『この夜がだんだん待ち遠しくなる〜♪
はりつめた気持ち後押しする〜♪
この夜をどんどん好きになってくる〜♪
強大な力が生まれてる〜♪』


この日の私の心のBGMは
ドリカムのこの歌。
(友達がカラオケで歌ってるのを聴いた事があるぐらいのレベル)

私の知っている『ドリカム女子』は可愛いくて穏やかでふわふわしてるイメージ。


私はと言えば…
ドリカム女子とは真逆のタイプ。

実際、ドリカムさんの歌で女心を掴まれた事もないし
恋する乙女ではないのでキュンキュンもしないし
あなた(旦那)といる時の自分が一番好き〜♪でもない。(むしろ嫌い)


時計は18時を回った
そろそろ定時の時間だね。
しばらくすると…

そんなむしろ嫌いな旦那から着信。


旦『ココちゃん。仕事終わったよ!今から急いで帰るね!』


私『あ。家まで帰って来んくていいや。〇〇公園の駐車場で待ってて。』


待ち合わせに指定した場所は女の家の近所にある
お花畑真っ只中に旦那が女との待ち合わせによく使っていた公園。

今回の一件から
その公園には近付きたくもないと言っていた嫁。

休日にうっかり家族を乗せてその公園の近くを通った…
ただそれだけで嫁にビンタをされた事もある…
もはや思い出ではなく…


トラウマの公園。


まさかの待ち合わせ場所指定がそこ。



旦『あ…!え…?うん……』


受話器越しにも明らかにキョドっているであろう旦那の様子が窺える。


私も好きでその公園を待ち合わせ場所に選んだ訳じゃない…

本当ならそんな場所には行きたくもない…

しかし、これからの作戦に必要なのは…

『旦那の反省の念』

旦那に女との関係を鮮明に思い出させ、私と家族に対する反省を促すための…苦渋の選択だった。


さて…行きますか。


私はパソコンで作成した
『通知書』と今まで集めた証拠をまとめた『調査報告書』を作り写真を何枚か差し込み…『それっぽい書類』を用意した。

それから女の直筆の『自白書』と『誓約書』のコピーを添えて。
それを『〇〇←(女のフルネーム)に関する調査報告』とわざと目立つようにデカデカと印刷された封筒に入れた。←(もちろん自作)

全ては脅しとハッタリ。
別に全部渡す訳ではなく
見せるだけだから
これで十分だろ。

これが通用しなければ


素人仕事はもうおしまい。



近づいてく〜近づいてく〜決戦の金曜日〜♪