事故の進捗 (11/4) | 愛犬ボスの交通事故

愛犬ボスの交通事故

事故に遭ってしまったボスの闘病記 / 事故後対応の進捗

この度は色々なご意見・ご感想、誠にありがとうございます。


blogやTwitterの反響の大きさに驚いております。
中には目を背けたくなる書き込みもありますが
色々なご意見があるのは覚悟しておりましたので真摯に受け止めた上で
皆様が誤解や疑問点として尋ねられていた内容で思い浮かぶ事がらにお答えさせて頂きたく思います。



一番多いのは事故の詳細の事でした。



ベビーカーに犬三頭のスタイルということを疑問視されてる方が多かったですね。
私は今は育児休業中ですが、以前はドックウォーカーを12年しておりました。
聞き慣れないと思いますが ニューヨークスタイルの犬のお散歩屋です。
お仕事や出張 バカンスなどでお留守のお家の鍵を預かり

時間になったらお邪魔し、ご愛犬のお散歩をさせて頂く仕事です。
ニューヨークスタイルというのは 何件かの犬達合同でお散歩をするやり方です。
犬種・大きさも様々で多いときは5~6頭一緒にお散歩させます。
みんな仲良く 約一時間は歩いて、それを日に何セットか行います。
終わったら一頭ずつお家に返し、餌など飼い主様からご依頼されている仕事をし

犬に挨拶して終わります。



普通の女性がベビーカー 犬三頭となると確かに危なっかしく 危険と私も思いますが
私の場合、セントバーナードやピレネー、ボクサー、ダルメシアン、ラブラドール、ゴールデンなど

大型犬が主でしたので自然と力はついていると思いますし
私もこの当時はブルマスティフ 50キロ超えの大型犬も仕事の相棒として飼っておりました。
自分で言うのも何ですが犬の扱いや危険予測は、かなり普通の方より身に付いておりますし
もちろん12年犬達を交通事故に遭わせた事もなく、飼い主様からご信頼を頂いておりました。



私からすると仕事で超大型犬を何頭も同時にお散歩していたことに比べると

ミニチュアダックス二頭とキャバリアとのお散歩は

決して無理な状態ではなく、普通の事と受け止めておりました。



危険予測や片手三頭持っていても、大型犬に比べたら全然楽ですし抑えられます。
事故当時、左側が車の通る道だったので私は右手でリード三頭分を持ち

プラス手首に一周巻いて握っておりました。
流行りの伸びるリードと思われている方もおられる思いますが
私は伸びるリードの危険性をお客様たちに伝え
お散歩はしっかりしたリードを使うようにお願いしておりましたから、自分で使う事はありえません。



リードの長さは1m20cm
それを手首に一周してましたから1mくらいでしょうか?
犬もお散歩終わりの帰り道でしたのでグッタリ疲れおとなしく私の後ろを歩いていました。
ではなぜ事故が?
私が思うにはそれだけ真横をバイクが通過し
ビザ屋のバイクは3輪なので前輪は通過出来たが

後輪の外輪差まで解らず轢いてしまったのではないかと思っております。



私もリードごと体を持っていかれ腰から転倒。
転倒と同時にバイクに巻き込まれたボスを見てしまいました。
バイクとボスは私の倒れたところより数メートル後ろにいました。


私はすぐ駆け寄りましたが異常な叫び声をあげ
ネズミ花火のようにグルグル回り、抱き上げたら痛みとパニックから

私の右手7ヶ所と口に噛みつき血だらけになりました。



私も動物学を勉強しましたが、ボスが噛んだのは当たり前の事で

どの動物でも痛みやパニックになると噛みつくものなのでボスには悪気はないのです。
ボスがどれくらい驚いてどれほど痛いのか噛まれた傷から感じました。
本当に悲しかったです。



娘も血だらけの私、異常なボス、沢山の人集りにびっくりし

女性がベビーカーから抱き上げてくれましたが

主人が現場に到着し、タクシーから出てくるまでパニックを起こし大泣きでした。



これ以上ボスを動かせないので、顔見知りのすぐ近くの獣医さんに連絡をし
現場に来て頂き麻酔をかけ、半分眠らせてやっと抱える事ができ

ベビーカーに乗せ病院に連れて行き、すぐレントゲンを撮りました。
結果、両骨盤骨折。
すぐにレントゲンを頂いて手術可能なボスが最近かかりつけの獣医さんへ転院しました。
ボスの最近の状態のデータもあるからです。



しかし 内臓数値が悪く、麻酔が危険だということで手術に耐えられないという診断でした。

数値が落ち着くのを祈り、手術は延期になりました。
そのまま絶体安静で入院一週間後
メンタル面で一度家に帰った方が元気になるという希望を抱き一時退院。
数日後、再び病院で血液検査をしたところ数値安定し手術可能との診断。
開けてみたら動かない右足は脱臼しており
骨盤骨折はプレート固定
脱臼はボルト二本を入れる大手術となりました。



