意識を取り戻したとは言い切れない現在ですが、目を開けて私を見て、分かった時の合図に右を見る…ってことはできます。
四人部屋で同じ病室の方は、もう体が硬直して動かない状態で、ただベッドの上に静かに横たわっていました。
母は、私の弟の献身的な介護のおかげで、倒れた時より少しずつ良くなってきています。
人間の体は、使っていないとどんどん動かなくなって機能を失っていくのだそうです。
関節を曲げる、立つ、歩く、食べる、飲み込むなど、今まで何も意識しないでできていたことが、練習しないとどんどんできなくなっていくんです。
そして体が硬直して動かなくなってしまう。
言い方が悪いのは承知していますが、体が固まったまま死を待つだけのような日々を送ることが人生のゴールだとしたら、どんなに辛いことか!
みんな、自分の人生がそんな風に終わるなんて想像もしていないと思います。
そして、そういう人たちにどんどん税金が投入されていく。その人たちを幸せにするためでなく、ただ生かしておくために。
その人たちと言いましたが、それは私や家族や友人になってもおかしくないんです。
病院に行って、老人介護の現実や自分の未来について考えさせられました。
病院で働く若い介護スタッフの心の込もった仕事ぶりは、そんな中でも大きな光でした。きつい、汚い、臭いの3Kですが、そんな仕事を選んで熱心に介護に取り組んでくださる先生たちに頭が下がります。
若くして人生のゴールを知ってしまった彼らはどんなことを考えて仕事をしているんだろう。知りたいです。