今の家に引っ越すとき、ライラックを植えました。

 説明書きに、花が咲くまで3年ほどかかります、とあったのだけど、

 ちょうど今花盛り。

 きれいです。


 ライラックといえば、安房直子さん(児童文学家)。

 私の好きな、作家さんです。

 とにかく日本語の使い方が美しい。

 この方の著書に『ライラック通りのぼうし屋』というのがあります。

 弟のために、母がうん十年前に買いました。

 たぶん初版本。

 今はあまり読書をしない弟ですが、なぜかこの本だけははまり、

 母が繰り返し繰り返し読み聞かせをしていたのを覚えています。

 そのときに、きれいなお話だなあと思っていたのですが、

 長じて母になり、娘に読んであげようと思い購入しました。

 そのときにほかの安房直子さんの本も読み、

 日本語の使い方がどれもこれも美しいことに魅了され

 コレクションのように、我が家には安房直子コーナーがあります。

 中でも私がすきなのが『うさぎのくれたバレーシューズ』。

 声に出して読むと、日本語のテンポ、流れがほんとうに考えつくされているのを感じます。

 もし存命であったら、今どんな本を書いているのでしょうか。


 先日、娘の入る学校の図書館に行ったところ、この

 『うさぎがくれたバレーシューズ』がおいてありました。

 絵本ですが、中学生くらいでも日本語の美しさを感じるにはお勧めだから

 おいているのかなあ、などと思いましたが。


 『はるかぜのたいこ』とか

 『やさしいたんぽぽ』とか

 安房直子さんの春の絵本は、ほんわかします!