その後は約10日入院し帰宅。

完全ケージ生活、そして今日無事に抜糸が終わりました。
未だに三本足でしか動けません。

今後リハビリです。
痛々しくウンチとオシッコをする姿には涙が出ます。
本当に今は1日も早い回復を祈るのみです。



LIMさんと私はご近所で数年前から犬仲間です。
お会いする度に犬や動物の事を話したり
最近では震災で物資の援助活動するリムさんにご協力させて頂いたりと

お会いする機会が多くなっていました。



今回の事も、店舗・本社・本部のクレーマー扱いの電話対応であったり
代表宛てに出した特殊書き留めの受け取り拒否で
八方ふさがりの私を見るに見かねてと リムさんの動物に対する熱い気持ちとで

ご自身のblogにアップしてくださいました。
書き込みは良い事ばかりではありません。
誹謗中傷も有ることを覚悟の上で決断して頂いたLIMさんに感謝しかないです。



私が今回みなさまにお話させていただくことで

更なるご理解を頂き、誤解や疑問点をお持ちの方が減って

事実をご理解いただけたらなというのが正直な気持ちです。



私は相手側の初期行動が的確であったならこんなに大きな問題になっていなかったと思います。
書き込みに、ドライバーを吊し上げたいのか!や金目当て?とも書かれていましたが
一切そんな気持ちありません。
私も運転免許を持っている限り加害者になりうる場合も考えられます。
事故を起こそうと思って起こす方はいないはずです。
ボスは可哀想ですが起こってしまった事は仕方ないです。
大切なのは、私も含めその後の対応なのです。
それを一番先方にわかって頂きたいのと、二度と同じ事故を起こしてほしくないという気持ちが強いからです。


この件の注目度にびっくりしています。
ご愛犬家は勿論、いろんな分野の方に見守って頂いております。



私も沢山の動物に関わってきた以上、愛護活動をしてる以上、うやむやにはできないのです。
ちなみにキャバリアの子はシェルターより来ました。
愛護団体の代表を努める仲間より一時預かりをしてましたが

来たての頃はボロボロで、何度譲渡会に出しても里親現れず
主人の一声でとうとう家の子供になりました。
もう二年半になります。



そうこうしているうちに娘をやっと授かり、子沢山になりました。


私は自分の犬たちは勿論すべての動物が幸せに暮らせる社会になることを願い、考え動いています。



最近では震災地の犬たちを一時預かりする
ドッグラン付きのシェルターを千葉の東金に建設し

沢山の犬達が来て沢山の子が新しい家族を見つけています。
勿論非営利の完全ボランティアです。
沢山の方々のご支援あっての実現でした。



また愛護団体代表の仲間も震災当初は不眠不休で被災地の犬猫を保護し
シェルターでお世話し、里親を探し、プラス被災地の犬猫たちのために餌とお水を毎週運んでました。
声をかけ沢山のボランティアが集まり、愛護団体の代表が総指揮をとり運営しております。


私も沢山の動物と関わっている以上、未だに犬は物と言う法律が納得いきません。
店長さんに言われなくとも日々の活動を通しプロとしてそんなことは痛いほどわかっています。
愛護団体の仲間も法律の壁と常に闘っており、動愛法の改正に力をいれているところでした。



ペットは家族と社会通念上なっている昨今
相手側のあまりにも誠意のない対応に憤りを感じての行動であって
ドライバーを攻撃する気持ちは一切ないです。


ただ同じ事が起きないよう、ボスのケガを無駄にはしたくないのです。
意味のあるケガだとしたならボスも痛かったでしょうけど、名誉のあるケガで同じケガでも報われると思います。
どうか皆様、今後の動向をあたたかくお見守りください。
それと 上記のドックシェルターは妄想でも嘘でもありません。



文章能力のない私ですが一生懸命書きました。
また誤解や疑問点で心ない書き込みをされてしまうかもしれませんが
書き込みは出来る限りチェックし

お答えしたほうが良いことや今後の動きがあったら正直にご報告させていただきます。



ボスや娘、果ては私の心配をしてくださり、回復を祈って頂いていることに

飼い主として、母として心より感謝申し上げます。
人間と動物が違和感なく共存出来る社会になることもご一緒に願っていただけたら

きっと近い将来素敵で優しい、命を大切にする日本になると思っております。
長々とすみませんでした。
どうぞよろしくお願い致します。



愛犬ボスの交通事故


※11月4日(金)、抜糸後のボスです




追伸


4日(金)の夜に、株式会社 フォーシーズ本部より電話がありました。
blogを見て初めて三軒茶屋店ともめていることを知り謝罪に伺いたいとの事でした。
blogについて、なぜ知ったのか聞いたところ
本部にblogの内容は本当の事なのかとの問い合わせがあり気づいたとの事でした。


私からの電話2ヶ所、対応拒否され特殊書き留めを受け取り拒否され
そんな中、本部より連絡があった事は大きな一歩となりました。


blogを読み、賛同・応援頂いた皆様のお力添えあっての結果です。
良くも悪くも賛否両論頂いておりますが
どちらにしてもそれだけ注目されている結果と受け止めております。
約1ヶ月も放っておかれての謝罪ですから
こちらとしましても複雑ですが、まだ若いドライバーの為
ボスはじめ私たちの為にも1日も早い解決を願うばかりです。

本当に事故前の穏やかな生活に戻りたいだけです。



結果は後日またご報告させていただきます。
引き続きあたたかいお気持ちでお見守りいただけましたら幸いです。

2011年11月4日