209年 エルネア杯 バーニスvs X | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ版エルネア王国をもとに書いています。

いよいよエルネア杯の初戦

バーニスvs  Xの試合。


バーニスちゃんはエルネア杯初出場。


前エルネア杯準優勝のXさん。



戦いの火蓋が切って落とされた。


先制はX


凄まじい攻撃がバーニスちゃんを襲う。

さすが前回エルネア杯準優勝のX。
武器の相性の悪さを超えて、容赦ない攻撃を続ける。


バーニスちゃんはXの攻撃を耐え切った。

バーニスちゃんの渾身の攻撃が放たれる。



結果


バーニスちゃんの勝利!


おめでとうバーニスちゃん!!





山岳兵団の隊長たちで、バーニスが一回戦突破のお祝いを酒場でする。


山岳兵団が酒を飲んでいると、酒場の扉が開きリリーが入ってきて、山岳兵団に気がつき、バーニスのところにやってきた。


リリー

「バーニス!今日の試合おめでとう!」


バーニス「ありがとう!」


リリー

「次の相手は、私だね。試合、楽しみにしてる」


バーニスと次にあたるのはシードにいるリリー。


バーニス

「うん!楽しみにしてるね」


親友同士の戦い。


二番人気と三番人気の激突となる。


リリーは山岳兵団に会釈して、カウンターに向かった。


バルナバと会話することはなかった。

バルナバは視線をリリーに向けることはなかった。


バーニー

「..バルナバさん?リリーさんと何かあった?」


バルナバ

「..別になにも」


バーニー

「少し変じゃない?いつもならリリーさんのこと誘いそうだけど..評議会の時も2人ともおかしかったよ」


シモーヌやアリスたちも訝しげな視線をバルナバに向ける。


バルナバ

「そんなことはいいから!今日はバーニスの勝利の祝いだ!バーニー!飲め!」


バルナバはバーニーのグラスを酒を注いだ。






翌日

カリナvsローレン

相性では、カリナさんが有利だけど



なぜこうなったのか。



勝ったのはローレンだった。

ステータス的にもカリナさんの方が高いのに。

エルネア杯はこれだから、誰が勝ち上がるか分からない。
ローレンと次にあたるのはバルナバだ。ステータスはバルナバが上だが武器的にバルナバが不利。さてどうなることやら..




この日、リンゴはティアゴと一緒に酒場にきていた。
山岳兵団もリリーもいない静かな夜だった。
ティアゴ

「しかしリンゴちゃんとリリーさんって性格全然違うよねーリリーさんはコソコソするの嫌いな感じだし」


リンゴ

「どうせ私はコソコソしてますよー」


ティアゴ

リリーさんにもリンゴちゃんのそういうところがあれば今頃..」


ティアゴは、練習試合の時、バルナバとリリーの様子を思い出していた。

録画装置をしまうXの姿に気づいたリリーからバルナバはXの姿を隠すために2人の間に割って入った。

バルナバさんにあの血の一件で気まずくなってる最中、Xさんがバルナバさんを連れて練習試合に誘うことじたい、リリーさんにとっては不信感を募らすのにそこでバルナバさんがXさんをかばうような事をすれば、リリーさんの不信感が一気に上がる。

ティアゴにも分かった。


あれは、リリーにとって、決定打になってしまった。

バルナバとの溝が深まって、二人はまともに話もしなければ目も合わせない。

前はなぜか釣りばかりしていた二人なのに..



