初夏あたりから、うちの庭をテリトリーにしていた老猫が姿を消しました。
春先まで縄張り争いが絶えなかったうちの庭。
繁殖期も一段落した夏場の静かな時期にヨタヨタ現れたじいさん猫。
年寄りなので行動範囲は極めて狭く、うちの庭か隣のアパートに庭だけ。(ちょっと大げさだけど)
自分がつけたあだ名が「ヨダレ」。
虐待されたのか、喧嘩で怪我したのか判らないけど、口がうまく閉まらないようで、
いつもアゴがヨダレでぐちょぐちょ。目やにが一杯(;^_^A
顔を上げるとマンガのようにヨダレがツーっと10センチくらい垂らしてます。
汚い汚い(><;)。
これじゃ、誰からも可愛がられないだろうなって感じです。
夏の暑い日、うちのすだれの掛かった濡れ縁に置いてある座椅子を目ざとく見つけて寝床に使い始めました。
窓越しに見える茶色のブチの背中を見つけたサクラは落ち着かない、落ち着かない(^_^;)
だれの庭だと思ってんのっー![]()
って感じかな。
うちのオカンが嫌がって座椅子を片付けようとするから、
「先の短い老猫なんだから好きにさせなって」と一言(`ε´)。
朝は物置の上で寝るのがお気に入りなようで、
出かける時、声をかけるとヨダレの顔をあげて挨拶してくれました(・∀・)
9月に入ってから、塀を挟んだ隣のアパートに住む年配の男性が縁側で餌をあげるようになりました。
そして縁側に毛布を敷いて寝床まで。
夜帰るとアパートの縁側でご飯を食べて頭を撫でられてるヨダレの姿を見ました(^-^)。
あんなに汚いヨダレが人の愛情を一杯貰ってる姿に目頭が熱くなりましたよ。
隣のおじさんありがとう。
それから朝は、ヨダレに声をかけると思いっきり目を細め幸せそうな顔を向けてくれるようになりました。
相変わらずヨダレは垂らしてます(;^_^A
ヨダレが何歳なのか定かではないけど今まででおそらく一番幸せな時かも。
寒くなって来た雨降りの日、ヨダレは濡れてないかなぁって心配した日を境にぷっつり姿が見えなくなりました。
2週間くらい経つかな。居なくなってから。
うちの庭のヨダレのついた座椅子もずっとそのまま。
隣のアパートの縁側の毛布もそのまま。
今でも会社の帰りの道々、ヨダレの姿を探しながら帰る自分がいます。
もしかして途方にくれたヨダレが佇んでないかってね。
幸せな顔して旅立っていったんだろうなって判ってるんだけど、
暖かくなったら、寅さんみたいに座椅子に帰ってきて、
サクラをイラつかせるのも洒落てていいのになぁ(´・ω・`)
短い間だったけど、じゃあね、ヨダレ。そして、ありがとう。