まだまだありました、
ブルゴーニュネタ

マランジュにあるドメーヌ
クロード・ヌーヴォーを訪問しました。
14haを所有、
6haをオート・コート・ド・ボーヌに、
8haをサントネーとマランジュに。
現在醸造を担当しているのは、
おムコさまのステファン・ポンサールさん。
彼自身は1988年から
シャンパーニュやムルソーで醸造にかかわり、
2003年からドメーヌに入り今に至る、と。
ステファンさんが参入する前は
ロウのキャップシールを使用していたそうそうです。
試飲は
マランジュのみ、6種類プラス、サプライズ

Marange 2014
2つのリュー・ディのアッサンブラージュ。
Sur le Bois と Le Gotie
リュット・レゾネ。
フルーティでタンニンに丸みあり。
Marange 1er Cru
La Fusière 2014
18か月熟成。清澄、フィルターなし。
100%樽(20%新樽)
4月に瓶詰したばかり。
タンニン柔らかく、口当たりは軽い。
アフターに収斂性あり、締める。
Marange 1er Cru
La Fusière 2013
10月3日収穫。
終了は2014VTと比較し、ずっと良い。
フルーツの甘みある印象で、
2014VTほどの収斂性はないが、タンニンの存在感は強い。
Marange 1er Cru
La Fusière 2012
結実不良を起こし、花ぶるい、
実がつかなかった。
9月20日収穫。
夏は30℃にもなり、暑い年だった。
5-6月に雨が多く、曇りがちな天候が続き、
7月15日からよくなった。
9月には安定し、安心したという。
100%梗を残した、梗までよく熟していた。
色調濃厚。
ヨードを感じる味わい。
Marange 1er Cru
La Fusière 2011
9月1日収穫はじめ、例年と比べ早いスタート。
5月15日には花が咲いていた。
香りは閉じた印象。
アタックにフルーツの甘み、
強すぎない収斂性が口を締める。
Marange 1er Cru
La Fusière 2009
収量の多かった年。
AOC46ヘクトリットル/haぎりぎりまで収穫できた。
ちなみに2010VTは30ヘクトリットル、
2012は25ヘクトリットル、
2013&14は35ヘクトリットル。
9月12日収穫。
アタックに収斂と甘みを感じる、フレッシュさも兼ね備える。
Marange 1er Cru
La Fusière 2003
8月26日収穫。
猛暑と言われた年で、
フランス国内で多数の死者をだしたほど。
果汁があまりなく15-25ヘクトリットル/ha。
熟した甘さでブルゴーニュというよりは
コート・デュ・ローヌのようだった。
そのため、
デレスタージュを施した。
南仏で行われるテクニック。
発酵途中の液体をタンクの底の部分から抜き出し、
果皮等に空気を(ここでは)半日触れさせる。
その上に、抜いた液体を戻す方法。
ピジャージュでは種からタンニンが抽出されるが、
この方法だと、全体から色素やタンニンを抽出することで、
柔らかい仕上がりになるとのこと。
個人的な意見ですが、
マランジュって固さが気になっていたんですよね。
ブルゴーニュではまだ珍しいデレスタージュ。
なるほど、
こちらのドメーヌを訪問する意図が見えたように感じました。
サプライズで1986年ものを。
Cote du Beaune Village
この年はまだAOC認定されていなかったとし。
10月3日収穫。
ステファンさんのお義父さんがつくったワイン。
酸が多く、
そのおかげで今でもフレッシュな味わいを保っている。
小さな家族経営の、
ブルゴーニュらしいドメーヌでした。
日本には輸入されているのかなぁ。