リンゴ

「今頃?」


ティアゴ

「いや、なんでもない」


リンゴ「なんでもなくないでしょー!」


ティアゴ

「...まあ、狡猾で地獄耳のリンゴちゃんは知ってるだろうけど。リリーさんとバルナバさんのこと」

リンゴ「..うん、少しは。昔の話なんだよね」


ティアゴ

「昔の話なんだけど..いや、でも見ててわかるよね。二人が今も気持ちがあること。今なんか二人ともギクシャクしてるけど..」


リンゴ「...うん」

(流石アゴ君..鋭い観察眼だ)


ティアゴ

「みんなかげでコソコソ会ってるのに、リリーさんは真面目すぎてそういうこと出来ないから損だなぁと思ったわけさ。」


リンゴ

「え?みんな、かげで、コソコソ??」


ティアゴ「うん」


リンゴ「みんな?」


ティアゴ

「...みんなではないけど..けっこーいる」


リンゴ「けっこーいる?」


ティアゴ「うん」


リンゴ「.....」


ティアゴ

「ごめん、純粋なリンゴちゃんには聞かせる話じゃなかったね..」


リンゴ「アゴ君も、そんな相手がいるの?」


ティアゴ

「まさか。探索で忙しくてそんな時間はないよ」


リンゴ「時間があったらしてるの?」


ティアゴ「もしかしたら」


リンゴ「最低...」

リンゴは軽蔑の眼差しでティアゴをみた。


ティアゴ

「今だって、若い子と飲んでるよ」


リンゴ

「こ、これはそんなはしたない事じゃない!」


リンゴが恥ずかしそうに顔を赤らめたのでティアゴは楽しそうに笑った。


ティアゴ「さて、俺はそろそろ帰るよ」


リンゴ「もう帰るの?」


ティアゴ

「うん..だって」


ティアゴは周囲の視線に痛かった。


「リンゴちゃんとこれ以上二人で飲んでたら、そのうち刺されそうだよ」


リンゴは成人してから、ひっきりなしに男の子たちから誘いを受けていた。

今のリンゴには、その気は全くないのでみんな相手にされていなかった。

ティアゴもリンゴが、今そんな気持ちになる余裕がないことに気づいている。

しかし既婚者が成人したばかりの子とあまり一緒にいるべきではないだろう。


リンゴ「そっか..」


リンゴはあからさまに寂しそうにした。


今のリンゴには、気をつかわず話せる相手はティアゴしかいなかった。

Xさんとも秘密は共有してるけど、Xさんはずっと年上だから、年の近いティアゴの方が話しやすい。

ティアゴはリンゴのことをだいたい見抜いいているし。


ティアゴ

「そのうち山岳兵団がくるんじゃない?

バーニーさんやバルナバさん」

(山岳兵団相手に刺しに行く奴はいないだろう)


リンゴ

「あの人たちと飲むのは今危ないとおもう」


ティアゴ「なんで?」


リンゴ

「あんな後だから、もし私の口が滑ったらみんなに迷惑かける。私も帰るよ」


ティアゴ「わかった、じゃあ送っていくよ」


リンゴ「大丈夫だよ、城まですぐだよ」


ティアゴ

「あんなことがあった後だから心配だよ。あの男リンゴちゃんに目をつけたような顔してたし」


ティアゴが苦々しく言った。



あいつ(レッド)が動くとしたら夜だ。

待ち伏せしてくる可能性もある。


リンゴちゃんは、ずいぶん心を許してくれるようにはなったけど


アイツに言われたことは、今でも口をわらない。


何を言われたのか聞こえなかったリンゴちゃんはこう言っていたけれど


あの恐怖に染まった顔を、今でも鮮明に思い出す。

聞こえなかった人がする顔じゃない



リンゴちゃんの同世代は、恋人探しに夢中だというのに、リンゴちゃんから独身の異性に話かけることはほとんどなく、いつも何か物思いにふけっている。


あの男に何か言われたその瞬間から


リンゴちゃんの無邪気な笑顔は消えてしまった。



ティアゴ(なにか力になりたいけど..俺じゃ頼りにならないのか)


ティアゴ「..リンゴちゃん、帰るよ」


リンゴ「う、うん!」


ティアゴのあとをリンゴがてくてくと追っていく。


ティアゴ(リンゴちゃんって、動物みたい..腹減って追ってくるイムみたいな..)