これは以前
家族旅行で訪れた温泉で起こった嘘のような本当の話である…


宿泊した施設は豪華なバイキングとスパリゾートのようなたくさんの温泉が自慢のホテルだった。


白ブリーフのタマでお馴染みの我が家の旦那。


やつは無類のバイキング好き。


もはや『バイキンガー』←(そんな言葉あるかい?!何なら汚い印象すら受ける。)


そんなバイキンガーのタマ
夕飯のバイキングを三度の飯より楽しみにしていた。←(言葉のチョイスがなんだかおかしい)


チェックインを済ませ
部屋に案内されると早速我が家のリビングレベルにパンイチでくつろぎ始めるタマ。


タマは白ブリーフに靴下と言う冗談にもほどがある痛快なスタイルでだらしないワガママボディーをさらけ出しながら


『畳って〜♪気持ちいいね〜♪』


と鴨川シーワールドのトドの様に転げ回る。


ゴロゴロと転がりながらホテルの部屋に置いてあった夕食のパンフレットをガン見するタマ。


タマ『ココちゃん〜80種類以上のメニューだって!!テンション上がっちゃうね〜♡』


と…
今回はバイキングの話ではないのだ。


夕食の前に温泉にでも入ろうかと言う話になり全員でお風呂へ向かう。


湯あみ着に着替え色んな種類のお風呂や家族風呂で遊んだ後は男女に別れ大浴場に移動。←(大浴場は湯あみ着禁止)


旦那と長男は左側の『男湯』へ
私と長女と次女は右側の『女湯』へと入った。


お風呂から上がり『気持ちよかったね〜』と御満悦のココ一家。


その後はお楽しみのバイキングとビールを飲みまくり幸せいっぱいで就寝しました。



翌朝
AM5:00に起きたタマは朝風呂に私を誘います。


タマ『ココちゃんおはよう〜♪ねぇ朝ごはんの前にお風呂行かない?』


私『んー…。後で行くよ…』←(まだ眠い)


タマ『んじゃ、先に行ってくるよ〜♪』


私『はーい…』


しかし、タマに一度起こされ二度寝が出来ず目が覚めてきた私。


タマが部屋を出てから10分程経過した後私も昨日の大浴場へ向かった。


大浴場に到着すると
昨夜とは逆の感じで
男湯と女湯が入れ替わっていた
(温泉あるあるだよね)


私『確か昨夜、男湯だった方って高温サウナあるって書いてあったな〜…楽しみ〜♪』


なんて思いながらお風呂へ…
石段を上り引き戸を開けると物凄い湯けむり。


早朝と言うこともあり入浴している人も少なくまばらだ。


かけ湯をしてハーブ湯に浸かる…


『ふぁ〜…気持ちいい♡朝の温泉て綺麗だしいいなぁ♡』


なんて思っていた…


が…


何だか様子がおかしいことに気付く私。


お湯に浸かりながらふとやった目線の先…


湯けむりの中でも分かる


やたら背中のデカいガタイのいい女性?


ものすげー勢いでシャワーを出しながら


大股開きで体を洗い洗髪して…い…る…が……


坊主………………!!??


え?待って


男……………


あれは………





私の旦那?


旦那?


いや。違うでしょ


そうだったら面白すぎでしょ?!


タマがいくら天然だろうが


バカだろうが


ありえへん。


絶対に違うわ。


あははははー


………………


(目を凝らす)


(背後から近づく)


(恐る恐る覗き込む)








タマ!!!





何しとーん?!

何やってーん?!




嫁。パニック。







後ろから肩を叩くと


タマは目を真ん丸くして


『ん……?!ココちゃん!!!何やってんの?!ダメだよ!!男湯入ってきちゃ!!見られちゃうよ!!!!』


つか


『女湯入ってんのお前だから!!』


『な、な、な、な、なんで?!なんで?!なんで?!』


テンパるタマ


『ちょ!!いいから湯船入って!!』


焦るココ


湯船の隅っこに浸かり
コソコソする夫妻。


私『とりあえず出よう』


タマ『う…うん。だよね…』


私『私が見張るからとにかくここから出て。』


タマ『わ、分かった…』


全裸でキョロキョロと辺りを見渡す不審な嫁。←(もはや忍の動き)


モジモジとタオルで股間を隠すタマ



『今だ!!!行けーぃ!』



くノ一の様に走るココに続く
忍のタマ(トド)



私『待て!脱衣所に人がいたら終わる…』


脱衣所を偵察するココ…


人はいない様だ!!!




『行けーぃ!!』




浴衣を羽織り
疾風の如く走り去るタマ…


幸運にも受付には誰も居なかったようだ…


脱衣所に全裸で立ち尽くす嫁。


タマが忘れていった白ブリーフを回収し
グッタリしながら部屋に戻ると…


先に部屋に戻っていたタマが…


『ココちゃん〜焦ったね〜』



と…静かに机の上に置いてあった眼鏡をかける…



タマは物凄く目が悪い。


眼鏡がないと何も見えないし
生きて行けない。


タマ『寝ぼけて眼鏡してくの忘れちゃったんだけど…まさか男湯と女湯がチェンジされてたなんてビックリだよね〜!』


私『ちゃんと眼鏡かけてけよー泣』


タマ『なんかさー、お風呂入ってたらみんなタオルで隠しながら入ってくるから…男のくせに気持ち悪いな〜って思ってたのね!』


私『お前も隠した?よね?』


タマ『ううん。隠さない!男は堂々としてなきゃダメなんだよ〜!』


私『………』



これ、もうちょっと遅い時間だったり
発見が遅れてたら
完全に犯罪者だったよね。


もう本当に危なかった!!
勘弁してよ…



タマ『朝ごはんバイキングだよ♡ウインナーいっぱい食べたいな〜♡』



私『うるせーよ…』