一緒に働いていた
友達だった(過去形)人の話。


友達だった人。(既婚者)

彼女は顔もスタイルも良くない。
かと言って身なりに気を使う訳でも
拘りを持っている風でもない。
無趣味で性格も病的に超が付くほどのネガティブ。
話題の中心にいる人ではなく、聞き役と言うか…どちらかと言えば大人しい。

多人数の中の一人なら付き合えるけど
二人きりにはなれないタイプの人。


そんな彼女。

職場の慰労会と言う名目の
全員が集まる楽しい飲み会の席でやらかした。

下ネタを交え仕事の話や配偶者のグチ
子育て論議etc…色んな話題で盛り上がる中…



唐突に


『私、好きな人が居るんだ。不倫してるの。』


と…

急なカミングアウト。


……………


痛いよね。(笑)

そりゃみんな黙るよね。

だって…
かける言葉が見つからないもん。


少し間が空き

『そうなんだ…』
『あ…うん…』
『へぇ…』
『えー。すごーい…(棒)』

重い空気の中

ただ一人…

『え?!なに?どーゆーこと?kwsk!!(((o(*゚▽゚*)o)))』

『恐縮です!』と言わんばかりに食いつく同僚(女)が一人…←(こいつも痛い)

不倫をカミングアウトした彼女は
何故か得意気に話し出す。

馴れ初めから始まり…とにかく全部を赤裸々に喋る喋る。←(バカ)

相手は家族ぐるみで付き合っている家庭の旦那で…

所謂W不倫ってやつ。

驚くことなかれ逢瀬の際に
彼女の幼い子供たちの面倒を見ていたのは…なんと不倫相手の嫁。

彼女は嘘をついて子供たちを不倫相手の嫁に押し付け自分は他人の旦那と楽しんでいたようだ。

もちろん
不倫相手の奥さんは
まさか、自分の旦那と信用を置いている友達がそんな関係だとは知る由もなく
彼女の子供たちに夕飯を食べさせ
お風呂に入れ寝かしつけまでしていた。

そんな昼ドラみたいな冗談みたいな話…

その場にいたほとんどの人たちは
ドン引きながらも驚きつつ…
所詮、他人事だと
その彼女の話にはそこまで興味も無い様子だった。

いつしか話題も逸れ
楽しい宴が再開された。
解散の頃にはみんな彼女の話のことなんて忘れていた…



しかし…

そのカミングアウト飲み会の
翌週に事件は起こった。