王女メディア
「長く記憶に残る演技」と高い評価を受けた初演から37年。
熱いアンコールにお応えして、
平幹二朗が、一世一代、ふたたび、メディアに挑む。

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【あらすじ】
コリントスのある屋敷から女の嘆く声が聞こえてくる・・・。

かつて──黒海沿岸の国コルキスの王女メディアは、ギリシアのイオルコスからやって来たイアーソンと恋に落ちた。イアーソンが金羊毛を手に入れるため、力を貸したメディアは父を棄て、故郷を棄て、共にイオルコスへと向かったのだった。そしてイアーソンから王位を奪った領主を殺害し、コリントスへと逃れてきたのである。

けれどもいま──イアーソンは保身のため、コリントスの国王クレオンの娘を妻に迎えることを決めてしまった。クレオンはメディアとその二人の息子に国を出て行くよう命令を下す。不実をなじるメディアに、イアーソンは子どもたちの将来のためを思って新しい縁組を承知したと言い募るのだった。

『さあ、まっすぐに怖ろしいことへつき進もう・・・女と生まれた身ではないか。善いことにかけてはまったくの力なし、けれども、悪いことにかけてなら、何をやらせてもこの上ない上手と言われる、女と生まれたこの身ではないか』

自らの運命を嘆き、呪い、そしてメディアは、復讐を決意する。

『この私をかよわい女、いくじのない女だと、誰に思わせておくものか──』

【キャスト】

妻(メディア)      平 幹二朗
夫(イアーソン)    山口 馬木也
乳母/土地の女       間宮 啓行
隣国の太守/土地の女  廣田 高志
守役/土地の女       神原 弘之
夫の家来/子供/土地の女 斉藤 祐一
夫の家来/子供/土地の女 内藤 裕志
領主/土地の女      三浦 浩一
女たちの頭         若松 武史

オールメールキャストの9名。
ピーンと張り詰めた緊張感の中で素晴らしい作品を魅せてくれましたキラキラキラキラキラキラ

TWITTERのタイムラインでふと目にした公演情報。。。
これを逃したら、この舞台は二度と観れないかもしれないと思い、観るべきだと直感で思った作品。直感は正しかったパー

物心ついた時から、既にベテラン俳優としてテレビドラマで活躍中だった平幹二朗さん。御年82歳。舞台上でギリシア悲劇の王女を演じる姿はその半分以下。。。30代後半から40代の脂の乗った女優のようでした。

こんなにも生々しい【オンナ】を演じられる役者は他にいないでしょう。
まさに【国の宝】だと、一挙一動に目が釘付けになりました目

一生記憶に残る作品を観ることが出来て、幸せでした。
オールスタンディング、ブラボーの声が飛び交うカーテンコール演劇拍手してもし足りないくらいの拍手をしてきましたニコニコパー

ダブルコールに後押しされて、登場した平さまは満面の笑顔でお茶目な可愛らしい年相応のお顔になっていて、、、さっきまでの恐ろしい悲劇の王女のかけらもみえなくて。。。
本当に凄い役者さんだと思いましたニコニコ