
イケメン鳴海ソムリエの説明を聞きながら
ワインと料理のマリアージュが楽しめる会
今回のテーマは
人気上昇中ブルゴーニュAOCワインの魅力
~同じ葡萄で造り手の異なるワインを飲み比べ~
という、
ブルゴーニュファンのみならず、
なんとなくワインが好き
っていう人にも
これからのワイン選びで得する情報が得られる会
最初に紹介するワインは、
ドメーヌ・フランク・ジュイヤール
ブルゴーニュ・ブラン 2014
ブルゴーニュ・ブランとありますが、
実はこのワイン、
ブルゴーニュ・マコン地区、
サン・ヴェラン村のもので
れっきとしたACサン・ヴェラン。
限定された地域で育てられたぶどうからつくられたワイン・・・、
つまり、
土地や気候といった自然条件や、
また栽培状況を把握しやすいことから、
ぶどうの生育条件にばらつきが少ないことがメリットであり、
広範囲でつくられたぶどうよりも
細心を注がれていることから、
一般にブルゴーニュ・ブランよりも高価
ですが、
生産者の考えから、
ピラミッド型ヒエラルキーにあるランクの
格下げをして販売しているワインが存在します。
そのひとつがこちら、
ドメーヌ・フランク・ジュイヤール
ブルゴーニュ・ブラン 2014
ボトルに詰められたワインはACサン・ヴェラン、
ラベルがACブルゴーニュであるため、価格は安く設定されています。
このことをデクラッセといいます。
このデクラッセ(=格下げ)は、
生産者の一存によるもので、理由は様々。
例えば、
「植え替えたぶどう樹が、まだ若い」
「既定の収穫量より多いため、余剰分を格下げにする」など。
そうそうよく見かける商品ではないですが、
ワインショップで見かけたらお得に試す機会です。
店員さんにお話をうかがうもよし、
お手に取ってもらいたいワインです
次の白ワインは、
シャトー・ド・ラ・ヴェル
ブルゴーニュ・ブラン 2013
コート・ド・ボーヌ、ムルソー村のドメーヌで、
ムルソーになるべきぶどうがこのブルゴーニュ・ブランに使用されています。
最近ではクレマン・ド・ブルゴーニュが人気で、
シャルドネは品薄状態にあるといえるでしょうか、
貴重ですが消費者のことも考えられ
インポーターさんの意見が取り入れられたワインです。
果実プラス、ナッツのような香ばしさあり、
口に含んだすぐは細い印象ですが、
後版にヴォリュームを感じ、余韻の長いワインです。
ワインの話ばかりになってしまいました、
アルエットさんのお料理とのマリアージュを楽しみましょう
白身魚のヴァプール
ゴマと人参のソース 洋風きんぴら添え
この日の白身魚は沖縄のグルタン。
ゴマの風味とクリーミーさが、
シャトー・ド・ラ・ヴェルのブルゴーニュ・ブランと
似通った印象があり、好印象
そして、
戻りカツオ
人参の牛乳煮とつぶつぶマスタードソース
我が家では
カツオはブルゴーニュ・ルージュでいただくのが定番ですが・・・、
シェフのアイデアにより、
白ワインとのマリアージュにと考案された人参の牛乳煮。
カツオの酸みもたち、
これは、
フランク・ジュイヤールのブルゴーニュ・ブランが引き立ちました
さらに
小海老のベニエ
このほんのりとは、
海老名産の蜂蜜を使用しているそうです。
ソースをよく混ぜ、
ベニエにタップリのせていただきます。
ぷりぷりの海老が濃厚なクリームをまとい、
贅沢な味わいです
このマリアージュの比較、
フランク・ジュイヤールと
シャトー・ド・ラ・ヴェルのワインとでは
まったく異なる印象に驚きました。
石灰土壌によるムルソーを含む
シャトー・ド・ラ・ヴェルのブルゴーニュ・ブランには塩みがあり、
小海老が持っている塩味を感じず、
ソースの甘さが引き立ちます。
一方、
フランク・ジュイヤールの
ブルゴーニュ・ブラン(花崗岩土壌)の豊潤さが、
小海老のベニエといただくと、
食材の塩味や甘みが浮き上がり、
食感まで引き立たせるように感じられ、好マッチング
こう発見が楽しくてたまりませんっ
続くワインは、
3ドメーヌのブルゴーニュ・ルージュ。
(写真を撮りそこないました)
ドメーヌ・ジャン・マリー・ブズロー
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2013
ムルソーを拠点にしたドメーヌですが、
ヴォルネー、ポマールにも畑を所有し、
このブルゴーニュ・ピノ・ノワールもヴォルネーのものが含まれています。
わたしの印象・・・ですが、
ヴォルネーは繊細でエレガントです。
生産者には全房抽出とか、
梗を多く残したつくりをする方がいらっしゃるのには、
やはりヴォルネーに力強さをプラスしようとしているのかなーーー、
なんて思うのですが、
ま、これは個人的な考えです。
さて、
ジャン・マリー・ブズローさんのブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、
色調は淡めですが、
香りには湿った土や果実、濃厚さを感じます。
鉄のようなミネラル感、
カシスのような赤く繊細な果実感、
口当たりよく余韻まで心地のよいワイン。
お次は、
ブリューノ・デゾネイ・ビセイ
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
ヴィエーユ・ヴィーニュ 2013
1番好きなワインでした。
色調はしっかり(ヴィエーユ・ヴィーニュ由来でしょうか)、
香りには土、鉄、また果実みも感じられます。
口に含むと可憐な酸み、
梅のニュアンスが感じられ、
ブルゴーニュらしいワインだなぁ、という印象でした。
生産者のブリューノ・デゾネイさん、
インポーターさんが訪問しても
ニコリともせず、
淡々と時間が過ぎる寡黙なブルギニョンだそうで、
実は以前飲んだとき、
ポジティブな印象ではなかった記憶があります。
そんな彼がフラジェ・エシェゾー村でつくるワインは
ちょっと近寄りがたいけど、
懐に入ると本質を貫く姿が見えてくる、
今回はそんな印象を持ちました。
とうとう最後、
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス
ブルゴーニュ・ルージュ 2013
ジュブレ・シャンベルタンを拠点にするドメーヌで、
果実み、酸はひかえめで、
バランスよく
単体でいただくのに最も好印象のワイン。
ジュヴレ・シャンベルタンの(わたしの)印象は野性味。
ワイルドな印象は抑えられていましたが、
厚みのある骨格のあるワインにはファンが多いと思われ、
もちろんわたしもそのひとり
マリアージュは、
ローストビーフ
和風ソース 茸と梅の薬味添え
ブルゴーニュ・ワインと和の食材はマッチングが得意です。
今回のお料理自体は洋食ですが、
全体の味付けやアクセントに発酵食品を用いたりするのは、
ワインの持つ旨みと同調し、
ハーモニーを奏でます。
懐石といった接待の席で
ブルゴーニュ・ワインが選ばれることはもちろん、
普段家でつくる料理にも華を添えてくれるので、
テーブルにいつもブルゴーニュ・ワインが
並んでいることが理想です
最後にはマカロンをいただき、
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました
チーズも供され、
フルコースのディナー
毎月テーマを変えて行われているワイン会、
毎回参加するファンも多く、
同じテーブルでお隣さんだった方も常連さん。
(鳴海さんと木嶋さんの大ファンだというマダム)
ワインと料理のマリアージュ、
丁寧な解説付きで、楽しみながら学べるディナー
確かに、
これはハマります