どうやら

男は某有名な組織の幹部らしく

母は「あの男とは結婚する気はない

だけど、金は持っているんだよ。

だから付き合っているんだよ
」と言っていました。

母は夜の仕事で変わった、、、

男を利用したり

金に貪欲になった、、、

金の為ならなんでもするって言ってた、、、

母は私に不自由させない為に


頑張ってきたつもりが

いつの間にか

金の虜になってしまった気がする、、、

男もそんな母に気付いているのか

男は酒を飲むと

「オマエ!浮気してるだろっ!」と疑って顔を殴る様になった、、、

母は目元が腫れあがり

前歯は折れ

口元は切れていた、、、

そんな悲惨な母を見て

男に「オマエなんか出ていけ!」と私は言うが

「・・・・。」と知らんぷり

男の見ていた野球中継のテレビを消して

「オマエなんか出て行け!」と目の前に立ちはだかり叫ぶと、、、

「うるせぇ~んだよっ!」と凄い形相で睨まれました


初めてでした・・・

あんな怖い表情・・・

これが

この男の本性なんだ

こいつなら人を易々殺せるだろう、、、

そう思いました。

それから暫くして

妹とその息子は

私達の家から

車で15分位の所に家を買い


移り住むことになりました。。。


母の妹は

また店のお客さんと

恋仲になり

再婚して一緒に住むことが


出て行くキッカケになりました。。。

それから

また母と二人の静かな生活に

戻ったと思ったのも

つかの間

ある日

朝帰りの母は

見知らぬ男を家に連れて来ました。。。

男は

体格がよく

朝からサングラスをかけ

派手なスーツを着込み

どっからどう見ても

ヤクザでした。。。

勿論

背中にはしっかり


観音様の彫りものがしてあり

薬指は一本なくなっていました

「今日から、この人もここに住むからね」と

母は複雑な表情で

私に言いました。。。

正直、私はこの男が嫌いじゃなかった、、、

母を大切にするし

私に歩み寄ろうとする

一生懸命な気持ちが

伝わってきたから、、、

母の話によると

若い頃

「鉄砲玉」と言う役を

上司からを言い渡され

人を殺して刑務所に入ったらしい

初めて殺したときは

凄く怖かったと言ってたらしい

でも、、、

そのうち、一人、二人と殺してるうちに

だんだん恐怖心が薄れてきたそうだ。。。

普段は温厚で

刑務所で沢山の本を読んだらしく

物知りで

刑務所で日記や手紙を書いていたらしく

字も綺麗で

なんでこんな人がヤクザなんだろう?

と私は疑問に思ったのでした、、、

母は妹が暴力的になり


情緒不安定なので


近くにある精神病院に入れることにしました。。。


週末になると


そこへ私達は面会に行きました。。。


妹は調子の良い時は穏やかで


母親らしく自分の息子に


「ごめんね・・・お母さん早く良くなって帰るからね」と言って


愛おしく抱きしめたりするのでした。。。


でも


調子が悪い時


特に季節の変わり目などは


「コノヤロー!オマエだって


男のおチ○コ舐めてんだろーっ!」


口汚く卑猥な言葉で母を罵るのでした。。。


そしてひどい時には


隔離部屋らしき所に移されたこともありました。。。


そこでの妹はひどい状態でした


枕の羽が部屋一面に散らばり


髪を振り乱し、目はうつろで


なにを話しかけても上の空でした


やがて


時が過ぎ


妹の病状もだんだんと良くなり


退院の日となりました。。。


病院でもらった精神安定剤か


なんの薬かわかりませんが


どうやら薬の副作用らしく


退院した時には体重が15kgも増えていました。。。


母は「ブスがブタになった・・・。」と言いました。


でもその時の母は


とても嬉しそうに見えました。。。





母の妹は

男に捨てられてから

眠れなくなりました。。。


やがて


ブツブツ独り言を言う様になり

おとなしいかと思うと

突然、ヒステリックになり暴れ出しました。。。

ある日のこと

妹は「私には霊感がある

あの人は、、、私の元に戻ってくる・・・」と

わけのわからないことを

言い出しました。

それを聞いて母は

「何バカなことを言ってるの。。。

いい加減に、あの男のことは

忘れなさい」と言いました。

すると、、、

黙れ!このヤロー!

