これは神を軽んじて、その罰として耐え難き苦行を強いられた男達の物語である






11月某日

とある人物からとある提案を受ける



「もうすぐボーナスじゃないですか?行きません?」



その発言をしたのは「はん汰会」メンバーの一人だった(はん汰会を知りたい人はこちら)

ここで「行くって何処へ?」と聞くのは野暮ってもん、はん汰会暗黙の了解である

しかし、この発言を受けようが受けまいが、遅かれ早かれオレが提案するつもりでもあった

流れるようにメンバーを集め、作戦会議を開く



「ここ最近は近場で済ますことが多い、遠征はあの嘘のような本当の話をした和歌山以降ない訳だが」

この話を聞いてか、1番若いメンバーが口を開く

「それなら、高級ソー◯ってところへ行ってみたいです」

「福原とか行った事ないんですよ」



各々、思いの丈を真剣にぶつけ合い会議は続く

もちろん妥協は許されないのだ

「高級◯ープ」案が可決されるのであれば尚更だ

負けは許されない



というか…

「高級ソ◯プ」という言葉が発せられた瞬間にオレの心はもう決まっていた

そして、満場一致で「高級ソープ」案が可決された



後は日時の決定をするだけなのだが、これに関してはすんなり決まった

ボーナスという言葉が出てきている以上、それを受け取ってからの決行であるという事

そして、そのボーナス支給日が仕事休みの日という事

それらを踏まえて、はん汰会の実行は12/10(月)と決定した



「では、諸君。決戦の日まで各々、準備を怠る事なく」



会議を締めくくろうとした、その時…



「行くのは夜ですよね?それまで打ちに行きません?」

それは一向に構わない、その旨を伝えようとするとメンバーはそのままこう続けた



「より高級を求めて、博打しましょうよ」



もうこの時点で嫌な予感しかしない事は火を見るよりも明らかではあるが、そのメンバーの発言はまだ続く



「みんなで凱旋打つのとかどうですか?」







12/10 午前9時 某ホール

はん汰会メンバーの姿はそこにあった



それぞれ抽選を受けてからの入店

メンバー全員が金色(こんじき)の筐体と対峙した

オレがこの筐体と対峙するのは約半年ぶり

前回は記憶がぶっ飛ぶ程の大敗をしている






実践開始から約3時間が経った頃、メンバーの一人が脱落

「もう無理っす…」





そして、実践開始から約5時間が経った頃、オレともう一人のメンバーが口を揃えて言う

「やめようか…」



己の快楽の為に神を軽んじた報いは、3人で逆万枚という結果で終わった



そして、神はこうもおっしゃられた

「お前らみたいなクズで救いようもない奴らに高級ソープなんてものは不釣り合いだ」




「これがお似合いだ」と…



その夜、高級ソープでの時間を愉しむハズだったはん汰会メンバーは近場でお手軽な15分7500円の女を抱いていた。