娘の言葉で少し落ち着きを取り戻し
再びソファーに座る。

床には顔中から血を流し
相変わらずのお得意の土下座で謝り続ける旦那。

旦『ココちゃん!〇〇ちゃん←(娘)!ごめんなさい…本当に…本当にごめんなさい!!』

しばらくの間黙っていた娘が
おもむろに携帯を取り出し
目の前の情けない父親の姿を撮影しはじめた。

長女『パパ。ダサすぎて超ウケるから、SNSにアップしよ(笑)あ。〇〇←(例の友達)にも送っちゃお!ハッシュタグ。クズ→ドンキ→デブスと一緒→コンドーム買う→不倫→バレた→ボコられる→今ここ!!的な感じで。』

私『…いいんじゃね。こんなやつ、どんどん晒せよ。その動画と画像。私にも送ってよ。』

長女『おっけー♪』

旦那は、床に伏せ泣き続けたままだ。
反論してくる様子もない。

まぁ、反論なんてされたら本当に殺してしまうかも。


すると長女が旦那に向かい優しい口調で


長女『ねぇ。パパ。
私が友達から聞いて今までどんな気持ちでいたか分かる?
大好きなママがどんどん痩せていってさ…辛いのに毎日無理して笑ってて…
何も知らない弟たちもかわいそうでさ…
私ね、パパのことが気持ち悪くて…
死ねばいいのにって毎日思ってた。
て言うか思ってる。』

ごめん…
全部知ってたんだね…
本当にごめんね。

旦『…本当に…ごめんなさい…』

長女『別に、謝られても何とも思わないよ。ママだってそんなんじゃ気が収まらないと思う。』

表情も変えず淡々と話を続ける娘。

長女『ねぇ。パパさ…私はパパとママに離婚なんてして欲しくないよ。
こんなクズでもパパはパパだし…パパもママも好きだもん。

私、ずっと一人っ子でさ…弟と妹が産まれたとき本当に本当に嬉しかったんだよ…
出来るなら前みたいな仲良しの家族に戻ってほしいって思う。

ねぇ…今のパパは謝る以外に何が出来る?』

旦『俺は…家族を傷つけた責任を取りたい。一生懸けて償う。もう二度とバカな事はしないって約束する…家族と一緒にいたい…』

長女『そう言う事じゃなくてさ…
何が出来るの?って聞いてるんだよ。
反省なんて猿でも出来るし、口があれば思ってない言葉だって簡単に吐ける。』

仰る通りです。

長女『私の思うケジメの付け方って何も残らない言葉なんかじゃなくて『目に見える形』だと思うよ。』

確かに
『形』があれば私も少しは納得出来る。
裏切ったやつの口から出る言葉を信じるなんて到底無理な話だから。

形。
旦那は顔を上げ

旦『分かりました。同じ過ちは二度と犯さないと言う事はもちろん…家族のためだけに生きて一生懸けて償います。

ココちゃんと〇〇ちゃんに慰謝料を払わせて下さい。

目に見える形とはお金がいちばん分かりやすいと思います。

頑張らせて下さい。
それでも、気が済まなかったら…その時はココちゃんの出した条件を全て受け入れ離婚に応じます。』

そう。
長女の言う『目に見える形』とは『お金』

長女『ママ。どう思う?』