナ「え?でも…そんな誰に?」


コナン「それはさすがに分からないよ、でももしかしたらお姉さんのことを誘拐して人質にとってお姉さんの家族にお金を要求するとか…もしかしたら犯人はそーゆう事をを企んでるかもしれないよ」


ラフィーナ「もしそうだとしたら…わたくし尚更ひとりになれませんわね…」


コナン「お姉さんがお金持ちの家のお嬢様なら、その犯人は、お姉さんの家の事を何かしらで知ってそれでそのお金が目当てでこんな事をしてるのかも…考えられる原因はもしかしたらこれが1番可能性あるかも…」


ラフィーナ「…ねえ、あなた一体何者なの?」


コナン「江戸川コナン、探偵さ!」


ラフィーナ「探偵…?あなたもあの大阪のアルバイトさんと同じ探偵…」






ラフィーナ「という事をさっき江戸川コナンって子に言われましたの…もしかしたらって」


シェゾ「なるほどな」


りんご「てかコナンくん来てたんだ…」


まぐろ「というか僕たちその話裏でしてたよね?な〜んで知ってるんだろうね☆」


リデル「た、確かに…なんで知ってるんでしょう…」


平次「あ、いやー…それはな…」


シェゾ「なんだお前、何か知ってるのか?」


平次「い、いや…!別に…?俺はなーんにも知らんがな…」


アルル「でも確かにそれあるかもね…」


レムレス「もしコナンくんの言ってることがほんとだとしたら…ラフィーナ1人になったら本当に危ないよ!」


りんご「今は夜だけだからまだしも、もしかしたら昼間とかも狙う時が出てくるかもしれませんね」


シェゾ「そうだな、油断は禁物だな」


リデル「それじゃあ…!本当にいつでもラフィーナさん一人でお外に出れなくなっちゃいますね…!」


まぐろ「それはさ〜すがに不便だね☆」


ラフィーナ「それはさすがに困りますわね…でも昼間なら辺りが明るくたまだ周り見えるから私の格闘技で何とか…」


シェゾ「いや、そう簡単には行かないかもしれん」


アミティ「というと?」


シェゾ「相手はラフィーナんちの金が目当てで隙あらば誘拐しようとしてる、もしそうだとしたら誘拐なんだから、相手はありとあらゆる色々な手段を使ってラフィーナに襲ってくるかもしれない、恐らくそれは女ひとりでどうにか出来るような状況じゃないと思う」


レムレス「確かに…シェゾの言う通りだよ!」


りんご「今はどの時間帯でもラフィーナを1人にはできませんね!」


アミティ「えーでもラフィーナは確かに強いし怖いよ…」


ラフィーナ「強いは認めますけど怖いってなによ!ずっとそんな風に思ってましたの!?」


アミティ「だって怒ると本当に怖いんだもん!」


ラフィーナ「アミティさんがいつもモタモタしてるからでしょ!?」


アミティ「ほらー今も怖い!」


アルル「今はそんな喧嘩してる場合じゃないから!」


ラフィーナ「確かに、私としたことがつい取り乱してしまいましたわ…」


アミティ「でもさ!ラフィーナは本当に強いからさ!夜またその人に見つかった時にこう叫んで教えてみたら?ラフィーナはとっても強くて怖いからこんな恐ろしい子なんかを誘拐したらラフィーナの格闘技で倒されちゃうかもよ?だからこの子の誘拐だけはやめといた方がいいよー!ボコボコにされちゃうよー!って!」


アルル「いや、そーれは…」


ラフィーナ「褒めなのかディスなのかとても分かりませんわね…」


アミティ「あはははは!でもそう教えてあげれば怖がってもう辞めるんじゃない?」


シェゾ「んなわけないだろ!金目当てで女を誘拐しようとしてるやつがそんなんで引くか!」


レムレス「うん、そんなんでビビって逃げるほど甘くは無いと思うな…」


りんご「はい…さすがに誘拐を考えてる人がそん手には乗らないと思います…」


まぐろ「うん、絶対何かしらの手段は考えてるはずだよ…」


アミティ「そっかー、ラフィーナが怖いってことを活かせると思ったんだけどなー」


ラフィーナ「私の何を活かそうと思ってるのよ…」


アルル「まあ確かにラフィーナが強いのは分かるけど!」


レムレス「…今日さ、仕事終わったら僕とシェゾ、そして平次くんで行ってみるよ」


アミティ「それならあたし達も!」


シェゾ「お前達はダメだ!相手は誘拐を考えてるかもしれないんだぞ!?さすがに危険すぎる!」


アミティ「えー…でもあたしだってラフィーナを助けたいよ…」


レムレス「君たちをそんな危険に巻き込むなんて事はさすがに出来ないよ」


アミティ「でも…!」


ラフィーナ「アミティさん大丈夫、さっきアミティさん言ってくれたでしょ?ラフィーナは強いからきっと大丈夫って」


アミティ「うん、確かにラフィーナは強いけど…」


ラフィーナ「怖いって言ったのは気に入りませんけど…でもラフィーナなら強いから大丈夫って信用してくれてるだけでもう十分助けられてますわよ、アミティさんありがとうね」


アミティ「…ラフィーナ…!絶対誘拐なんかされちゃダメだよ!?無事に帰ってきてね!?また一緒にお仕事したりお料理作ったり学校行ったりぷよ勝負とかしようね!?約束だよ!!」


ラフィーナ「大丈夫!心強い皆さんがついてますもの、絶対に捕まりませんわよ!」


アルル「そうだね、それでこそラフィーナだよ!」


りんご「でもほんとに無事に戻ってきてくださいね?もちろんレムレスやシェゾさんや平次さんも!」


レムレス「もちろんだよ!」


シェゾ「俺を甘く見るんじゃない、絶対に犯人を捕まえてみせる!」


アミティ「うん!無事に戻ってくるのを待ってるね!」


シェゾ「早速今日の夜決行だ、俺とレムレスと平次で向かうぞ」


平次「了解や!絶対に犯人捕まえてこのストーカー事件を終わらせてやる!」


レムレス「そうだね、絶対にラフィーナを助けよう!」


平次「ああ!ほんなら…いっちょやったるで…!」




続く