
タイトル: 宇宙戦士バルディオス DVD-BOX1
ちょっと前に、スカパーのファミリー劇場にてOAされていたこの作品、
80年代のリアル系ブームのせいでちょっと陰にかくれてしまった感は
ありますが、非常に作りこまれた設定と魅力的なキャラクターが織り成す
ドラマ性の高い作品です。
パルサバーン、バルディプライス、キャタレンジャーという3機が合体して
バルディオスになるという、王道的なメカニックもさることながら、主人公
マリンが敵であるS-1星の出身で、まずは周囲の地球人からも受け入れ
られない・・・というところから話が始まったり、なかなかヘヴィな内容の
ストーリー展開。
残念なことに、当初39話の予定が31話で打ち切られちゃったこと。
ファミ劇でOAして居た時は、完成済みの34話までは放送されてましたが。
残り部分は、劇場版という形で慌しく完結はしております。
ある意味、かなり王道的なストーリー展開と設定だったりもしますが、この
作品の魅力はなんといっても悲壮感漂う重い人間関係だったりします。
しかも主人公の性格がなんというか、非常にネガティブというか、とても
ヒーローっぽくない性質で、とても人間臭い。
そんなところが、個人的にとても気に入っています。
テレビ版と、劇場版ではかなりキャストが替わっていたりもするので、
そんなところも比べながらチェックしてみると非常に楽しいです。
綾瀬は、どちらかというと劇場版のキャストのほうが好き。
キャラクターにマッチしているという点では、劇場版のほうがより
そのキャラらしい、キャスティングのような気もしますが、もちろん
オリジナルのキャストのほうがいいという人もたくさんいらっしゃる
でしょう。
故塩沢兼人氏が、ヒーローものの主人公を演じているという結構レアな
作品じゃないかとも思っています。
灰汁の強い脇役路線が多い氏には珍しく熱いヒーローキャラです。

マリン・レイガン:塩沢兼人
ローザ・アフロディア:神保なおみ(映画版では戸田恵子)
ジェミー・星野:横沢啓子(映画版では潘恵子)
ジャック・オリバー:鈴木清信(映画版では田中秀幸)
北斗雷太:玄田哲章
デビット:井上和彦
レイガン博士:宮内幸平(映画版では山内雅人)
ゼオ・ガットラー:青野武 (映画版では柴田秀勝)
エラ・クィンシュタイン博士:加川三起(映画版では此島愛子)
月影剛士:石森達幸(映画版では堀勝之祐)
モーガン:稲葉実(映画版では大宮悌二)
ミラン:井上和彦(映画版では千葉繁)
アラン:田中崇
皇帝:大久保正信(映画版では中村武巳)
エミー・ラティン:増山江威子
ロイ:三ツ矢雄二
ナレーター:石森達幸(映画版では堀勝之祐) ほか


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