赤坂に
ワインと和食のペアリングでディナーがいただける
酒亭 茜坂というステキなお店にうかがう機会がありました。
東京メトロ赤坂駅からも、
赤坂見附からもアクセスがよく、
夜の帳が落ちた赤坂の街にほんのり燈るランタンが
これから迎えるディナータイムの雰囲気を醸し出しています![]()
和の趣向を凝らした店内は
白木のカウンターと個室が備えられ、
デートに、接待に、
おひとり様にも心置きなく楽しめるつくりになっています。
この日は、お食事のコースは茜、
先付から強肴まで、
それぞれのお料理にあわせた
グラスワイン6種がいただけるペアリングコース
フルールをいただきました![]()
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ワイン好きな方、必見![]()
ご紹介していきましょう。
美しく踊る泡で乾杯
ラツェンベルガー
バハラッヒャー
リースリング ゼクトb.A. ブリュット 2009
溌溂としたスパークがもたらす豊かな香り。
口当たりに熟したフルーツの生命力とミネラルを感じさせ、
しなやかさをもった辛口ゼクト。
【先附】アスパラ豆腐と生雲丹
旬のホワイトアスパラを使った、なめらかなお豆腐。
見た目にも、最初のお食事としても優しい演出。
フランスでは春を告げる野菜としてメジャーなホワイトアスパラが、
バフンウニの滋味とお出汁の餡をまとって和の姿に![]()
春の野菜って、和洋問わず若い青さがありますね![]()
繊細な出汁の旨みとリースリングが調和します。
シャトー イガイ タカハ
クロスウィング ケオケオ 2014
日本人オーナーのカルフォルニアのナパ、
サンタ・バーバラのワイナリーにてつくられた白ワイン。
粘度があり、ピクルスのような酸を想像できる香り、
酸は穏やかながら旨みと溶け込む個性的なワイン。
【御椀】鯛潮
フタをあけると、ふわーっといい香り。
鯛から強めに引き出されたお出汁は
カツオダシほどの酸味は持たず、
ケオケオの白ワインが持つ旨みとあわさり、別次元へ誘うよう。
炙られた焦げの香ばしさも、またひと味の演出![]()
続くのは、
ヴィーノ ディ アンナ ジュディ 15
ヴィノ ロッソ 2015
イタリア、シチリアのワイン。
ネレッロ・マスカレーゼ種という地ぶどう主体で、
ふわっとした熟したベリーの感じ、
酸味と甘みのバランスがよく、
タンニンの収斂が穏やかで、旨みが口に広がります。
【造里】初鰹
はい、鰹です![]()
お刺身と赤ワインのマリアージュ、
意外ですか?
わたしは鰹のお刺身と赤ワインの組み合わせは
家でも愉しむ派なので、嬉しいマリアージュ![]()
シチリアはカツオの産地としても有名で、
プルーンほどに赤いフルーツの甘みを持つ赤ワインが
鰹の持つ酸味と鉄っぽさに醤油が重なり、
ここにマッチするのです![]()
まだディジョンマスタードと和がらしをブレンドした薬味が
適度に酸みとスパイス感をプラスしているので、
これがワインの果実みと合わさり、開眼です![]()
でも、
やっぱり魚に赤ワインは抵抗がある・・・、という方、
安心してください![]()
セダリオン
サム・ハロップ
シャルドネ
オーストラリアのマスター・オブ・ワインである、
サム・ハロオップ氏が母国ニュージーランドにて生産するワイン、
セダリオン。
世界中のワインを網羅する彼が作り出すワインは、
かんきつ系フルーツのキリッと感、
熟した白桃の甘美な果実感と
ナッティなふくよかさが余韻に続き、
「ワインを好きでよかった」と、
この出会いに感謝したくなる味わいです![]()
【焼物】桜鱒木の芽焼き
桜鱒は北海道産。
木の芽が香り高く、上品![]()
輝く、しっとりした身は
焼かれた香ばしさを持ち、舌に鼻に美味しさを伝えます。
そして
川魚にあわせるワインと言えば、
アンジュ ル・ロック
ドメーヌ ドルヴォー 2014