オマエが私達を引き裂いたんだ!」と言って

台所にあった包丁を持ちました。

私はこの光景を見て


いつかあの男が母を刺そうとした記憶が

フラッシュバックしました


妹は包丁を母に向けて

「こうなったのもオマエのせいだ!

私はあの人が居ないと

生きて行けない!」と泣き叫び

「死んでやる!」と言って


自分に刃を向け刺そうとしました。

「なにバカなこと言ってるの!


あんたには子供がいるじゃないか!


バカな真似はやめなっ!」と母も泣きながら叫びました。

妹は本気で死ぬ気なんか


なかったのでしょう

ただ誰かに止めて欲しかったのでしょう

ゴミの様に捨てられた


自分の存在価値を知りたかったのでしょう・・・


その横で


ゴミの様に捨てられた母に


捨てられそうな


5歳になったばかりの従弟が泣いていました・・・


8歳になった私は涙ひとつ流さず


その光景を黙って見ていました


私が一番冷静だったかもしれません


あまりにも


いろいろな経験をし過ぎて


平和な日々より


悲惨な日常のほうが


落ち着くのかもしれません


幸せ過ぎると


いつかその幸せが


壊れるんじゃないかと不安になるから・・・

その頃

母は妹に仕事を紹介して

一緒に働いていました。

母の妹は

美人と言うより

小柄で可愛いらしい顔をしていました。

女子高上がりで

男性との付き合いにも

経験が浅く

共学でモテモテだった母とは

対象的な人でした。

そんな妹にも

29才の当時

好きな男性がいました。

その男性は

店のお客さんらしく

母は「真面目なあんたに叶う相手じゃないよ!」と

猛反対していました。

母の助言通り

妹はその男性にのめり込み
「金に困っている」と言われれば

稼いだお金をつぎ込み

その結果・・・

ゴミの様に捨てられました。。。

それ以来

母の妹はおかしくなりました。。。

それでも懲りずに

母と私は

幾度となく

逃亡しました。。。

そして

また見つかっては

逃げるのでした。。。

それから月日が流れ

母は遂に

強制的に離婚

申し出ました

裁判所に持ち込んだのです


男は当然

離婚に応じませんでした

母の稼いだお金を

シャブ代に使い

ろくに働きもせず

家での食っちゃ寝生活

手放したくはなかったのでしょう。。。

裁判は

時間とお金を使い

母の精神や体力までも

奪って行きました。。。

その結果

母子家庭になる私達に

養育費は一切支払われることなく

慰謝料を男に支払うという


前代未聞の結果

離婚が成立しました。。。


それでも

母は「これで、やっと離婚ができる」と

喜んでいました。

結局、

母が離婚で残ったものは

19坪の家と車と私だけでした。。。

それから

母はがむしゃらに

働くようになりました

帰りは深夜

遅い時には

始発で帰る様になりました


やがて

母の妹も離婚をしたので

妹とその長男と母と私で

残された家に

一緒に住むことになりました。

話を戻したいと思います。

ボロアパートに移り住み

母がいつものように

夜の仕事に出掛けて行きました。。。


私はいつものように

「怖い本」を読んでいると

視界の端に


黒い小さなものが


カサカサ動いていることに気付きました。。。


見ると、、、


ゴキブリでした!



