ふんっ


みなさんこんにちは、カルです。ねこです。

ぼくは土曜日が嫌い。
なぜ嫌いかというと、
土曜日の朝は決まってお部屋のそうじが始まるから‥。

元々、朝の苦手なおかあさんとおとうさんが
朝いちから眠そうな目をこすりながらバタバタと動き出す。

一応、お互いの役割が決まってるみたいだけど、
サボったり、手を抜いたりすると相手に指摘されるから、
それが嫌で2人とも黙々と動き回る。

これがとても険悪なムードでぼくには苦痛なのさ。

そして、最大の問題はそうじ機!
最近、古いのが壊れて新しいのに買い換えてから
おとうさんが操るそうじ機も一層動きが軽快になって手に負えない。

ぼくのいる方へいる方へとどこまでも追いかけてくる。
きっと意地悪されてるってことはわかってるけど、
ぼくはどうしようもなくあっちへこっちへと逃げ回る。

あんまりしつこく追いかけられるとネコパンチで逆襲したりするけど、
こっちが痛い思いをするだけでなんとも情けないんだな。

その様子をおとうさんはニヤニヤしながら見ている。
「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
と言ってやりたいものだけど、その時は逃げるのに必死で、
興奮してシッポの毛を逆立てるくらいがやっとだ。

結局、ぼくはソファーやテーブルの上でそうじ機が動かなくなるまで
ただボーっと待っているしかない。

悔しいーっ!

誰か、最新型そうじ機のやっつけ方を教えてくれないかな?
‥教えてくれた人にはキャットフード一年分差し上げます。(←うそ)

‥哀れな室内飼い猫に穏やかな土曜日を!




横耳


こんにちは、ねこです‥カルです。

ぼくはお風呂が好きじゃないけど、嫌いでもない。
ちょっと複雑なんだけど、なんだか気にはなってるわけ。

おかあさんやおとうさんがお風呂のときに中に入れてもらって、
浴槽のまわりを回ったりして遊ぶのは好きだし、
体を洗ってもらうことも好きなんだ。

今よりもっと小さかった頃は、
ひと月かふた月に一度はお風呂に入れられていたし、
今でも半年に一度は体を洗ってもらう。

ただね‥、ぼくはドライヤーが大キライだから、
お風呂のあとで毛を乾かすのが大変なんだよね。
頭がくらくらするくらいタオルでゴシゴシされてもなかなか水気が取れないから、
いつも最後は自分でペロペロしなきゃならない‥

隅々まで、納得いくまでペロペロ、ペロペロするってのは、
これが結構、重労働なのさ。

‥でも、きれい好きのぼくは、
お風呂に入らなきゃいけないときは抵抗したりしないよ。
ちゃんと素直に入れてもらって、ペロペロペロペロするときゃするさ。

今日、そんなお風呂に一人で行ってみた。

まだ誰も入るような時間じゃないから、
桶の中に隠れておかあさんを驚かそうって思ったんだ。

桶にフタがしてあったから、なんだろう?って思ってひょいっと乗ってみたら、
少しだけ開いてたところに足を滑らせて中に落ちた。

ガタン、バシャーッ!
うわっ、つめたーい!(‥やられたぁー!)

昨日の夜のお湯が抜かれないでそのまま給ってたんだ。
ぼくはとっさに這い上がろうとしたんだけど、フタが邪魔でうまく登れない。

モノ音に気づいておかあさんが来てくれて助かった。
浴槽の中から拾い上げてくれた。

そして、ぼくはおかあさんに大笑いされながら、
目が回るくらいタオルでゴシゴシされた。

そんなに笑わないでよぉ‥と、ちょっと情けない気分になりながら、
体中をペロペロしなきゃならなかった。

あ~あ‥。




 
後姿

こんにちは、カルです。ねこです。

今日はおとうさんとおかあさんと3人で散歩に行った。
家とお隣のベランダ以外、ほとんど外に出ることの無いぼくにとって
これはとても大変な冒険なのだな。

散歩って言っても、ひとりでは怖くてうずくまって一歩も動けなくなってしまうぼくは、
いつもおかあさんに抱いてもらって散歩する。
外は変な音がしたり、知らない人が歩いていたり、
やっぱり怖くて体がぶるぶる震えちゃうんだけど、
おかあさんの顔の高さでいろんなものが見れてちょっと気持ちいい。

ぼくが身を乗り出してあっちこっちキョロキョロするとおとうさんがちょっかい出してくる。
もうっ!邪魔っ!‥って言ってもおとうさんバカだから、ニタニタしながらぼくに触ってくる。

(あっ、イヌが鳴いてる。他のネコのにおいがするなぁ‥。)

‥と、ぼくはいろんなことを感じながらおかあさんにしがみついている。

遠くから自転車や車がこっちに向かって走ってくることも、
ぼくはおとうさんたちなんかよりずっと早く気がついてるんだ。

そんなことも知らずにおとうさんときたらぼくの手をつかんだり、
シッポを握ったり‥余計なことばっかりする。

下におろしてもらって走りまわってみたい気もちょっとするけど、
‥やっぱりだめだ、怖くてできない。

昔、家出して迷子になったことがあってね、
あの時はずっと植え込みの中に隠れてて、おかあさんたちが探しに来てくれたのに
パニックになっちゃって暴れちゃったんだよな‥。

外の空気のにおいを嗅ぐといつもあの時のことを思い出しちゃう。
だから、みんなは笑うかもしれないけど、
ぼくはこのまま室内飼い猫のまんまでいいやって思うわけさ。

おかあさんの肩に顔を乗っけて揺られながら、そう思った。
家に帰って来て床におろしてもらって、また思った。