図書館で気になって手に取った本
「心が折れない子を育てる親の習慣」
著・精神科医 宮島賢也
子育て本というより、精神科医としての立場で、不登校や引きこもり、非行や鬱病になった時に、まずは親の考え方を変えるきっかけの本かな。
「満月理論」がすっと心に入ってきました。
月はいつでも丸いのに、見え方によって欠けて三日月に見えてしまう。人も同じで、欠けているわけではないのに、見方によって欠けて見えてしまう。だから、親はありのままを受け入れず、欠けているところを補おうと干渉してしまい、子供は心が折れて鬱病を発症する原因にもなる。
不登校になった時に、親は「学校に行かせなきゃ」「勉強が付いていけなくなる」「進路は、将来は、どうなるのか」と悲観的になる。でも学校はおまけだというスタンスを持てば…と、親にとってはなかなか踏み出せない考え方。学校の勉強なんて、将来全部使うわけではないって、言われてみればそうなんですけど、ここまで行き着くのは葛藤がありますね
でも、心が折れてしまうより子供のためなんでしょうけど。

以前のドラマ「僕らは奇跡でできている」の感想でも書いた、子供の美点を100書こうと。
長女が中学生の時、必ず月に1回、同じ班の子のいいところを書くという取り組みをしていました。それを見て、1人の人のことでも、人によって見え方ってだいぶ違うんだなって思いました。私の知らない長女の良さも知れました。
実際、これをやってクラスのいじめが無くなった話も書いてありました。
最近、子育て本を読み漁っていますが、共通して言えるのは
・家は子供が安心して過ごせる場所にしておくこと。
・子供を認めること。
・過保護や過干渉で、子供の考える力、生きる力を弱くしないこと。
・自己肯定感を高くすること。
菅田将暉さんの「まちがいさがし」を聴くたびに、自己肯定感が低い長女のことを思ってしまう。間違い探しの間違いの方な気がしてしまうってツライな。間違いだったからこそ出会えて、認められることによって、間違いでも正解でもどっちでもいいと思うようになる歌詞に救われますが。