チーム・クレセント第5回公演 西村滋没後5年特別企画
舞台「お菓子放浪記〜ホンモノのお汁粉とニセモノの大福〜」
◆脚本・演出 木島 恭
◆出演
小宮明日翔、いまむら小穂、宮川知久、井田友和、矢内佑奈、水谷敏行、片山美穂、春田ゆり、門田かおり、神谷未来紘、山田健太、野崎亨類、根岸唯
【あらすじ】
昭和十五年、シゲルは孤児院からの脱走を繰り返すうちに、店先からお菓子を盗んだところを刑事の遠山さんに捕まってしまう。しかし、空腹のシゲルに遠山の刑事さんは 菓子パンを買ってくれた。人の優しさに飢えていたシゲルにとって、その菓子パンの味は生涯忘れられないものになる。
そして、感化院に収容されることになったシゲルは、日比野指導員という軍国主義的な教官に折檻を受けることに。希望のない日々を唯一救ってくれたのは、富永先生が歌う『お菓子と娘』だった。
ある日、身寄りのないおばあさんがシゲルを養子に迎えてくれることになり、富永先生から「今の世の中に美しいお菓子がないのなら、あなたがそのお菓子になりなさい。人を励ましたり、慰めたり、生きていることを美味しがらせるお菓子になるの。キミ自身が…」と励まされ、家族が出来る喜びに胸をふくらませる。ところが、このおばあさんの本当の目的は子供を労働力にしてお金を稼ぐことだった。
おばあさんとの生活に嫌気がさしたシゲルは家を出たが、ひょんなことから旅一座に加わることにーー。しかし、ほどなくこの旅一座は戦争のせいで散り散りになって行くのだった。
そして、ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下され、敗戦…。戦争によってたくさんの人を失くし自棄になっていたシゲルの前に現れたのはーー。
雰囲気があってとても好きな劇場ですザムザ阿佐谷
応援してる小宮明日翔くんが主演の作品です
2017年4月に同作品がミュージカルとして上演されたときはアンサンブルで出演してた、高校生だった明日翔くんが、なんと主演ですよ
ワタクシ、当時も、もちろん観ておりま~す
今回はストプレなので…歌は少しだけありましたけど、約2時間ほとんど出ずっぱりのお芝居で、セリフの量が膨大凄い
やり切りましたねぇ。立派な座長さんでした
戦中戦後の動乱期のお話なので、辛い場面もあるし、明るい楽しいばかりのお話ではないのですが、希望が見えたり、人の優しさに触れたり、、、登場人物への感情移入がかなりありました。今のコロナ禍と通じるところも感じられて。。。もう、泣いちゃいますよね~
キャストさんが皆さん、個性と役がばっちり合ってて、お芝居が心に沁みました。
特に印象に残ったのが、旅役者役の神谷さんが、シゲル役の明日翔くんに身の上話をするシーンで、「あぁ、私も頑張って生きていこう」って思えたんですねぇ。。いいものを観たなぁってしみじみ思いました。
神谷さんも何度か拝見してる俳優さんで、またお芝居を観たいなぁと思わせてくれる素敵な役者さんです