今日は『おしいれのぼうけん』『大きい1年生と小さな2年生』などの作品を書かれている古田足日さんが、ここ・ふらここで講演会をされました。

講演会自体は1時間程度と短い時間でしたが、40脚以上あった椅子がいっぱいになるほどのお客さんが来てくださいましたニコニコ


お話は戦後の子どもの本について福音館書店の雑誌「こどものとも」が果たした役割(1冊に1作品という形式や作品の内容によって縦長・横長と判を変えるなど。)や佐藤さとる作『だれも知らない小さな国』、柴田道子作『谷間の底から』・斉藤了一作『荒野の魂』・いぬいとみこ作『木かげの家の小人たち』の4作品と戦争の関係についてなど1時間があっという間に感じられるほど内容の濃いものだったと思います。

そのあとの古田さんへの質問や『おはなしのピースウォーク』活用報告などの質疑応答やサイン会も和やかな雰囲気で行われていました。

ただ、会場に来られたお客さんの大部分が大人の方だったのが、ちょっと残念だったように思います。子どもたちにとって作品はよく知っていてもそれを書いた作家さんについてはあまり興味がないのでしょうかしょぼん


私自身、子どもの頃読んだ本について書いた人についてや書かれた背景を意識して読んでいた訳ではないので、古田さんのお話を聞いてもう一度『だれも知らない小さな国』などを読み返してみようと思いましたし、そういった意味では子どもより大人が聞くべき話で聞いた話を子どもに伝えていけばいいのではないかと思いました。