創建以来一千三百年の歴史を持つ古社で、「難波八十島祭」旧跡の一社である、
大阪梅田にある正式名称「露天神社」は、
「お初天神」の名で知られています。
1703年(元禄16年4月17日)に起こった、堂島新地天満屋の遊女「お初」と内本町平野屋の手代「徳兵衛」が、この神社の「天神の森」にて情死した事件をもとに、近松門左衛門が人形浄瑠璃「曽根崎心中」を書き、以後、そのヒロインの名前「お初」にちなんで「お初天神」と呼ばれるようになったのだそう。
「曽根崎心中」は、当時の人々の間で大評判となり、こちらの神社にも参詣回向の老若男女が大勢押しかけたと言われ、広く民衆の涙を誘うこの作品はその後も繰り返し上演され、今日でも回向とともに、恋の成就を願う多くの人々が訪れています。
今日も、女性の方々がハート型の絵馬をかけてみえるのを見かけました。
2013年には、お初天神が、全国で(2013年時点で)123カ所ある「恋人の聖地」のひとつに選定されたそう。
そんな場所柄、おみくじ結びも、絵馬もピンクのハート型なんです(笑)
様々な種類のスポーツ御守りも授与されています。
目を引いたのが、こちらのポップな花手水
可愛い〰️
境内にある、開運稲荷社の近くに置かれていました。
緑の葉に覆われたアーケードに沢山の風鈴が吊るされていて、
目にも耳にも、とても涼やかでした
今日は、少し風があったので、沢山の風鈴が心地良い音を奏でていました
最近では、騒音問題でなかなか聞けなくなった風鈴。
緑に囲まれた空間で聞くのは風情があります
境内に置かれている椅子に腰をかけてゆっくり過ごされている方もいて、
素敵な雰囲気でした
昭和の雰囲気漂う趣きのある店内です。
名物は夕霧そば。
夕霧とは、近松門左衛門作「郭文章」の夕霧太夫にちなんだもの。
夕霧は、大阪の新町に実在した太夫。容姿だけでなく、芸事にも秀でた名妓で、井原西鶴の「好色一代男」にも夕霧の描写があるそうです。
それ程の色と香のあるお蕎麦ということですね
商標登録もされている「夕霧そば」は、
柚子の上の(表)皮を細かくおろし、新種で特に石臼で挽かせた真白いそば粉に混ぜて特別入念に打った日本で唯一の香り豊な変わりそばで、
蕎麦の淡白な味と柚子の優雅な香りが織り成す風味の良さを楽しめもの。
評論家の鳥江鉄也氏が色や香りの優れたこのそばを、ぜひ大阪唯一の名物そばとして育つように、銘名されたのだそうです
昭和29年、大阪府麺類組合連合会・新調理品展示会にはじめて柚子切りそばを「夕霧そば」の名で出品され、「最高優位賞」を受賞
メニューはこちら
お蕎麦の他に、一品も。
カレー蕎麦も美味しいと伺ってますが、今日はやはり
夕霧そば。
そばつゆは、生卵入りかどうか選べますが、せっかくなので入れていただきました。
お蕎麦を箸で取って顔に近づけた瞬間に、柚子の香りがして、はっとする程です。
そして、つゆを付けていただくと、玉子と絡んで、一層美味しくて、卵入りは正解
柚子玉は、毎年黄色く色づく11月〜12月にかけての約1か月間、徳島、高知方面から毎日のように何千個と入荷し、例年、おなじ顔ぶれがそろい10人前後の人たちが手作業で柚子皮をすりおろして、1年分の柚子皮を確保されるということですが、これが手間と時間がかかる大変な作業だそうです
因みに、すりおろした後の柚子玉は袋に入れ、お客様に差し上げてみえるので、柚子風呂・柚子ジャム・柚子茶にされる等、毎年楽しみに持って帰られるそうです
細い綺麗なお蕎麦は、柚子の香りが特にこの暑い時期には爽やかで、冷たくて、喉越しもよく、つるつるといただけます。
ちょうどお蕎麦を食べ終わった頃合いに、お店の方が、蕎麦湯を持ってきてくれました。こちらの蕎麦湯は、注いだ時はサラッとしているように思いましたが、しっかりそばの香りを味わえます。生の卵の入ったそばつゆが蕎麦湯と合います。
ご馳走様でした。完食です。美味しかったです
因みに、私のお隣のテーブルに外国の方のグループがいらしていたのですが、
(私よりも年配のお店の方が英語でメニューを説明されてて感心したのですが、)
天ぷらそばを頼まれていたその方達が、「Tasty」とか[Good
」とか言いながら食べてみえました。外国の方にも分かるんですね
帰りに、お初天神に寄って、
未だに平日は、卓球の教室に通っている80歳となった父が、いつまでも元気に続けられるよう神様に見守っていただけるように
卓球の御守りを頂いてきました
良かったら、彼が少しでも長くできるよう、応援してやってください(笑)
本日も最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。