- 聴き屋の芸術学部祭 (創元推理文庫)/東京創元社
- ¥799
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内容紹介
類稀なる聴き屋体質の柏木君が遭遇した4つの難事件。
誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、
文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な部員たちが謎解きを繰り広げるユーモア・ミステリ。
学園祭中の大騒動、結末不明の脚本の謎、温泉と泥棒と死体……
T大学文芸サークル第3部ザ・フールの愉快な面々が繰り広げる四つの謎解き。
コミカル・ミステリの新星登場!
素人探偵もの・・・
みたいな感じではあるのですが・・・
新鮮味があるのは、素人探偵的立場の主人公は、
元をただせば単なる聴き上手なだけで、積極的に謎解きをしたいと思っているわけではないということ。
でも・・・
その「聴き上手」は、なんとなく相槌を打って快く相手から話を引き出すというわけではなく、
相手の話を理路整然と頭の中で整理しつつ聞いているので、
話に突っ込みを入れるのも上手・・・
そして、突っ込みを入れつつ事件の核心に迫っていくというのが結構面白い。
ひとつひとつの会話を、読み逃さずにきちんと読んでいれば、
読んでいる方も「あっ!」と気づかされる部分がいろいろ・・・
残念ながら、COCOは「読み逃さずに・・・」というのがイマイチみたいで、
結末を読み終えてから、
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工???
と、思って・・・もう一度読み直して納得!
って感じ・・・(苦笑)
そんなわけで、4作品が入った短編集・・・
全ての作品を2回ずつ読んで、2度目に納得したという・・・(笑)
注意深く読んでいれば、
きっと1回で、「聴き上手な大学生」と一緒に推理&謎解きできたとは思うのですが・・・(^^ゞ
大学の芸術学部が舞台という設定も新鮮で面白い・・・ww
続編、出るらしいので・・・楽しみにしています。