4年後の未来の俺~20歳の俺、12歳の僕 part2~ | 地の果てまで応援!羽生結弦君YuzuruHanyuLOVE~愛菜のブログ~

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「やった」


全てがうまく行った。

涙をこらえるのに必死だった。

でも、涙はきっと俺の目にはたまっていた。


笑顔が。

泣いてる。

また笑顔、笑顔、笑顔、

・・・笑顔。

泣き笑い。

笑顔。笑顔。

ああ。

見たかった。見たかったんだ。

あまりにも渇望していた。

こんな景色。

この瞬間の為に俺はやってきた。

「うまく行った」


スタオベ。

360°全方向からとめどなく沸き起こる拍手、喝采、歓声・・・

幸せが身体中に流れていた。

身体中の先まで隅々に溢れ返っていた。


「ありがとう」

無意識のうちに口に出てくる言葉。


楽しい、、、楽しい。

ああ!楽しい!


俺、今すっげぇ楽しい!


キス&クライに戻って来た時、突然脳裏に甦った事がある。

「ユヅルお兄ちゃん、優勝したら『茉実~~!』って手を振って欲しいの」


仙台で今も毎日アイリンで頑張っている茉実の姿だった。


あ・・・そうだ。約束。


茉実。


点数がコールされた。

「マミ・・・勝ったよ!」

自然に口をついて出てきていた。


あ・・・やべぇ。


これって夢の中の事だったんだっけ。


口に、声に出してしまった。


もう遅いや。口に出しちゃったもんは取り消せないし。


インタビューとかで聞かれたら何て答えようか。


ユヅルは初めて表彰台に上がった中学1年の頃の事を思い出していた。

こんな感じだった。

もう嬉しくて嬉しくて仕方なくて。

勝った時の嬉しさが昔も今も同じだ。

それだけで大いなる喜びだった。




「・・・ママ、ママ!」


茉実はキッチンにいる母親を呼んだ。


「どしたの?」

「お兄ちゃんが、今ね、ユヅルお兄ちゃんが」

「あ、ユヅル君出たんだ。上手だった?」

「あのね、茉実、勝ったよ、って」

「え?」

「キスクラでね、茉実に話しかけてくれたの」

「茉実に?ほんとなの?」

「早く早く見てみて」


「まだやってるわね。あら!凄い点数!よかったわね」

「ママ早く」

「まだ番組終わってないから、片づけ終わったらゆっくり録画観るわよ」

「うん・・・」


茉実は必死に思い出そうとしていた。

「すっごくウレシイけど、でもなんで茉実のこと呼んでくれたんだろう」

あ・・・待って。

いやでもあれは茉実が見た夢の中の話だよ。

おんなじ夢見たのかな?

え?ゆづるお兄ちゃんとおんなじ夢?

そんなことあるの?

・・・マミって別の女の人のこと?



ユヅルはバルセロナから日本に帰国した。

次の試合が日本である為だ。


やべぇクリスマスも家族で一緒だ!


もちろんクリスマスも練習漬けだけど。


ユヅルは気になる事がひとつあった。


12歳の俺が20歳の俺に会いに現代にやってきたように、


今の俺がちょっと未来に行くことは出来ないだろうか。


・・・23歳の俺に会いに、未来へ。


夢の中ではあるけれど。

自分の意志では行けないから、夢に出てきてくれないと困る。

それにはどうしたら?


ユヅルはふっと我にかえって思わず笑った。


「バカだ、俺。今すっげえあり得ねぇこと考えてた」


「ユヅル。次は上海だぜ。上海でも一緒に台乗りしようぜ!あっ、ただし」

「ただし・・・?」

「次はオレが真ん中だ」

クラブメイトのハビエルとまた約束しちゃった。

「わりーけど、でも僕がセンターだから」

「負けねえぞ」


男の兄弟がいたらこんな感じなのかな?


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


Part3に続くm(_ _ )m


僭越ではありますが、この短編を全国のマミさんに捧げます。


ゆづがファイナル勝ったら続編書こうと思ってました。

で、是非これを言ってもらおうと思ってました。


「マミ、勝ったよ!」ってね(≧ω≦)




さて。


ユヅルは無事未来で23歳のユヅルに会う事は出来るのでしょうか?


よろしければもう一度おつきあい下さいおじぎ

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今日もお願いしても・・・?

 
忘年会もあと1回で終わり!
皆様飲み杉注意!ご自愛くださいかお




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