すると…
今まで、頑なに離婚を拒んでいたパパの奥さんは手のひらを返した様に
即離婚届けを出し…
介護が必要となった旦那を簡単に捨てました。
奥さんとの間に出来た子供たちにもアッサリと見離され…

財産も家族も全て失くしたパパをFさんが引き取ることになりました。

私の見解ですが…
奥さんは、この日が来るのをずっと待っていたんだと思います。
パパとFさんに対する復讐ですよね。

しかし
Fさんは

『やっと家族三人で暮らせる日が来た』

と嬉しそうに言っていました。

中学生の思春期の息子

リハビリが必要で…社会復帰など難しい『パパ』と言う老人

Fさんも五十代…

その時Fさんは、新聞配達、ガソリンスタンド、私と同じ職場の営業、スーパーのレジ打ち…と四つの仕事を掛け持ちしていましたね。

私も退職してからは
全くFさんとは連絡を取ってはいませんでしたが

つい先日
市役所で掃除の仕事をしている最中のFさんと会いました。
一緒に働いていた頃とは別人の様にとても老け込み…とても疲れていました。

Fさんは私に気付くと
『ココ!元気だった?』
と声を掛けてきてくれました。

暫く世間話をした後
Fさんは…

『前に、ココに「パパなんて止めろ」って言われた意味が分かったわ…今更だけど物凄く後悔してる。あの時はごめんな…』

って言った。

Fさんの子供は中学を卒業し
他県に就職し家を出て行ってしまった
一年に一度会えるかどうかと言う状況。

パパは一人ではトイレも行けない程の介護が必要。

Fさんも病気を患っており病院通いをしていると…

やっと三人で暮らせると喜んでいたFさんは全く幸せそうなんかじゃなかった。

入籍して本当の夫婦になったかは聞かなかったけど…

Fさんが自分で決めた人生とは言え
なんか切ないなぁ…って思いました。

『シタ』側の人って
そんな生活でも手に入れば
嬉しいのかなぁ…幸せなのかなぁ…


私にはやっぱり理解できないや。


難しいね。


いっつも女がフライングで離婚して騙されるパターンが多いけど…
思い返したら逆もあったわ。

それはまた次の機会に書かせてもらいますね。