痛みが落ち着いても可動域は変わらなかった。

そして何より気になるのは起床時だった。
脱臼というかズレてどこかにはまっている。そんな状態で目覚めて ガゴッ。ボゴッ。 という音とともに元通りになって腕が動く。 そんな毎朝になっていた。

リハビリに通えど通えど可動域は分からなかった。
もうこのままなのかな…そんな諦めの中 MRIの日を迎えた。
変わらないことに辛さが出てきて2時間の通院は大変に感じるようになった。
MRIの結果を聞いたらリハビリの終了相談をしようと思った。

MRIを撮って4日後に診察が入っていた。

先生は一通り画像を見てこう言った。

SLAP損傷とがあります。SLAP損傷というのは関節の深さを補っている関節唇という部分が剥がれてしまう怪我です。手術を検討する必要があります。
と。

診断名:SLAP損傷


え………んんんんっ!!
手術!?!?!?

つきましては肩の専門医に担当医交代をさせていただきます。
最短で9日後の午前中に診察入れます。いいですか?


ちょっとまってーー!!!
いや、もうよく分からないけど何でもいいです。

仕事のシフトも確認せず…
じゃあその日にお願いします。と伝えた。

そして専門医とやらの診察日。

恐る恐る診察に入るとすごく丁寧な先生だった。
話は聞いています。ちなみに今どのくらい上がりますか?とかなり低姿勢。

そしてとても丁寧に説明をしてくれました。

レントゲンではやっぱり不安定性が著しく見受けられます。ただ肩甲骨の位置が悪いので助長されている可能性があり、そこはリハビリが必要です。と

ただ不安定性はかなり強いので 習慣性脱臼という診断です。と


診断名:習慣性脱臼


MRIはたしかにSLAP病変がありそうですが野球選手のほとんどにあると言われています。ソフトボールをやっていたとのことなので最近できたものかは分かりません。

不安定性がある方のSLAP損傷修復術は勧めませんが希望されますか??
と言われ

私は手術をしたくないし何とか良くするために少し遠いですが〇〇市から通っています。

と正直に伝えた。

先生は市の名前を聞いて 驚いた顔をしたけれどすぐ笑顔になり

それならもう一度リハビリのチャンスをください。
ここの場所から車で10分のところに系列病院があります。そこで僕の1番信頼している理学療法士が働いています。彼に見てもらってそれでもダメなら手術を考えましょう。

こうして私のリハビリ第3章は始まった。

診断名:習慣性脱臼、SLAP損傷