カットソーの衿ぐりの始末の仕方です。
いろんな方法がありますが、今回はテンション低めのニット生地なので、この方法にしました。
テンションが高いニット生地の場合には適しません。
まずは、アイロンで、出来上がりで折ってみて、無理なく折れることを確認してみます。
つれてしまう場合は、別の方法が良いです。
ひと折りにするので、端にロックミシンをかけておきます。
両面接着テープは、切り込みを入れて、カーブに沿うようにします。
このテープが、伸びどめ代わりになりますので、別に伸びどめテープを貼らなくても大丈夫です。
端に合わせて両面接着テープをアイロンではります。
剥離紙を剥がして、ひとつ折りにします。
仮止めされるので、ズレることなく、ステッチミシンをかけられます。
裏側はこんな感じです。
後ろの衿ぐり始末のやり方です。
テープは、スパンフライス40を使いました。本当は、スパンフライス60の方が薄くて良かったのですが、手持ちになかったので、40を選びました。
中表に合わせて、ロックミシンで縫い合わせます。
表から見ると、下写真のようになっています。
ゴロゴロとした厚みが出ないようなスパンフライスを選ぶと、スッキリとした仕上がりになります。
前肩と後ろ肩を合わせて、ロックミシンで縫い合わせるのですが、角がズレないように、留めミシンをしておきます。
4本ロックミシンをかけました。
端に留めミシンをしてあるので、ズレません。
表から見てもきれいです。
衿ぐりの完成です。
この方法なら、ロックミシンと普通ミシンできれいにできますし、リブを使わないので、カットソーでも子供っぽくならないのでおススメです。
出来上がったカットソーです。
この方法でやる場合、前衿ぐりは、ミシンでステッチをしているので、リブを使うより伸びないので、頭がちゃんと入るか確認します。
後ろは、スパンフライスを使っているので、多少は伸びますが、ミシンでステッチをかけているので、ほぼ伸びません。
この生地は、天竺でもテンションが低めなので、ステッチをかけても伸びてしまうことはありません。
大人のカットソーを作る場合、衿ぐりの始末により、カジュアル感が変わるので、自分の好みの衿ぐりを決めてから、ニット生地を選ぶと良いと思います。
子供服を作っていた頃、テンション低めの生地で娘のタートルネックを作ったら、衿ぐりが伸びなくて、無理に着せたら、それ以来タートルネックを見ると嫌がるようになりました。
ニット生地の伸び具合は、何度も作ると感覚が分かってきますので、失敗しても懲りずにチャレンジしてみて下さい。