ウエストリボンは、なかなかの長さですね。


今回は、5cm程度の太さがあるので、返し口を残して、中表に縫ってから表に返します。

細いリボンを作るときは、表に返さない方法で縫います。


下写真は、中表にして、出来上がり線を縫ったところです。



先が尖っているパターンの場合には、赤い線の位置で、縫い代を切り落とします。

今回の生地は、薄地ではないので、ギリギリの位置で切りました。

こうすることで、表に返した時に、先がきれいになります。




上の写真と下の写真の縫い代を見てもらうと、出来上がり線で折っているのが分かると思います。

アイロンで、出来上がり線で折り目をつけています。

これが、とても重要になります。





下写真は、表に返したところです。

分かりづらいですが、アイロンで折っているために、表に返した時に、縫い合わせたところが折れてくれています。

このあと、その折り目どおりにアイロンで整えていきます。




下写真は、アイロンをかけて、整え終わったところです。



これは、アイロンで折るか折らないかで、返した時の手間が全く違ってきます。長いリボンだと、中に指が入らないので、縫い合わせた位置でうまく折れなく、結構イライラします。



昔は(私のいう昔は30年以上前です)、表地と見返しを縫い合わせた時とかにも、出来上がり線で縫い代を折るように、学校で教えていたと思います。年配の方で、アイロンで折る習慣のある方は、おそらくそのように習ったのだと思います。


これは、オススメはしていなくて、片側に倒して折り目をつけると、厚みがあるために、キセ(継ぎ目に入れるゆとり)がかかってしまいます。

程度なキセなら良いのですが、大きなキセがかかると、その後の工程に支障が出てくることもあります。


困るのは、アイロンで押さえてしまった折り目を、きれいに元に戻すことが困難なことです。

洋裁では、アイロンを使うときは、慎重にするのが基本となります。



洋裁の上達には、何をやるのにも次の工程を考えながら進めていくことが不可欠になります。

ここをアイロンで折ると、どういう状態になるのか、やる前に考えることです。

また、いろんな方法を頭に入れ、その都度、適切な方法をチョイスしていくことが大切です。



ご参考にして下さい。