*不適切な部分があると思い、該当場面を削除しました。大変申し訳ありませんでした。
平和が訪れたエルネア王国。
しかしリリーのまわりでは知人や仲間たちの死が相次ぎました。
1人目。
シルピアの親友でシルピアの最期のお見舞い、葬儀にもきてくれた元先王女のベアトリスが亡くなりました。
リリーの体調は優れなかったが
なんとか危機を脱しました。
しかし。
騎士隊には隊員たちの死が続きました。
突入部隊の1人、メル・アモロス
彼女はガノスに逝ってしまいました。
突入してから数日後のことでした。
ニーノ君にお悔やみを言いにいくと..
ニーノ君とのお別れが近づいていました。
ニーノ「メルから突入時の話を聞いたよ。あんなに生き生きしていたメルをみるのは久しぶりだった。大変なお勤めだったみたいだけど、彼女にとって、大変名誉あるお役目をいただけてとても感謝しているよ」
様子が変だな...?
最愛の奥様を失ってしまって気力がなくなってしまったのか?
死神が看取ったニーノ君にも目をつけてしまったのでしょうか。
ニーノ「メルから突入時の話を聞いたよ。あんなに生き生きしていたメルをみるのは久しぶりだった。大変なお勤めだったみたいだけど、彼女にとって、大変名誉あるお役目をいただけてとても感謝しているよ」
リリー「.....」
リリーは言葉に迷った。
自分が瘴気を浴びたようにメルさんもどこかで浴びてしまったのではないか。
それがメルさんの死期を早めてしまったのではないか..?
俯くリリーの肩をニーノはポンポン叩いた。
「そんな顔しないで!選抜されてメルはお役目のの責任を感じると共に人生の最後の仕事だと張り切っていたんだよ」
ニーノは突入時の負担がメルの寿命を早めたのではないかとリリーが心配していることを察した。
リリーは頷いた。
ニーノ君ももうすぐガノスに召されてしまうのに、自分に気を遣わせてしまった。
突入部隊の1人
メイジー・ロッシドラゴさんもガノスに召された
。
メイジーさんは、
リリーが騎士隊の選抜に出たときに審判していた大先輩で大ベテランさんの1人だった。
騎士隊に在籍していた年数が長いためか、騎士隊メンバーも葬儀にかけつける。
リリーは立て続けに人がなくなり、気分も体調も崩した。
葬儀に出てからベットに横になっていると、
予想外の訪問者がやってきた。
その人はかなり遠慮がちに騎士隊長の居室の前から
「ごめんください..フォードさん..リリーさんはいらっしゃいますか...?」
あまり聞き覚えのない声だった。
のろのろとベットから身体を起こすと、その人が部屋に入ってきた。
お互い顔を見合わせて、リリーはその人をみて息を飲んだ。
そこにいたのは
ルクレーシャ・マルチネスだった。
ルクレーシャと顔を合わすのは、最初に襲撃があった時以来だった。
「こ、こんにちは」
リリーはびっくりして声が掠れてしまった。
「お休みのところすみません...バルナバからフォードさんの体調があまりよくないと聞いていたんですが...」
マルチネス夫婦に自分の名前がどんな風にあがるのか、リリーは内心戦々恐々だった。
「大丈夫ですよ。この前は、ありがとうございました。お怪我などされていませんでしたか?」
リリーはなんとか平静を装った。
「おかげさまでかすり傷ですみました。その節は助けていただきありがとうございました。...それで、今日はちょっと話がありまして..」
超ワイルドな性格のルクレーシャ。とうとうリリーになにか文句でも言ってくるのかとリリーは身構えた。
しかし彼女の口からは全く違うことが出てきた。
「体調が優れないときに申し訳ないのですが、アドルファスのところに一緒にきてもらえませんか?」
「アドルファス..?」
リリーはルクレーシャをまじまじと見て、はっとした。
突入時の脱出するときにアドルファスは自分はもう長くないと言っていた。
リリーが自分を置いていくように言った嘘ではなかったんだ..
「分かりました!」
リリーはルクレーシャと共にアドルファスの自宅に急行する。
そこにはバーニーもいた。
先日、酒場で意気投合したらしく、リリーたちがついた時にも酒場で話していたことと同じような話をしていた...
ルクレーシャ「バーニーもきてくれたの」
バーニー「ルクレーシャさん!あれ?リリーさんも一緒だったんだ」
リリーとルクレーシャの組み合わせにバーニーはなにか思うところがあるようだが、口にはしなかった。
リリーはアドルファスが横になっているベットの横に膝をついた。
「隊長...すみません...立て続けに隊員がなくなってる時に俺まで....」
リリーはアドルファスの手をとって握り、頭を横に振った。
「....そんな事、気にしなくていいんだよ..」
言葉がそれ以上出てこない...
「..この前、一緒に飲めて楽しかった..です」
「私も楽しかった..あれが最期だなんて..」
「ガノスでたらふく飲んでるんで、隊長も30歳くらいになったらきてください」
「さすがにそんなに生きれない..」
リリーは苦笑した。
そんなやりとりをしていると、騎士隊の隊員や突入時に一緒だった魔銃師、山岳兵団もかけつけた。
Xやアドレー、バルナバもきてくれた。
多くの友人と仲間たちに見守られ
アドルファス・プラマーの生涯は閉じた。
子供もいない彼は女王陛下が喪主としてアドルファスを見送りました。
長くなったので
続きます。
あとがき
王国を脅かす者
を書いていて、大まかな設定と突入メンバーを選出してからプレイをすすめると、
突入メンバーの5人中3人が亡くなる事態に..
熟年から選んだけど立て続きすぎないか?メンバーかえる?と思いましたが、最初の設定のままいきました。
207年は
ティボールドの死(ウッドホール家断絶)から
父親ダリル、ベアトリス、メル、メイジー、アドルファス、そしてニーノ君と死が立て続けてあまりいい年ではありませんでした..。
ルクレーシャの姪がセイディちゃんにあたります。
ルクレーシャさんのお兄さんがセイディちゃんのお父さんです。
ベアトリスとは義理のきょうだい。
この記事を書いているときに気づきました。
知らないところで繋がってる、さすが狭いエルネア王国..