本日も調理実習からのテーマ

ほっとする味、煮物!です。

今日のメニューは
鶏肉の煎り煮。

こんにゃく、ごぼう、竹の子は例によって日本スーパーで購入。
こればっかりは地物がないので・・・
そして鶏肉は日本でいうところの「ぼんじり」
鶏のお尻に当たるところを使いました。

本来ぼんじりは脂身が多く、煮物には向きません。
でもそれは日本での話。
基本的に日本の鶏よりも脂身の少ない
フィリピンの鶏はちょっとパサっとしやすいんです。
なので脂身の多い部分を使っても
煮物が脂っこくなりすぎりる事はありません。
むしろ背骨も大胆にぶつ切りにして売られているので、
煮込んだときに鶏のダシがでて力強い味になります。

この力強い味をやさしく受け止めるのにも一工夫。
フィリピンのサトイモです!
サトイモといっても日本の3倍以上の大きさ
粘りも強いです。そのわりに筋が少ないのは魅力。
そんなフィリピンのサトイモを大きめに使う事で
鶏にあわせた少し強めのダシと味を
ぐぐっと吸い込んでやさしく包んでしまいます。

出来上がりはこんな感じ。


付け合せにナスの味噌和えです。
ぼんじりから出る鶏油のコクと
背骨から出る鶏ダシ。
しょうゆとみりんベースでスッキリとまとめて
サトイモがごろりっと存在感。
こんな感じの一品です。

あるもの、無いもの、あるけどコストがかかりすぎる・・・
それでもこだわるところと妥協するところ。
上手にバランスをとって食べる時においしく、健康的。
手軽なコストでなるべく無駄は出さない。
豪華なディナーも良いけれど家で食べるご飯はほっとくつろげる味。
そんな食生活を提供できるように
今日もGF生徒たちは包丁を握ってます。

ノシ