足の麻痺の手術後の定期診察があった。
手術から4ヶ月弱。足はまだピクリとも動いてはくれない。
ただ先生は毎回痛みがこれだけ良くなったんだから動くようになるよ!って私に言ってくれていた。
だから私もそう信じて自主リハビリを頑張った。
診察室に呼ばれて入ると開口一番
どうですか?
もう最近では定番な 特に変わらないです。
じゃあ装具を外してそこのベッドに腰をかけて下さい。
そして、足首を逸らすように力を入れて下さい。など一通り検査をする。
やはり動かない。筋収縮も感じない様子。
じゃあ今日はエコーで見てみます。横になってもらえますか?
そう言って先生は着々とエコーの準備をする。
エコーを当てていつもなら喋りながらやる先生が黙っている。
機械の故障かなー。
と、いつも励ましてくれる先生が黙る姿を呑気に考えていた。
ベッドに寝てエコーしてもらっているので表情が見えない。
何回か はい。力を入れてー。
はい。抜いてー。と指示に従い繰り返す。
そしてあまり元気なく起き上がれますか?と聞かれる。
私は上半身を起こし画面を見る。
※赤ちゃんは見えません。
って違うか。一般の方のエコーといえば子供かなぁー。と。笑
いや、本題に戻って…
下の黒いところが骨
その上にある白い部分の中央に少し黒いところがあるのが足首を上にそらす筋肉。
本当なら白いところは黒いはず。
その筋肉の部分はほとんど白くなっていた。つまり脂肪変性していた。
筋細胞はその唯一の黒い部分だけだった。
先生が言う。
ここまで脂肪変性してるとは思ってなかった。
正直回復するときたらかなり先になる。いや、回復しないかもしれない。
でもどっちにしろ経過を見るしかない。
私の心に響く脂肪変性の4文字。
散々患者さんのMRIをみて脂肪変性してるなぁ…結構厳しいなぁー。なんて会話は日常茶飯事。
自分が言われる側の立場になるとは。
そして先生から必要なら身体障害者手帳の書類書きますよ。と言われた。
障害者手帳……たしかに昔勧められたことがある。とりあえず書類だけは取り寄せた。
障害者手帳…うーん。まだ申請には踏み切れない。
難病受給証の申請を思い出す。あの時も抵抗感があったなぁ…と。
でも現に今助けられている。
だとしたら今回もそのパターンなのか。悩む…
夕方には浮腫むからあまり気にしてないけど朝起きた時にいつも悲しくなる。自分の足を見て。

