洋裁をはじめて、ファスナーをつけようと探してみたら、ファスナーの種類がたくさんあることに気が付くと思います。本には、どの種類のファスナーを使用するか書いてあると思いますが、それぞれの特徴を知っておくと、便利だと思います。
上写真
左から、ジーンズ用ファスナー、コンシールファスナー、エフロンファスナー、フラットニットファスナになります。
フラットニットファスナーは、昔はなかったのですが、途中洋裁を辞めていた間に登場していて驚きました。テープの部分が柔らかいので、子供服や婦人服に適しています。
エフロンファスナーは、フラットニットファスナーの普及で扱っているお店がほぼないのですが、婦人服や紳士服のパンツに適しています。フラットニットファスナーよりテープ部分がしっかりしているので、強度も安心なので、私は未だにお気に入りです。
また、どちらもハサミで簡単に切れるので、長さの調整もできるので初心者でも、使いやすいファスナーになります。
ジーンズ用ファスナーは、チノクロス以上の厚みの生地のスカートやパンツに適しています。スライダーがオートマチックタイプで、ロックがかかるので、前開きのチャックが開いちゃったということにはなりません。既製服も開いたりしませんね。
上写真は、どちらも両開きファスナーになり、バッグに使われるファスナーになります。
バッグのファスナーは、開閉が多いので、丈夫であることが必須になります。
ファスナーの真ん中のギザギザした部分をムシ(務歯)といいます。エレメントとも言いますが、子供の頃からムシと当たり前のように呼んでいたので、教室で知らない方が多いことに驚きましたが、もう小中学校でも洋裁をやらなくなっているので、知らなくて当たり前ですね。
上のファスナーの違いは、ムシの太さです。右の方が、ガッチリとした印象だと思います。
このように、同じ両開きファスナーでも違いがありますので、使う生地に合わせて選びます。
私は、左のファスナーは、柔らかい印象のバッグに、右のファスナーは、帆布のバッグに使いました。
バッグや小物は、ファスナーも全体の印象に影響するので、デザインに合わせて選ぶと楽しいと思います。
次に、ムシの素材についてです。
これも似たタイプのファスナーになりますが、左側は、ムシが樹脂製のコイルファスナーで、右側は、ムシが金属でできているので、金属ファスナーといいます。
コイルファスナーは、ムシが螺旋状になっているので、コイルファスナーといいます。
こちらは、ビスロンファスナーになります。
これもムシが樹脂製なのですが、コイルファスナーのような螺旋状ではなく、金属ファスナーと同じしくみです。
ビスロンファスナーは、色も豊富にありますので、生地と合わせやすいメリットがあります。
それぞれに良さがありますので、ファスナーもデザインの一部として、生地に合わせて選択すると、より服作りが楽しくなります。
ファスナーの長さ調節も簡単にできますので、それはまた機会がありましたらご説明します。
ご参考にしてください。