バンクーバーオリンピックも終盤になり・・・
やはり興味の中心は、メダルが期待できる(?)女子フィギュアスケート・・・
COCOパパが浅田選手のファンだし、
個人的にも「女王対決(?)」には興味があって、
昨日のショートプログラムも夫婦で見ていたのですが・・・
正直な感想としては、
「つまらない!!」
あれだけのハイレベルな戦いなのに・・・何がつまらない?
って、言われそうですが・・・
トリプルアクセルにこだわって「Only 1」を目指す浅田真央選手と、
技の完成度にこだわって「No. 1」を目指すキム・ヨナ選手・・・
「同じルールの下で闘っているのだから平等だ」
と、言う人もいるかもしれない。
でも・・・
もともとルールが 「№1」を目指すものに対して偏っている ように思う。
№1を目指すことは、たやすいことではないかもしれないけど、
もともとある程度できるものに磨きを掛けるということだから「減点」というリスクは少ない。
それに対して
Only1は、出来ないものに挑戦するのだから、
「失敗=減点」というリスクと背中合わせになる。
大きな舞台で、「優勝」するには「リスクを回避する」のが得策・・・
そういうことになる。
そうなると、大技に挑戦する必要はなくなるし、
果ては、レベルの低下は無いとしても「それ以上を目指すもの」がいなくなる可能性は大きいと思う。
男子フィギュアでロシアのプルシェンコ選手が、
4回転ジャンプにこだわった理由もそこにあるという。
結果・・・
男子フィギュアでは
「キム・ヨナ選手のように大技を封印して、技の完成度を上げて『№1』を目指した」ライサチェック選手が優勝・・・
「浅田選手のように、大技に挑戦して『Only1』にこだわった」プルシェンコ選手が準優勝・・・
ということになった。
男子フィギュアも女子フィギュアも「№1 VS Only1」という対決になり・・・
Only1にこだわっても余りメリットのない(逆にリスクばかりがめだつ)ルールの下で
№1を目指す方が『利口』みたいな風潮になっていくのではないかと思う。
プルシェンコ選手が
「フィギュアスケート界の未来のために」
と、こだわった4回転ジャンプも、跳ぶ選手がいなくなるかもしれない。
浅田選手とキム・ヨナ選手・・・
「Only1を目指す女王」と「№1を目指す女王」・・・
目指すものが違うもの同士が戦うにしては、
現行のルールは余りにも不平等な気がする。