小杉は杉松亡き後も信仰を捨てず、高野山を目指します。
それは善光寺詣での際に見た夢…弘法大師が何度も夢に現れ「高野山麓の神谷という宿場に善兵衛を訪ねよ」と告げられる。
そのお告げ通り、神谷には善兵衛という人がいて、助けてもらう事が出来ました。
そうして小杉は自らの進路を知ることになります。
それは高野参詣の女性たちをお接待する事でした。
当時、女性は山内に入る事が出来ず、高野山まで参詣しても、泊まる場所もありません。
それらを何とかしようと思った小杉は、手持ちのお金で小屋を建て、接待し、頂いた浄財を貯え、女性の為の籠もり堂を建てました。
これが後の女人堂となりました。
小杉は62才で人生を終え、女人堂の傍らに 小杉明神様 としてお祀りされています。
合掌。