最初に口を開いたのは
旦那だった。


旦『二人とも…ごめんなさい…
俺が…自分の事しか考えてなかったから、たくさんの人を傷付けて…こんな事になってしまった…本当にごめんなさい。』

旦那は深々と頭を下げる。

私は、そんな旦那を冷めた表情で見つめていた。

一方で
不倫相手の女はと言うと…
旦那の一言一句にいちいち反応し
悲しそうにも…少し微笑みながら聞いている。


こいつ…絶対に勘違いしてる。
普通、こんな状況になって笑えるなんて有り得ない…


そして私の予感は的中する。


女は旦那に向かって


『大丈夫です。私…気にしてませんから!!』

と言った。

…元気よく言った。


気にしない…とは?

理解できない私に女は続ける。


『私がいるから…大丈夫ですよ。』


え?待って。
話が全然、解んない…

私が勘違いしてるのかな…?
旦那がこの前、私と長女に言ったことは全部全部嘘で…
本当は、旦那がここに来たのも本当はこの女と一緒になるための作戦で
二人で企てたものだったの??


私の目の前には嘘つきが二人…
色々な思いが交錯した…


私『はぁ?!』←(殺気)
旦『え?』←(キョトン顔)

同時に顔を見合わせる私と旦那。

私『どう言うこと?意味が解んねーんだけど…』


旦那は少し考えた後
女に向かって

『…勘違いされてるみたいだから、ハッキリ言う。
この前も電話で言った事だけど
俺は嫁を誰よりも愛していて、家族が一番大切なんだ。
自分がバカな事をして、本当に失いそうになって怖くなった。自分の愚かさに気付いた。

〇〇ちゃんの事は本気じゃなかった。
遊びだった。
あの時ヤレれば誰でもよかった。
風俗に行くのももったいなかったから
〇〇ちゃんとそう言う関係を持った。
本当は家族にバレる前に別れなきゃって
毎日毎日思ってた。
でも、なかなか言い出せなくて…
ズルズルと関係を続けてしまった。

謝って許されるとは思ってないけれど…謝る事しかできない。ごめんなさい!』


すげー!!潔いクズ発言!!
逆にここまでクズだと気持ちイイーネ!!


そう言うと旦那は
女に向かってもう一度頭を下げた。

長い沈黙の後

やっとこの状況を理解出来た女は
目に涙をいっぱい溜めながら
旦那に向かい

『嘘つき…』

と言った。

女の気持ちも全く理解できない訳でもない…

旦那の無責任な言動で
期待させて幸せな未来を想像してたんだろうな…
ほんの少しだけかわいそうな気もした。

しかし
私の女に対する気持ちは一瞬で消える事となる。


『訴えてやるから!』


絶叫する女。
ザワつくファミレス。←そりゃそーだ

…

私『はい…?』

ちょっと待ってね。
それは、私の台詞じゃないですか?
あなたは、一体…
誰に?何を?訴えるのでしょうか?
言葉の意味が分かりません。


大人しく身を引けばよかったのに…


私『〇〇さん。自分のした事分かってますか?本来であれば、もう少し話し合う必要があったと思いますが…
その必要も…考える余地もありません。

あなたに慰謝料を請求します。』