「キャーッ!」私は怖くて


叩き潰すことが出来ずに


部屋を出て



アパートを飛び出してしまいました。。。


どれくらい外に居たでしょう。。。


真っ暗な夜の闇に包まれて



私はさっきまで読んでいた



「怖い本」の内容を思い出しました。。。


「虫も怖いけど、お化けも怖い!」


そう思った私は



街頭のある明るい広い通りに出ました。。。


そこを何台かの車が私の前を通り過ぎました。。。


けれど



その時の私は


ただ、ただ、母が早く帰って来ないか


そればかり考えていました。。。



やがて、、、


母の姿が見えました。


「ママちゃ~ん!」と駆け寄りました。


「どうしたの?こんなところで・・・」と母は心配しました。

そこへ、、、




暗闇から人影が現れました。。。


母は硬直したまま


言葉にならない様子でした


私は振り向きました


そこには


あの男が居たのです。




きっと男は



血眼になって



街中をぐるぐる回って探していたのでしょう



「遂にみつけたぞっ!」



「このヤロ~!こっちに来いっ!」と


男は母の髪の毛を鷲掴みして



引きずる様に止めてあった車にのせました。。。




「ごめんなさい!ごめんなさい!ママちゃん、ごめんなさい!」



私は泣きながら自分のせいで見つかったことを



謝りました。


「もう…いいよ。



泣かないで…」と母も泣きながら


私の頭を撫でるのでした。。。

祖母との生活は


あれから一変したものでした


気丈だった祖母も


孫には目がなく


私をとてもかわいがってくれました


ただ、週末になると


都会から母が私に会いに来るのですが


「ままちゃ~~~ん!キャハハ」」


私が嬉しそうに駆け寄ってくるのですがあせ①


見ると私のほっぺはりんご赤リンゴみたいに真っ赤


鼻水が乾いて鼻の下はガビガビ


髪の毛はボサボサ・・・


お芋が好きな私の喜ぶ顔見たさに


毎日のように祖母は芋を食べさせるもんだから


まるまる太っちゃって・・・


とても「あら~!ちーちゃんかわいくなったねハート


なんて心から言えなかったよ・・・


と母は当時のことを言って笑います。。。。






祖母は


私が祖父の家に


預けられていることを知ると


その日の内に


茨城県から千葉県の


祖父の家に駆けつけました


その時


丁度、、、


祖父も女も留守中で


家の中には


私一人だけだったそうです


祖母は


インターホンをいくら鳴らしても


誰も出てくる気配がなかったので


裏庭に廻りました、、、


すると


居間らしき部屋に


私がポツンと居ました。。。


祖母は


「トントン」と窓ガラスを外から叩きました


私はその音に気付き


窓に目をやり


祖母を発見しました。


「ば~ば!」私はすぐさま


窓に近づきました


「ここを開けて」と祖母は


窓に付いた鍵を指しました


私は顔を横に曲げ「ん?」と言い


ひたすらガラス越しの祖母に


「開けて!開けて!」とジェスチャーをしました。。。


私はまだ3才くらいで鍵を外すなんて


とてもできませんでした・・・




毎日の様に下剤ご飯を食べさせられ


背中に虫を入れられ


なにかするたんびに内腿をつねられ


そんな毎日の中で


今、、目の前にいる祖母が


私にとって唯一の救いでした・・・


祖母も祖父に裏切られ


家にあるありったけのお金を


ふんだくられ、、、


浮気相手の女と出て行った


その祖父と女の家に


初孫である私が居ることが


どんなに屈辱的で悔しかったことでしょう・・・


祖母は離婚して


養育費も1銭ももらわず


女手ひとつで3人の子供達を


必死で育ててきました。。。


祖母にとって


祖父と女は


憎んでも憎み足らない存在だったことでしょう・・・


やがて、、、


買い物から帰ってきた女が


私と祖母が


窓ガラス一枚隔てて


わんわん泣いている姿を発見したそうです


祖母は


「亭主はオマエにやるけど


孫だけは絶対に渡さない!」と言って


私を連れていったそうです。


それから母は祖母に散々詫びて


