旅行中の事故は怖いですからね・・・・。

海外で何かに巻き込まれたらどうしたらよいのでしょう?>??



AIGとJTBの合弁会社で損害保険のジェイアイ傷害火災保険(本社:東京都千代田区)が2009年5月27日に発表した2008年度の同社の海外旅行保険契約者の事故発生状況によると、事故発生率は1996年の調査開始以来、過去最高の2.84%で、35人に1人が何らかのトラブルに遭遇し、保険請求をしていた。

 請求項目別では治療費や医療搬送費用を補償する「治療・救援費用」が45.2%で、次いで携行品の盗難や破損に関する「携行品損害」が35.7%、搭乗便の出発遅延や手荷物の到着遅延など「旅行事故緊急費用」が14.2%。3項目を合計すると全体の95.1%を占めた。

 治療・救援費用が300万円を超えた高額事故は61件で、発生地域はヨーロッパが28件で最も多かった。長距離のため医療搬送の費用が高額化しやすいためだが、渡航地域の多様化により近距離で物価の安いアジアでも、医療水準が高い都市への搬送治療で高額事故になるケースが増えている。

 保険金の支払いが1000万円を超えたケースは10件で、前年度より7件も増加。最高額はスロベニアで脳内出血を発症し、手術と30日間の入院をしたケースの約3700万円だった。重大な事故や病気の場合、現地入院費や医療搬送費用に加え、現地に家族が駆けつける救援者費用も加わるため、治療・救援費用が膨れ上がりやすいという。

 高額事故の原因を傷病別にみると、疾病が35件(57.4%)、外傷が26件(42.6%)。疾病の内訳では脳疾患9件(25.7%)、呼吸器系と消化器系が各5件(14.3%)など。

 クレジットカード付帯の保険だけや無保険の場合、海外では十分な治療を受けられない場合もある。ジェイアイの保険契約者のうち「治療・救援費用を無制限に補償するプラン」の選択率は同年度38.7%だが、今後も団塊世代の海外旅行の増加に伴い、心疾患、脳疾患などの重症ケースも予想されることから、同プランを中心に契約を勧めるとしている。(