ペルナン・ヴェルジュレスの続きです。
(発音、しにくいですか?)
 
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ドメーヌ・デュブルイユ=フォンテーヌ
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ワインとは関係ないですけど、
訪問したのは6月末、
 
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どこのおうちも花々で彩られ、

目を奪われました~花星

 

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さて、

 

デュブルイユ=フォンテーヌという名のドメーヌ、

ペルナン・ヴェルジュレスを本拠地とし、

近隣&ポマールやヴォルネイに20アペラシオン、

合計20ヘクタールを所有しています。

 

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セラーや、

 

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ストックヤードも見せていただきました、が、

  

なんだかがらーんとした雰囲気・・・・・。

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ブルゴーニュでは2011年から収量が激減していて、

ここ数年はストックが増やせない状態が続いています。

 

こうしてストックを見ると、

生産者生活直撃加減が想像つきますね焦る

 

では、

場所を移し、試飲です。
 
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収穫・選果は手作業で行われ、

80-100%除梗、

5日間のコールドマセラシオンから発酵まで全行程で3週間程度。

 

 
①Pernand-Veergelesses 2014
4つのクリマのアッサンブラージュ
 Vigne Blanche
 Plants de Champs
 Sous de Clou
 Sous le Herbe
シャブリのミネラル感と、
シャサーニュのリッチさの間といったキャラクター。
 
②Pernand-Vergelesses
1er Cru Clos Berthet 2014
Monopole
マリア様の丘にある畑。
赤ワインもあり。
塩っぽいミネラル感が顕著。
100%樽熟成(20-25%新樽)
こりっとしたこおばしさも感じられた。
 
③Pernand-Vergelesses 
1er Cru Sous Frétille 2014
2014年はバランスの取れたヴィンテージ。
ミネラル感に冴え、ヴィラージュよりリッチ。
南向きの畑であることがこのワインに影響を与えています。
2000年にプルミエ・クリュに昇格。
酸のレベルも高いけど果実味もあり、
やはり塩っぽいミネラルが感じられます。
 
④Corton -Charlemagne 2014
Clos Berthetよりさらにリッチな香りがありつつ、
酸が高いレベルであり、ヴォリュームもあり。
香水のように香り高く、ヴォリュームに厚みも。
ミネラル感というのは土壌に着目しがちですが、
こちらでは「陽の向き」によるものだとされています。
 
さあ、
赤ワインです。
 
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⑤Pernand-Vergelesses 2014
ペルナン・ヴェルジュレスはそもそも斜面しかない村で、
風がとおり、ワインに固さが出るのが特徴と言われています。
2014は暑かった年なのでペルナン・ヴェルジュレスにとっては良年といえそうです。
淡い色調で乳酸を感じる香り。
後から鉄っぽさを感じ、
色調から想像できないくらいしっかりとした果実味が感じられます。
austère
 
⑥Pernand-Vergelesses 
1er Cru Clos Berthet 2014
Monopole(マリア像のある丘、斜面石垣の内側)
白ワインもありますが、
赤ワインは東向きの畑。
ここでは東向きの畑が、
夜露を払う朝日を浴びるため、
ピノ・ノワールには良いとされています。
(ちなみにシャルドネは西でもよい、とのこと)
旨みを感じる。
ヨードっぽさあり、高い収斂性。
現在は若さを感じるワインでこれもよい、
ポテンシャルの高さが感じられる。
 
Pernand-Charlemagneとしたかったが、
Corton-Charlemagneと混同されると反対されたというクリマ。
 
⑦Pernand-Vergeleses
1er Cru Ile des Vergellesses 2014
道に囲まれたクリマ。
20世紀頭、Pernandの後に続く名前はなかったが、
後に畑の名前がつけられたという。
例)Puligny-Montrachet
Ile des Vergelessesはペルナンで最も古いとされるクリマ。
 
2014年は4月26-27日に霜が下り、
1981年同様に被害があった。
 
また90年代は収量が多く、
グリーン・ハーベストを行っていたという。
 
 
⑧Corton-Bressandes
millésime à définirとあり、
古酒のサプライズです~。
 
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相当年代たってそうです時計
 
メントール、コーヒー、
ベルガモット、オレンジの皮・・・・、
と、複雑。
 
正解は1969年。
 
1969年と1976年はよく似た年で、
酸とタンニンが強かったとされます。
(ぶどうの成熟が遅かった年)
 
当時はステンレスタンクは使用せず、
木桶使用。
ピジャージュは足で行っていました。
 
温度調節機能はなかったですが、
当時は今よりもずっと涼しかったことが想像されます。
 
さきほどグリーン・ハーベストの話がありましたが、
70-80年代はクローンや
化学農薬が使用され、収量が多いものでした。
 
 
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味わいのスタイルや
畑や醸造所作業に時代の流れというものはあるでしょう。
 
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フレティーユの丘の上、
村を見守るマリア像がセラー内にも。
 
人びとの厚い信仰心は不変のようです。