茨城県の祖母の家に私だけ預けることにしたそうです。


母は今でもその時のことを


祖母を裏切るような悪いことをしたと


目頭を熱くして言います、、、







母が私の実父と離婚してから


実家の祖母の家に預けられる前に



一時的に祖父の家にも預けられたことがありました


母方の祖母と祖父も離婚をしています


原因は祖父に女ができたからです。。。


その女は朝鮮人の元愛人だったらしく


祖父が金持ちだから乗り換えたのだと


母はのちに話してくれました。。。


母はなるべくなら預けたくはなかったけど


茨城の実家に比べれば


千葉の祖父の家は都内に出れる距離なので


やむ終えず預けたそうです。。。


祖父は孫の私を大層かわいがってくれました


でも。。。


祖父が私をかわいがればかわいがる程


女は本妻だった祖母を思い出し



私に辛くあたるのでした・・・


祖父が仕事で家から居なくなると


祖父の愛人だった女は豹変しました


ご飯に白い粉をかけて


海苔を刻んだものを振りかけて


私に食べさせようとしました


口にその白い粉のかかったご飯を入れた瞬間


「うええ~~~~ぇっ!!」


吐き出してしまいました・・・


変な薬みたいな臭いと味が


気持ち悪くて食べることができなかったのです・・・


女は「さあっ!これを食べるんだよっ!



あんたに食わせるメシはこれしかないんだよっ!」と言って


女は私の口の中に


その白いご飯を無理やり押し込めるのでした・・・


食べた後は激しい腹痛が起こり


吐き気ももよおします・・・


トイレで泣きながらゲエゲエ吐く私を見て


女は楽しそうに笑うのでした・・・


母は私の様子が変なので


医者に診せにいきました、、、


診断の結果


下剤のようなもの飲んだ形跡があると言われたそうです


それ以来私は


真っ白いご飯に刻み海苔がかかっていると


食べられなくなりました。。。


そして異常な虫嫌い。。。


ある日の午後


女は強制的に昼寝をさせました


「あんたの顔なんか見たくないから


とっとと寝ちまいなっ!!」と言われ


私は渋々寝ることにしました。。。


でも、、、なんだか寝ることができずにいると。。。


す~~~っと音もなく


部屋のドアが開きました、、、


それから


ガサガサっとビニール袋の音がして


寝ている私の背中にスッと女の手が入りました


そして、、、


その瞬間


チクチクした感触がゾワゾワゾワ~ッと


沢山の虫の足が背中を這うのを感じました!


「イヤ~~~ッ!!」と私は


慌てて起き上がり


背中に手を入れて


その気持ち悪いものを取り出しました


見ると。。。


それは大きな蜘蛛だったのです・・・


私は泣き叫びながら


裸足で家を飛び出しました


そこへ、、、


近所のおばさんが歩いてきました


「どうしたんだい?そんな格好して」


私は恐怖と悲しみで


嗚咽が止まらないながらにも


このおばさんに助けて欲しくて


懸命に状況を話そうとしました


そこへ・・・


女が近づいて来ました


「あら~○○さんじゃありませんか~。


こんにちわ~。」と白々しく女はあいさつしました。


近所のおばさんは


「こんにちわ~。


この子どうしちゃったんだろうね~


こんな裸足で・・・


凄い怯えてるよ・・・。」と言いました。


「やだ~また寝ぼけたの?


この子、お昼寝すると


たまに怖い夢見てこうなっちゃうのよ汗


「あら・・そうなの?


よっぽど怖い夢みたんだね~」


私はどうにかおばさんに助けて欲しくて


「ちがうよあせ私・・・痛っ!」


女は後ろで私の太ももをもの凄い力で


つねりました。。。


私は怖くてなにもおばさんに話せなくなりました。。。


「それじゃ~ど~も。」と女はそそくさと


私を家に連れて帰ると


「いいかい?このことを


誰にも話すんじゃないよ!」


「もしオマエが話したら


すぐにお母さんなんか


迎えに来てくれやしないんだから


もっと酷いことしてやるからねっ!


と言われ私は何も言えなくなりました・・・


その頃からです


私はどんな小さな虫も気持ち悪くて


触れなくなったのです・・・