酸味と果実の濃縮感がバランスよく、
熱を持ったような温かみを感じさせ、
それでいてフレッシュな味わいを保つワインは
木の芽との相性もバツグン![]()
春を感じさせてくれるお料理は続きます![]()
【油物】蛤天ぷら
大きな蛤は、殻ごと揚げてあります![]()
ふわっ
とした身は柔らかく、
噛めば噛むほどに、じんわり滋味が広がります![]()
ふきのとうの苦味が、また新鮮![]()
プレポージトゥス ゲヴルツトラミネール
アバツィア ディ ノヴァチェッラ
プラエポジティヴ 2015
北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェの
辛口ゲヴルツトラミネール。
濃厚な色調、高い芳香、
酸味が心地よく、
アルコールのヴォリュームが天ぷらの温度と調和します![]()
【強肴】ラムと春菜のしゃぶしゃぶ お出汁
オーストラリア産ラムの肩ロース。
花山椒の効いた出汁しゃぶでいただくと、
野菜がまた甘く引き出されます![]()
出汁のレシピ詳細は秘密ですが、
枕崎2年熟成本節を夕方に削り、ベースに使用・・・とのこと。
木の芽とキャベツのような洋野菜を和の出汁でいただくと
風味よろしいです~![]()
クローズ・エルミタージュ
レ・メソニエ
シャプティエ
ラムと言えばシラーですね![]()
シャプティエのクローズ・エルミタージュは冷涼感があり、
果実味と酸味がラムと出汁と相まって、
口の中で相乗効果を演出![]()
また
レ フォラール ルージュ
ル ソワ デュ マル
をいただき、こちらともマリアージュを![]()
名前にはルージュとありますが、実はシラー種100%のロゼ。
ビオらしい酸の感じあり、
甘み、アルコール感、旨みが余韻に続きます。
ロゼのフレッシュ感よりも、
熟成の旨みが感じられるワインで、
出汁しゃぶの旨みとよくあう![]()
何より、この果実みが、
肉のしゃっきりとした歯ごたえを際立てます![]()
【食事】筍御飯 赤出汁 香の物
お部屋に春の爽やかな香りが広がります~~~![]()
しゃっきりとした筍は京都産。
贅沢ですね![]()
シャトー・ポテンサック
メドック 1999
なんと、
お食事にまでワインをマリアージュさせてくれました![]()
え、ボルドーって思うでしょ?
でもヴィンテージ1999と、すでに18年の熟成を経ているワイン。
ぎゅぎゅーーっと力強いタンニンというよりは、
円みを持ち、
若さも併せ持っているので、フレッシュ感もあり、
いい時間を共有しています![]()
白飯と異なり出汁が効いているご飯って、
赤ワインの持つ旨みと相性がいいんです![]()
筍の青さとジューシーさと、
噛むごとに広がる木の芽のフレッシュさ、
赤出汁の塩みとコク・・・、
すべてが合わさり、完成された調和が感じられました![]()
【水菓子】フルーツ
いちごはあまおう、
ここでフレッシュフルーツをダイレクトにいただきます![]()
そしてそして、
アンセルミ
イ カピテッリ パッシート 2011
レッチョート・ディ・ソアヴェ、
陰干ししたぶどうから醸造されるワインは糖の甘さだけでなく、
ナッツやドライスパイスのようなコクを持ちあわせる味わい。
フレッシュなフルーツがまた違うひと皿に進化したようです![]()
最後にお茶をいただいて、ほっ![]()
スタッフさんは皆さんソムリエの資格を持ち、
揃えるワインはすべて試飲し、
吟味厳選の上提供されているそうです。
持ち寄りホームパーティとは違ったプロが見立てたマリアージュ、
勉強になりました![]()
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不定期に生産者を招いたディナーも開催しているとのこと、
要チェック、ぜひ参加したいです~~~![]()






































