さてー、
この日最後の訪問となったのは、
Cave de Lugny
リュニーという村にあるクレマン・ド・ブルゴーニュの協同組合、
1926年設立、現在では250生産者が加入。
資金面、機材の貸し出し等で支え、
それぞれが持ち込んだぶどうをカーヴ・ド・リュニーという名で販売。
クレマン・ド・ブルゴーニュとマコン+村名を生産しています。
ディレクターのエドゥアルド・カサネ氏。
醸造責任者のグレゴワ・ピソ氏。
マコン村名のワイをそれぞれに試飲しました。
すべてステンレス発酵&熟成。
バイオ酵母使用。
Mâcon-Villages 2015
リュニー村周辺25km以内、
3つの村のアッサンブラージュ。
2015年はぶどうの熟成が早かった年で、
酸は少な目でふくよかさが特徴、
2009,2011に似た印象。
20-25℃発酵温度。
フローラルでクラッシック、
果実みがあって飲みやすい。
厚みとちょっと熱を感じ、超塾向きという。
アフターにまろやかさが感じられる。
Mâcon-Chardonnay 2015
ここでいうシャルドネとは、村の名前、
一説にはシャルドネ村でシャルドネが生まれたとも。
プラチナのように輝く透明感、
酸が高く、余韻は短い。軽快。
石灰質土壌由来、軽やかで軽快な味わい。
早めの消費が好ましいとのこと。
Mâcon-Lugny 2015
2/3リュニー周辺、1/3サン・ジャングー・デ・シセ。
黄のニュアンス強め。
口にするときゅっと締まる酸高い!
青みがあり、アフターに若干の苦味&ちょっとした熱。
瓶詰めぎりぎりまでオリと触れさせる
(酸化しないよう窒素炭酸ガスを使用
→1200-1300で人間が炭酸と感じる手前の1000ほど残す)
Mâcon-Lugny
Les Charmes 2015
酸や青さがだんだんとまろやかになる印象。
フレッシュさと果実みが特徴。
国内消費もあるが、
アメリカ向けのフラッグシップ。
年間50万本生産、5年ほど熟成する。
ブルゴーニュでの最新技術について。
ここでは従来行っていた伝統的デブルバージュに替わり、
フロタシオン(flottation)という技術を導入。
窒素を入れ、実を持ち上げる方法。
時間を短縮して行え温度を下げて置く時間も短く、いわゆるエコ。
ピュアでナチュラルなワインを造りたいときに用いられる方法で、
もともとは南仏で、大量につくる場合によく見られるそう。
Mâcon-Chardonnay
Les Beluses 2014
2010VTと並んで良年。
ブロンド、プラチナのような輝き。(シャルドネ村の特徴のよう)
酸のレベル高く、厚みがあるがぼってりはしていない。
LugnyとChardonnayは隣り合う村で、
Les BelusesはChardonnayにある。
リュニーのグラを持ち合わせているのが特徴。
3-7年熟成。
Mâcon-Lugny
La Carte 2014
収穫はいつも最後になる畑。
西向きでチョーク質土壌。
輝くブロンズ調。
ふくよかさを持ちつつ、
酸、清涼感のある青い若葉、笹のような印象。
Mâcon-Lugny
Cœur de Charmes 2013
シャルムの畑の真ん中に位置する、
年間生産3万本。
よく熟す畑で、最初に収穫を始める。
グリーン・イエローのトーン、
高い酸だが、長く続かないので好印象。
ほんのりした甘さが口当たりよい。
12-14℃発酵温度、MFL100%.
熟成15か月、窒素で行うバトナージュ。
(ガス2000ml→瓶詰め時1000ml)
こちらのクレマンに使用するのは
シャンパーニュの培養酵母。
1次も2次もおなじもの。
Crémant de Bourgogne
2014&2013アッサンブラージュ
20%ガメイ、40%シャルドネ、40%ピノ・ノワール
16か月熟成
はつらつとした泡
10-12g/㍑ドサージュ。
プロが思ういいところに2g糖を足すと一般ウケがいい、という。
細やかな泡で横に広がる。
ちょっと甘く感じるカナ。
Crémant de Bourgogne
Blanc de Blancs
100%シャルドネ、シングルヴィンテージ(2014記載なし)。
ドライでさらに元気な泡。
日本のさくらんぼのような可憐さと甘さ。
12g/㍑ドサージュ。
コク、複雑さがあって個人的に好きなタイプ。
Crémant de Bourgogne
Blanc de Noirs
80%ピノ・ノワール、20%ガメイ
熟成15か月。
初リリースの新商品。
フルーツみに溢れ、丸みを感じる。
アロマティック、ドライで強さもあり、男性的な印象。
Crémant de Bourgogne
唯一のロゼ
20%ガメイ、30%シャルドネ、50%ピノ・ノワール
プレス前に4時間のマセラシオンを施し、
色づきを確認したら絞る。
12-15か月熟成。
果実味をだすため若干短めに。
12g/㍑ドサージュ。
フランボワーズや繊細なさくらんぼ。
Crémant de Bourgogne 2012
70%シャルドネ、30%ピノ・ノワール
10%樽発酵&樽熟成
→香りに複雑性もたらしている。
ミネラル感、
繊細な泡ながらヴォリューミー。
30か月熟成(早いもので18か月、最長30か月→商品として販売しきる)
最低24か月にしようとしている。
タイユでなく、キュヴェを使用。
(他はタイユなのか?)
Crémant de Bourgogne 2011
マグナム
輝く黄金色。
香りに複雑み、爽やかさもありミネラリー。
アタックに丸みをすぐに感じ心地よい。
爽やかな熟成感とコク。
全13種類テイスティング~。
自身のiPhoneでわれわれの試飲風景を撮影
AOCクレマン ド ブルゴーニュ
19世紀からムスーで有名で、
かつては
ムスー・ロマネというものも存在したそうです。
1975年AOCとなり
アリゴテ40%、ガメイ20%が限度となりました。
メソッド・トラディショナルで12か月の瓶熟成。
このCave de Lugnyの生産量20%と大きなシェアは、
世界的需要を反映していますね。