※これは実際に私の周りで起こった話です。

                                  なので仮名を使っています。


「略奪愛」と聞いて



①顔をしかめるひと

②仕方ないと飲み込むひと

③燃えるひと・憧れるひと



あたしは紛れもなく

①だった。


1コ上の先輩「マスク」は、

口では②と言いつつも


③の人間だった。






「好きな人に好きな人がいたら、諦めるの?」


「まずそんな人好きにならないもん」


「んじゃ好きになった人に、

あとから好きな人がいたこと知ったらどーするの?」


「諦める。例え好きでも

奪ったりはしたくない」


「ココロちゃん。

それは本当に人を好きになったことがないからだよ」




サークルの合宿のフリータイム。


あたしとマスク、そして仲良くなったばかりの友達♀

(「シズク」と呼ぶね)の

3人でコンビニへと向かっている最中だった。


電灯も何もなく

本当に月明かりだけしかない中、

あたしはシズクにしがみつきながら前へと進んでいた。


合宿といえば、

恋愛話になるのは

当たり前??


かどうかは

人それぞれかもしれない。


んまぁうちらの場合は

恋愛話好きなマスクのお陰で

話題はもっぱら「マスクの彼女」についてだった。






マスクは他のサークルにも所属していて、

そこの同級生に惚れたらしい。


とても明るくて可愛い子。

そしてとっても寂しがりやさん。


合宿にマスクが来るときも

「行かないで」

と泣いてしまったらしい。


それを可愛いと思うか

そうでないと思うかは

男の種類による。


マスクは前者だった。





そんな彼女には彼氏がいた。

ずっと昔から想っていた人だ。


どんな人だかは知らないけど、

ずっとずっと彼女はその人のことが好きだったんだって。


けど、どうしてもうまくいかなくて、辛くて。

そんなときにマスクが猛アタック。



そして告白。

けれど付き合っている人がいるからって

断られたの。



けどそんなことじゃへこたれないマスクは

それからも


ひたすらメールを送って

遊びに連れ出して。


けれどあるとき

彼女と彼女が想っていた彼とが

ケンカをしたことがあったんだって。


そのときに彼女は

マスクに電話したらしい。



もちろんマスクは

彼女の元へ。



泣いている彼女を抱きしめてあげて

ひたすら落ち着くまで

黙っていたらしい。



そしてそこで落ち着いたときに

マスクが2度目の告白。


彼女は返事を待って欲しいと。



けれど結局その数週間後に

マスクと彼女は付き合うことになったとさ。






これがマスクと最初の彼女の話。



これだけ聞けば

別にいい話かもしれない。





だってあたしも

「いい話」かは別として

とても熱心な人なんだなぁとは

想ったから。





あくまで1年生の

あたしが何も知らないころ

だけど。







→続く