大型連休と言われるゴールデンウィークも過ぎ、
現実に戻りました~~~



通勤ラッシュに目の前の仕事の山



そんな日常の中にあるオアシスを求め、
この夜もディナーへお誘いいただきました

今年3月にオープンしたばかりのGEMS茅場町9階にあるイタリアン

カステリーナ 茅場町さん
以前中目黒店さんにお邪魔したことがありましたが、
あちらは一軒家風、
こちらは都会の一角といった趣きが感じられます

駅チカ、
夜景が美しくて、うっとり

ディナーの始まりはスパークリングワインで乾杯

ヴェルディッキオ・スプマンテ・ブリュット NV
カサル ファルネート
柔らかくなめらかな泡

ふくよかな果実味が心地いい
こちらのスパークリングワインと共にいただいたアミューズはナント、
最中

中に入っているのはふわふわカルボナーラソース

&かりかりベーコン

ぱりっ
と小気味いいモナカの食感と、

ふわっと卵のなめらかさ

コショウがアクセントになって、
スパークリングワインとの相性もよく、
俄然、楽しくなってきました~~~





さあ、お次のワインは・・・と、
ソムリエさんにワインの相談をしたところ、
こんな提案をしてくれました。
目の前にグラス4つ並べ・・・、
4種類の白ワイン

そう、
これからいただくお料理に併せて
飲み比べて楽しんじゃおうという趣向です



前菜は贅沢にも3種いただきました

まずは
イタリア産白インゲン豆とカラスミの低温調理
ピエモンテ風牛タンのカルパッチョ
季節野菜のピクルスソース
北海道産つぶ貝と
国産タロッコオレンジのサラダ仕立て
爽やかなバジリコ風味
ひと品ひと品を丁寧に説明してくださったシェフ
さらに自らの手で取り分けていただきました

星付きレストランみたいです

シェフは広尾ビスボッチャの初代シェフに師事、
その後木場のイ・ビスケーロで研鑽を積まれ、
モットーは昨日より美味しいものを
自分らしさというよりは
教わったものを自分のフィルターを通す
シェフのオリジナリティあふれるお料理がいただけます。
うん、
最初のモナカから個性的なひと品でした~~~

では前菜を
いただきましょう

こちらの白いんげん豆は茹でる際
いっさいお鍋を動かさず調理されているので
お豆のひと粒ひと粒がキレイに形を保っています

上にかかっているのは
サルディーニャ産カラスミをふんだんに

オリーヴオイルを加え、
口に含むと、それはピューレ





からすみのコクが白いんげん豆の風味を盛り上げます

こちらのお料理にはこのワイン、
イ・ベントゥリ
ラモーレ デッレ アピ フィアーノ
ハチミツや麦わらのような深い香りに
グリーンなトーンもあり複雑。
口に含むと前面に甘さが感じられ、
後からヴァニラのような熟成感が追いかけてくるイメージ

こちらは、
薄切りつぶ貝のテクスチャーを楽しみます

バジルの野性味に
とちおとめ苺が酸味とフルーティさを加えます

あえてニンニクを使用せず、
豆苗、バジル、松の実など様々な食材でグラデーションを演出

こちらのお料理にはコチラ
サルヴァトーレ リンドヴィーノ
テッレ デリ オシ IGT
カリンをコンフィチュールにしたような果実感
口に含むと厚みを感じるけど酸味も高いので
フルーツを伴ったこちらのつぶ貝のサラダとよくあいます

そして、
こちらも低温調理された牛タンのカルパッチョ

余熱で脂を保ったまま、
ギリギリに火入れをしたという牛タンはなめらか~

ソースバニエット(パセリ)はピクルスをベースにしているそうです

ワインはさきほどの
イ・ベントゥリ
ラモーレ デッレ アピ フィアーノがお互いをダイナミックに引き立てあいますが、
こちらも興味深いペアリング
コッリ・トルトネージ・ティモラッソ DOC 2015
貴腐のような深い色調、
キレイな酸味を保ったまま熟成したようなコクを持つ複雑なワイン
お肉のヴォリュームに圧倒されないストラクチャーが魅力です

ここまででも、まだ前菜

こうしてブログを書いていても楽しさが蘇ってきます

さあ、
プリモピアットです

うすい豆(ピゼッリ)とペコリーノロマーノのリゾット
トリュフの香り
可愛らしいぃ

まるでジャックと豆の木を連想させるようなひと皿

伸びやかなピーテンドリルというエンドウ豆のスプラウトが
生命力を感じさせますね

ピゼッリとはえんどう豆のことで、
こちらのうすい豆は、青臭さが少なく爽やかさが特徴

お豆のグリーンな若いエネルギーをいただいているよう、
ほんのりとトリュフが香り、絡みつくように濃厚さを演出しています。
お米との食感がそれぞれに小気味イイ

こちらには断然コチラのワイン、
マレンマ トスカーナ
マンテッラッシ
サッソ ビアンコ 2016
完熟ぶどうを連想させる甘い濃縮した香りに
きゅっとした酸味が爽やかなワイン。
お料理と合わせると
お互いの若いエネルギーを高めあうようです

素晴らしいお料理の数々とワインペアリングに
すっかり興奮状態にあるのですが、いよいよメイン、
セコンドピアット
フランス産骨付き仔羊の香草ロースト
熟成ポテトのミルフィーユ仕立て
添えられているお野菜、
ポテトのミルフィーユにはベシャメルソースを、
ミニトマトにはにんじんのピューレ

イイ香りが立ちのぼっています

香草はディル&ローズマリーにバターを加え風味をプラス

しっとりとレアに焼き上げられ、
ジューシーでほんのりと甘いお肉

これもまた数種の赤ワインでペアリングしちゃいますよ

ピエモンテ
カシーナ グラモレーレ
ドルチェット ダルバ 2016
深い香りにしなやかなタンニン
濃縮した果実を思わせるワイン
プーリア
コンソルツィオ プロドゥットーリ ヴィニ マンドゥリア
サリーチェ サレンティーノ
カンゾウのような甘やかな香りとミントのような爽やかさが混在。
仔羊と合わせるとお互いの甘やかさが引き立ちます

アブルッツォ
オーソニア
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ アポロ
まずラベルに惹かれます

ブルゴーニュグラスに注がれたワインは漆黒のように濃厚
濃縮した果実味にスパイシーさ、収斂を持つタンニンがなんとも興味深いワイン

それまでの赤ワインとペアリングを比べても
ダントツの力強さを与えてくれるものでした

最後は別腹のドルチェ
ティラミス
こちらのティラミスはお腹がいっぱいでも食べたいひと品

上にかかっているのは
カカオでなくコーヒー豆を炒ってパウダーにしたもの。
さらにクリーミーなマスカルポーネには大きさ2種類のチョコレートチップ

最初、
栗かな、サツマイモかな・・・
と思っていたらまさかのチョコレートチップ

わからなかったーーー

思わずシェフにずるーいという言葉をぶつけてしまいました



お店に足を踏み入れた瞬間から、
カジュアルなインテリアには気負いを感じさせず、
しかし、
サービス&お料理は星付きレストラン級の手厚さと美味しさ

ランチも営業しているので
気軽にイタリアンをいただきたいときや、
ディナーにお腹いっぱい美味しいものを食べたいとき、
はたまたワイン好き仲間とワイン会なんていうのもできます

アクセス&ロケーションもいいので
お店のチョイスを褒められそうです~~~

カステリーナ 茅場町 (イタリアン / 茅場町駅、水天宮前駅、八丁堀駅)
夜総合点★★★★☆ 4.2