少し前から読み始めた


百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ) (集英社文庫)/集英社

¥価格不明
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話がクライマックスになって、途中でやめるわけにもいかず・・・

結局、昨夜・・・(というより今朝?)3時まで読んでしまいました。

これ・・・

(こんな分野があるのかどうかわかりませんが)ハードボイルドサスペンスとしては

かなりの傑作だと思います。

推理小説のルールとして、

話の展開の中で(会話の端々などで)読者に情報を提供することで

読者が知らず知らずのうちに点と点を結んで、推理を繰り広げながら読み進める

というものがあると、COCOは思っています。

が・・・

最近の推理小説って、ご都合主義というかなんというか・・・

あと出しジャンケンみたいに、終盤の「解決」部分になって

「こうこうこうだっただろ・・・」みたいに探偵や刑事が何の前触れもなく言い出して、

話は一件落着・・・

読んでいるほうは、

「え???そんな話どこかにあった??なんか唐突だなぁ~~~」

と、思うことが結構あるのですが、

この話はそういう部分がほとんどありません。

話の最初からきちんと読んでいると、

何気ない会話の端々や、情景描写のなかに点と点を結ぶヒントがちりばめられていて。

読み進むうちに、あああ・・・あそこの部分がこことつながるんだ!!

いや。。。。待って待って・・・そうじゃない!

えぇ~~~?もしかしてこうなるの???

と、ある意味期待通りに・・・そして時々あっけなく期待を裏切りながら

一緒に推理しつつ読み進められるので、すごく面白いです。

この手のジャンル(ハードボイルドサスペンス・・・ね)が、

好きな方にはぜひぜひ読んでもらいたい作品です。

物語の終盤の畳み掛けるような展開の速さは圧巻・・・でした。