たまには「真面目なお話」を・・・


「理科支援員」って・・・ご存知ですか?


COCOママ自身は、この春小学校のPTAの広報担当になり、

1学期の広報誌に「学校職員の紹介」を掲載するに当たって、はじめてその存在を知ったのですが・・・


じつは今行われている「行政刷新会議」の「事業仕分け」で、

理科支援員の配置事業が「廃止」の判定となったそうです。


「理科支援員」・・・

大学生らが小学校5~6年生の理科で実験などを補佐するというもので、

文部科学省が、理科の授業を充実させて理科離れを食い止めることを目的に

2007年度にはじめたものなのだそうです。

今年度は約7000人の支援員を採用し、理科や教職志望の学生が約4割、

退職職員が約2割を占め、主婦や企業の関係者もいるそうです。

来年度予算案では全国の小学校の25%にあたる5500校に支援員を配置するために

22億円を概算要求していたそうです。


現在小学校では

理科を十分に学ぶ機会がないまま教員になるケースがある上、

書類の作成や整理などの事務的手続きが多く、実験準備のための時間が取れないということで

理科実験が敬遠されがちだとか・・・

その対策として考えられたのが「理科支援員」・・・


で・・・

その理科支援員がどんなことをやっているかと言うと、

「専門知識を生かした実験のアイディアを提案し、実験の準備や片付けもこなす」とか・・・

で、実際にどんな実験をやっているかと言うと

「炭酸水から出てきた気体を石灰水に入れたらどうなる?」とか

「蒸発皿にはどんな色や形のものが残っているか・・・?」とか・・・


COCOママ世代がごくごく普通に小学校の理科の授業の実験で行ってきた内容らしい・・・


COCOママが子供の頃・・・


COCOママは、高度成長期の終わりに新興住宅地に住んでいたので、

小学6年生のクラスは1学期の初めに40名ちょうど・・・

転入生がどんどんやってきて・・・

卒業する時期には1クラスに47名と言う

今では信じられないくらいのマンモス学級だったけど・・・


担任の先生は理科の実験をたくさんやらせてくれました。

(はい・・・お世話になったどの先生もいろいろやらせてくださいました)

学校に1つしかない理科室はいつもどこかのクラスが使っている状況で・・・

理科室があいていないからと、実験機材を教室に運んで教室の机をくっつけて・・・

実験なんてことも日常茶飯事でした。

前出の「石灰水の実験」はもちろん「メッキの実験」「デンプンの実験」それから

「魚の解剖」なんかもやりましたよ~!!

本当に数え切れないくらい・・・


それが今では、

「支援員の支援がなければ理科の実験が難しくなる。

 支援員がいなくなれば、理科室が使われなくなる恐れがある」

という・・・


事業仕分けでは

「理科教育を充実させるには、理科の専任教員を確保すべきだ」という意見が多かったというのですが・・・


そもそも、今の小学校の先生って、

COCOママが小学校の頃の先生にくらべてそんなに「仕事」が多いんだろうか???

子どもに実験もさせられないほどいそがしいの???


COCOママの小学校高学年の担任の先生・・・

きちんと学級運営をしていたし、

放課後は、下校時間(夕方暗くなる頃)まで校庭でサッカーやソフトボールに付き合ってくれたし、

その上で「理科実験」だってさせてくれました。


それに・・・

現在、COCO家の子どもたちの小学校・・・

じつは理科・社会・図工などは担任を持たない先生が指導しています。

あの「担任を持たない先生たち」でさえ、

理科実験の準備や片づけをする余裕がないんだろうか?


そういえば、ニイニャが小学生のころって本当に数えるほどしか実験がなかったです。

でもね・・・

昔の先生に出来たことが今の先生に出来ないなんておかしい!!


「理科支援員」って本当に必要なのだろうか???


と、思うのですが・・・