こんにちは 

出版業界の「お約束ごと」とか・・・全く疎いのでよくわからないのですが・・・
先日購入したこちらの本(↓)を読み始めました。
ジャイロスコープ (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥594
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内容紹介

助言あり〼(ます)――。
スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。
文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、
軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。
書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。


伊坂幸太郎さんの短編集です。
それが・・・
この本の一番最初に掲載されている「浜田青年ホントスカ」という話を読み始めたところで
「あれ??この話、読んだことがあるなぁ・・・前に読んだことがある本を、買っちゃった?」
と思って、調べてみたら・・・・
この「浜田青年ホントスカ」という話は、以前読んだこちらの本(↓)に掲載されているんですよ。

晴れた日は謎を追って がまくら市事件 (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎

¥972
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内容(「BOOK」データベースより)

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉市。
賑やかな商店街や老婦人が営む和菓子屋があり、いわくつきの崖や海を望むホテルがあるこの街は、
一見のどかなようで、どこかおかしい。
蝦蟇倉警察署には“不可能犯罪係”が存在し、
スーパーの駐車場では怪しい相談屋が事務所を開いている。
この街の日常は、いつも謎に彩られている。
第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。


たぶん、出版業界のルール上は問題ないのでしょう。
でも、お金を出して本を買う方としては「なんだかなぁ~」という気持ちになりますよね。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
COCOは村上春樹さんの本というのを、現在はほとんど読んでいません。
「ノルウェイの森」が話題になる前から、村上さんの本は読んでいて、
当時はまだ学生だったので、理解しづらい部分はあったものの、
店頭で村上さんの新刊を見つけるたびに手に取って読んでいました。
あるとき、友達と沖縄へ旅行に行って、
帰りの飛行機の中で読もうと、空港で村上さんの短編集を購入しました。
飛行機に乗り込んで、読み始めたところでがっかり・・・
その短編集って・・・
村上さんのほかの長編作品の一部を切り取ってタイトルをつけて短編集にしたものだったんです。

(村上さん自身の問題ではなく、業界のあり方なのでしょうが)
その時にすごくがっかりして・・・以来、村上春樹さんの本は1冊も読んでいません。

まあ・・・
この「浜田青年ホントスカ」という話は、2回読んでも面白い話なので、とりあえず許しますが・・・(笑)

こういう、二重出版(?)は・・・
業界のモラルではなく、購入して読む読者の気持ちはどうなのか・・・
という視線で考えてもらいたいなぁと思います。