世界無形遺産にも登録される和食
そんな和食の代表格のひとつといえるのは

この夜訪れたのは、
ジャズが流れる店内に和テイスト
カブ 西麻布さん
白木のカウンターに
ほんのりとした灯り
ハートに沁みる演出

まずはシャンパーニュでこの夜に乾杯
グェ・アンリ ブリュット
きめ細やかなクリーミーな泡は口当たりよく、
フルーティな香りが立ちのぼります。
旨みあるコク、辛口でキレのいいシャンパーニュ、
和食と相性よさそうです

前菜に、
鱈の南蛮漬け
いんげんの胡麻和え
サツマイモのきんぴら
期待通り、
シャンパーニュとの相性よく、
食欲をそそります

ごま油の香り漂うカウンターの鍋の前には
真剣な表情の職人さんが立ち、
食材と向き合います

じゅわー
ぱちぱちぱちーー
まず最初にあがったのは
才巻海老の頭
素材が揚がる
香り、
音、
熱気が同時に上がったと思ったら
はい、
と目の前にカウンターにすっと差し出されるネタ
美しくて思わず
ほう
っと、息がもれました

追っかけ
海老の身も揚がりましたヨ

まずは頭の芳ばしさを楽しみ、
ふたつめは、
てんつゆにくぐらせ
大根おろしもたっぷりとのせていただきました

この、
衣はカリっと香ばしく、
身のぷりぷりさ加減といったら、贅沢の極みです

アスパラ
高温で揚げられているためでしょう、
アスパラの持つ水分が
ぎゅっと閉じ込められ、
さらに温度が加えられたおかげで
甘みがぐーんと上がっています

鱚
上品で淡泊な白身は
天ぷらとしていただくのにふさわしい素材

ほわほわっと
噛んだそばから湯気と風味が鼻腔を登ります

椎茸海老詰め
美しい姿に、思わず背筋が伸びます

肉厚の椎茸が海老の旨みと呼応、
キリッとミネラリーな白ワインが締まります

白ワインと相性がイイといえば、
このわかさぎ
頭から尻尾まで、
もちろん内臓まですべてを食べ尽くせるこの食材は、
身の清らかさ、
内臓の苦さに、
白ワインのフルーティさが加わり、
素晴らしいマリアージュとなりました

蓮
しゃきしゃきっとした歯ごたえと
ジューシーな野菜感がたまりません。
これ以降の山菜類には赤ワインもあわせました

たらの芽
ふきのとう
山菜類のような苦味のある食材に
赤ワインって、
どうなの

って、思うでしょう。
ここに、
用意されていたカレー粉が
赤ワインの持つスパイシーな風味と相まって、
みごとなマリアージュを体感



これはぜひ試してみて

この後は、
穴子
骨と、
ふんわりと
素材重視に揚げられた身

これには出汁つゆがあいました

舞茸
どれも
これもジューシーな揚げ具合、
素材が活きていました

すでに大満足気分でいたのですが、
最後のお食事に、
海老と貝柱を使ったかき揚げの天丼
今までいただいた数々の集大成のようですね



さっくり衣がひとつひとつの素材を優しく包み込み
ふんわりとお化粧をされたような印象に

輝く白米に乗せられた贅沢なお食事となりました。
今回はカウンター席でいただいたので、
目の前で揚げられるライブ感を楽しみましたが、
大事なおもてなしや商談には
個室を利用できますよ。
天ぷらとワイン、BGMにジャズなんて、
贅沢なディナータイムを過ごしました
