なので仮名を使っています。
「あ。またメールだ」
4泊5日のサークルの合宿後
1コ上の先輩マスクと
あたしは想像以上に
仲良くなった。
毎日といっていい
それくらい
彼からメールが来た。
仲良くなったのは
マスクとだけじゃない。
同級生のシズクとも
外に遊びに出かけたり
相談事出来るほど
信頼しあえる
仲になった。
シズクはとても
物事を深く考える
人間だった。
だから
相談事を持ちかけても
女の子同士の
慰め合いなんてものには
決して
ならなかった。
ちょっと話がそれるけど、
普通
飲み会の企画者って
みんなのことどこまで
考えるかな?
みんなの予定を合わせて
みんなの好きなお店を予約して
メニューに食べられないものがないか確認して
当日は
一番下座に座って
飲み物の手配役に回る。
それで
十分だと思っていた。
ましてや
あたしは入って間もない1年生。
ひょんなことから
企画係になってしまったが
別に
望んで企画したわけでも
なかったし。
けどね。
シズクはそれじゃ
何も意味がないって。
飲み会は
1年のうちらと
先輩方との交流会なんだって。
だから
もし
普通にお店に入って
階段上って
座っていったら
どうなるの
って。
もちろん
先輩方は先輩方で
うちらはうちらで
固まるよね。
それは
防がなきゃダメだよって。
正直
そこまでやらなくてもって
内心思っちゃった。
1年の自分がそこまで
手回し出来るとは思えなかったし
固まったって
交流は出来るんじゃないか
って。
話がどんどん
それていっちゃったけど
何かするからには
何かを得るべきだ
って
考える子だった。
あたしは
そんな彼女が
周りの誰よりも強く
たくましく思えて
好きだった。
マスクはというと
ひたすら
質問攻め
のメールを送ってきていた。
そしてたいてい
恋愛話に
持って行かれた。
どんな人が好みか
どんな風に告白してほしいか
うちのサークルの男だったら
誰が一番好みか
もちろん
あたしの中で
マスクは論外だった。
話したよね。
彼には彼女がいるって。
まず
彼氏持ちは男として
見れないから。
って
彼女がいても
マスクはなかったけど。
話したよね
じみーさんだって。
もちろん後者は伝えずに
「彼女持ちの先輩は
ないですから」
とだけ
あたしは送っておいた。
→続く
彼女はそれくらい