(自分の備忘録として)



2024年5月26日

東京宝塚劇場 千秋楽




柚香光退団ご挨拶






きょうの日を迎えますまでの間、お客様の拍手が、日に日に強く、大きく、熱くなっていたのを感じてまいりました。宝塚歌劇の舞台を去るこのわたくしに、惜しみない拍手をお送りくださいました皆々様には、誠にありがたく、宝塚歌劇団の役者としての冥利に尽きました


宝塚音楽学校に入学し、劇団に入団した当初より、わたくしは「自分のことが好きか?」と問われても、「自分のことが好きだ」とは答えられない、そんな生徒でありました。けれども、ファンの皆様がわたくしを見つけてくださって、応援し、愛情を注いてくださり、大切にしてくださったから、わたくしは自分のことを大切に思えるようになっていきました。いつしか自分が好きになり、美しさや、清らかさ、たおやかさを己にしっかりと求め、極めたいという欲に胸を躍らせ、タカラジェンヌとしての道を自分らしく切り開いてまいりました。己を愛し、信じ、誇りを持つ。自分なんてと思ってはならない。これが、わたくしがお客様からいただいた一番大きな御恩です。わたくしのこの身は、この御恩を永遠に覚いえ生きてまいります。自分を好きにならせてくださった方々が、こんなにもいらっしゃる。助けられ、教えられ、導かれ、わたくしは幸せ者です


本日、背中の羽根をおろしました。トップスターとして、花組生としてのお別れです。15年間の長い御縁をいただきました諸先生方、スタッフの皆さん、専科の皆様、95期のみんな、歴代そして現役の花組生の皆々様、お支えを賜りまして誠にありがとうございました


そして、ファンの皆様、お客様、15年間の間、皆様と共に過ごしたこの舞台人生、至福の御恩しかありません。どんな感謝の言葉もこと足りない、幸甚の極みでございます。皆様のご健康と、ご発展をお祈り申し上げますとともに、15年間ご支援くださいました皆々様に、この柚香光、心からの御礼を申し上げます


皆々様、ありがとうございました





お花渡し

組から  永久輝せあ

同期生  輝月ゆうま






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