おかげさまで、無事に亡き父の葬儀を終え、帰宅しました。


ブログを読んで、コメントやメッセージを下さったみなさん、


主が留守で、お返しがなかなかできない「お庭」や「島」「お店」にお手伝いにいらしてくださった皆さん。


本当にありがとうございました。



今年の梅雨すぎに、胃がんが発見され。。。


  当時本人は全く自覚症状がなく、健康診断の血液検査で、「貧血・再検査」といわれ、


  貧血の原因として、「内臓での出血が疑われる」ということで、再検査していただいた結果


  「スキルス胃がん」とわかりました。

「今の体力なら手術に耐えらえると思います」という診断の下、胃の全摘手術を受け・・・


手術終了後のお医者様のお話では、


「ほかの臓器、リンパへの転移が一切見られなかったので、数日で退院、自宅療養となります」


ということでした。


手術後の経過もよく、


手術の2日後にニイニャと旦那がお見舞いに行ったときには、手術後の人とは思えないくらい元気で、7


ベットに座り、笑顔で


「早く食べられるようになりたい」


と、話していたそうですが、


その直後に病状が急変し、7月30日には2度目の緊急手術・・・


 年齢的に、脳こうそくの予防として、「血液をサラサラにする薬(?)」を以前から常用していたのですが、


 手術後の止血の妨げになるということで、その薬の服用・投与をやめた結果・・・


2度目の手術後に、脳こうそくを併発し、結局、最初の「胃の全摘手術」以降、


一度として、飲んだり・食べたりすることが出来ず・・・


脳梗塞を発症したのちには、話をすることも、ベットの上で自力で体を動かすこともできないままでの、


3か月間をすごしました。


数週間前には、肝臓への癌の転移が確認され、医師からは


飲まず食わずの現状で、抗がん剤を投与することは本人の体力を著しく低下させ、


抗がん剤の効果うんぬんの前に、寿命を縮めることになりかねないというお話がありました。


直る見込みのない、がんと脳梗塞・・・


家族としては、抗がん剤の投与・延命治療を一切断って、


「本人が苦しんだり、痛い思いをしないで済むように、おだやかに最期を迎えさせてほしい」


と、お願いする以外有りませんでした。



結局、10月30日の午後・・・


病院から連絡をいただいて、私たち家族が病院へ駆けつけたときには、


すでに息を引き取った後でした。


穏やかに、眠るように息を引き取ったといいう、医師・看護師の皆さんのお話がせめてもの救いでした。



年を取って発症した「がん」の治療方針については、いろいろな考え方があると思います。


悪化する一方の父の姿に・・・もしかしたら、


家族としては「手術」に反対して、出来るだけ長い期間、普通の生活を送れるように・・・


と、考えたほうがよかったのではないかという思いもなかったわけではありません。


結果論とはいえ、


「手術をする」「手術をしない」というどちらの選択をしても、どのような結果となったとしても


残された者たちは、「後悔と自責の念」にさいなまれることになるのかもしれません。



でも・・・


手術をするということを決めたのは父自身だったのだから・・・


そのことで、自分たちを責めたり後悔するのは辞めようと・・・母や兄たちと話をしました。



葬儀、告別式で読経をしてくださった導師(僧侶)様がこんなことをおっしゃってくださいました。



「やまない雨がないように、終わりのない悲しみもない・・・」


どうか、この言葉を心に刻み、やるせない思い、辛い思い、寂しい思いを乗り越えていただきたい。


壁に当たった時、この言葉を思い出していただきたい。




ご心配・お心遣い・・・


本当にありがとうございました。


また、今日から少しずつ元の生活へと戻っていきたいと思いますので、


これからもよろしくお願いいたします。