9年浪人し、母を殺害した滋賀県の事件。
覚えてますか?
教育虐待が原因で子が親に手を掛ける事件があっても、きっと渦中の人は他人事で自分に当てはまると思ってないから、度々起こるんだろう。
子供の為にと思い込んでるけど、本当は自分の見栄・プライド・世間体などの為に、子供の人権無視してることに気付かない。
母という呪縛 娘という牢獄
著・齋藤 彩
読みました
死人に口なしで加害者の娘の話のみで、被害者側の母親の気持ちを聞けないのは…と初めは思いながら読んでいたけれど、文中のLINEの文面読むとなんとなく母親像がわかった。
何としてでも、子供を医者にしたい。
妥協しても、看護師じゃなく助産師。
うーん。
私には理解できない
娘から医者になりたいって言われても、応援はするけど…
国家試験まで、学力暗記力と体力勝負。
それから医師の激務とかストレスとか重圧とか考えると、体壊すよ?って思っちゃう
そもそも私が血がダメな人間だから、自分では医療関係は絶対選ばない職業だしなぁ…
私が娘たちに望むことは、なるべくストレス無く笑顔で生きて欲しい。
これだけ。
我が子をちゃんと見て、子の得意分野・不得意分野を見極めるのは大事だなって思う。
そして、親離れ子離れする。
加害者は、中程度の自閉症スペクトラムだったことが、事件後わかっている。
読み進めていくとグレーゾーンの長女とかぶるところがあるのよ💦
その場を取り繕うとする。
自分の考えより、その場は相手の意見に乗っかるのが最善だと思う。
すぐに謝る。
嘘で繕う。
親としては、イライラする気持ちもわからなくはない。
親がレールを敷いて思い通りになるなら、その方が楽だけど、絶対そうはならなくて、裏切られたって気持ちが芽生えるのもわかる。
ただ、親が率先して他人を見下したり、嘘の上塗りを子供に強要して、助長してしまったように感じた。
親の目標を押し付けられても、本人の気持ちが伴わないのに、どう頑張れるんだろうね
被害者(母親)は、子どもは自分の思い通りになる所有物ではないと理解して、子どもと距離を置かないとならなかった。
加害者(娘)は、もっと広い世界を見なければいけなかった。
刑務所で初めて、父親をはじめいろんな人間を知って視野が広くなるなんて、残酷だよな。