業績を上げるためには、
まずお客様の
欲求を満たさなければなりません。
そして、お客様の欲求を満たすためには、
お客様とコミュニケーションを取る必要があります。
そして、ただコミュニケーションを取るだけでなく、
お客様に気持ちよく、あなた自身を受け入れて
いただく必要があります。
なぜなら、あなたがお客様の心の中に
受け入れてもらえなければ、そこで
コミュニケーションは止まるわけです。
お客様が心を開いて、本当の欲求を
教えていただくためには、やはり
こちら側も、受け入れて頂く為の
「何か」が必要となるわけです。
では、その「何か」とは何でしょうか。
結論から申し上げると、
それは、「経営者の人間性」です。
経営をおこなって成功していくためには、
経営者の人間性が全ての基本となります。
「人間性」とは、わかりやすく言えば、
誰からも尊敬される、好かれる、そういうことです。
誰からも尊敬され、好かれる人間性を持てば、
当然ながら、あらゆる人との
コミュニケーションが円滑になります。
コミュニケーションが円滑になるという事は、
それだけ「正確な情報」が入りやすくなる
という事を意味しています。
経営者であれば、常に最新の正確な情報を把握し、
常に会社の軌道修正、サービスの改善を図って
いかなければ、会社の存続はあり得ないわけです。
その意味でも、経営者が「人間性」を高めると
いうことは、経営を成功させる上で
非常に大切な要素であると考えています。
では、どのようにしたら、そのような
人間性を持てるようになるのでしょうか。
一言で言えば、「自分の心の位置を変える」。
ただ、これだけです。
あなたは、お客様とコミュニケーションを取っていて、
「あ、このお客様は、本当のことをお話されていないな」、
「まだ本当の気持ちを伝えてくれていないな」、
とお感じになったことはありますか?
おそらく、きっとそのような経験を
お持ちではないでしょうか。
そのような場合の原因は、何だと思われますか?
一見すると、それはお客様の問題だという気がします。
お客様の、その時の状態が悪かった、たまたま
そういう気分だった、という考え方があります。
ただ、真実は、あなたの人間性に問題があって、
お客様に問題があるわけではないのです。
あなたの人間性が、あなたの表情や言動に現れ、
その結果として、そういった反応を、お客様から
引き出している、という考え方が出来ます。
実は、お客様の反応は、自分の人間性、
そして、心の持ち方次第なのです。
心の持ち方次第で、お客様の反応は変わってきます。
たとえば、挨拶一つでも、全く違う反応を
お客様から引き出すことができます。
これまで、挨拶しても、ろくに返事を
してくれなかったお客様がいるとします。
通常であれば「そういうお客様なんだ」と思って、
そのお客様との挨拶は、気持ちの上で
割り切ってしまうことがあります。
ところが、自分から、もっとニコッとして、
「こんにちは!」と挨拶したら、間もなく
向こうの態度は必ず変わってくるはずです。
変わらなかったら、自分自身の挨拶の仕方が
良くないんだな、笑顔の出し方がまだ足りないんだなと、
全部自分自身の世界の問題にすべきです。
これは、営業活動におけるお客様との
コミュニケーションでも全く同じです。
先ほどは挨拶というシーンでの例え話をさせて頂きましたが、
こちらがどれだけ、お客様の欲求を満たそうとしても、
あなたの心、人間性が良くなければ、相手にして頂けない。
自分自身を、受け入れてもらうことができないのです。
ですから、もしもあなたがお客様とのコミュニケーションで、
自分はこんなに一生懸命やっているのに、うまくいかない、
ということがあれば、それは心の持ち方、スタンスを一度
振り返ってみてください。
その状況を直す秘訣は、
ただ、自分の人間性を磨くことです。
時には、お客様の中には、あなたに
つらくあたる方もいらっしゃるかもしれません。
その時は、
「ああそうか。こういう風に来る人は、
こういう事を私に気づかせてくれているんだな。」
といった風に解釈すれば良いのです。
そのような謙虚な見方ができれば、あらゆる
お客様が自分にとっての先生になります。
この心の持ち方、全ての原因を
自分にあると考え、世界を良く見ていく。
この姿勢があるかないかで、
経営の結果は全く異なったものになります。
そして、この心の持ち方ができれば、
経営や営業はとても簡単になります。
本当に、面白いくらいに、うまくいくようになります。
「心の持ち方」
「人間性を高める」
といった点に焦点を当ててみようと思います
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